TOSSランド/教師修行・実践交流/生活指導/ 福山市立水呑小学校 粟村啓史
どの本の中だったか忘れてしまいましたが(今探しているのですが見つけられませんでした),向山先生が,
『クツ箱はその学級の表情を表している。学級が落ち着いているか,荒れているか,クツ箱のクツの表情がそれらを物語ってくれる。だからくれぐれも,「クツはね,このようにキチンとそろえるのですよ。」とそろえ方まで指し示すといったようなことはしない方がいい。』
(この部分の文責:粟村)
という趣旨のことを書いておられたのを読んだことがあります。私はそれまで,どちらかというと「そろえ方まで指し示す」タイプに近い指導をしていましたので,ずいぶんと反省したのでした。
私としては,やはり,クツ箱の表情の中に「クラスの落ち着き」のようなものを感じたいと思っています。力量のある人なら,日々の学級経営の反映として,放っておいても自然に「クラスの落ち着き」を示すようなクツ箱の表情になるのかもしれません。しかし,私にはまだまだできないな,と思いました。力量も高くないし,ついつい焦りが出てしまうからです。それで私は,「クツ箱の整頓についての努力目標」という形で,子ども達に,次のように話して指導することにしたのでした。
クツ箱にクツを置くとき,心も一緒に添えながらクツを置けたら素晴らしいね。
クツ箱にクツを置くとき,「そろえます。」と言ってクツを置いてごらん。
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後は,毎日のように,「今日,”そろえます”と言ってそろえた人?」と言って挙手させ,心を一緒に添えながらクツを置けたことを誉めたのでした。
瞬間的にでも「心を添える」ということの積み重ねは,瞬間瞬間に「誠を込める」ということの練習になるのではないかなと思って始めたことでした。
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