TOSSランド/教師修行・実践交流/生活指導/ 福山市立水呑小学校 粟村啓史
いつも,というわけではありませんが,私が時々やることです。
子ども達の日々の様子を見ていて,例えば,「この頃ちょっと浮ついているな」とか,「もう少し落ち着いて考えてほしいなあ」とか,「辛抱する練習がいるな」とか,そんなふうに判断したときなど,「目を閉じて何もしゃべらない90秒間」を、さよならをする直前にやらせることがあります。
背筋を伸ばして,静かに目を閉じましょう。今から90秒間,何もしゃべらないで,心を落ち着ける練習をしましょう。用意,始め。
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と言って,90秒の時間を計ってやります。90秒経ったら,「はい,やめー。」と言って終わりです。ただ90秒間目をつむるだけのことなのです。
最初は,慣れないことなので,子ども達は「クスクス,ニヤニヤ」といった感じです。90秒後目を開けたとき,子ども達は「お〜お」とか「えーっ」とか声を出します。教室が全く違った感じに見えるのです。
この,「目を閉じて何もしゃべらない90秒間」は,大体一週間ほど続けます。
「目を開けたとき教室が全く違った感じに見える」というのが面白いらしくて,子ども達が嫌がる様子はありません。むしろ,いい体験になっているようです。
90秒間目,ただ目をつむらせるだけです。お説教じみた話は一切無しでいきます。終わったらすぐさよならをします。
そして,「何となく気になるなー」と感じられていたことが,向上的に変容してきたように感じられてきたら,「目を閉じて何もしゃべらない90秒間」はやめにします。
※「何となく感じる」ということ。教師の単なる思いこみであったのではいけませんから,よく気を付けないといけませんが,この「何となく感じる」ということも大切にして行かなくちゃいけないんじゃないかな,と思っています。

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