死んでしまったデッキタイプ

遊撃部隊

 《遊撃部隊》は初弾発売当時に以下の一文が有った。
捨て山にカードが無い場合、その軍の本国の上から2枚を表にしてジャンクヤードに移す。

 つまり、ジャンクを掃除しきったらユニットロールでガンガン本国が2枚ずつ削れるわけだ。配備フェイズ中にユニットの数だけ2点。《ガザC》も《キケロ》も《ダカール》も3ターン目からコキコキ、コキコキとロールしていた。当時はこれが最強の一角であったが、勿論のことエラッタが発表された。

【異常なリロール・フェイズ】

以前、《混戦》には
全てのプレイヤーは、通常のリロールフェイズをとばす。

と有った。つまり、《電撃作戦》で追加されるリロールフェイズは「異常なリロールフェイズ」である筈。故に《混戦》環境下で《電撃作戦》をプレイすることで《ブリティッシュ作戦》や《ジ・オ》がリロールしていた。

勿論、そんなことは無く、《混戦》の「通常」の一言は外された。

【ユーリ・ショック】

 別にデッキの名前ではない、《ユーリ・ケラーネ》が発表された当初は合計国力が1であり、同時に《ドップ》、《ガトル》も追加されたものだから一代ジオンウィニーブームに。1ターン目の8点は我慢。2ターン目、3ターン目に対処せねば死んでしまう状況だったが、当時のMtgを考えると普通の状況(普通に「オカシイ」環境)であったので我々は納得してプレイしていた。

 当時、私の住む地域ではガンダムウォーの公認大会は月に1度1箇所だけで開催されていた。その大会に皆参加して、1回戦の途中にエラッタが発表されていることが発覚。しかも、そこから適用と言う状況に参加プレイヤーは愕然とした。 事の顛末

 その事件でGWの公式サイトにエラッタが載ることに気付いた。しかも「ぎゃざ」誌が公式情報と発表されるのはそれ以降のことである。常に情報が錯綜する時期であった。

G破壊

 《サラサ再臨》の指定が1でした。《制圧作戦》の指定が1でした、しかも(常時)でした。《発掘道具》の指定が1でした、Gのロールが1枚で(0毎)でした。

 つまりこの三枚が同居するデッキが存在したわけですよ。《占領政策》(これも以前は維持できた)で取ったGを《重税》で食って見たりして、Gをコントロールしつつ、《ケンプファー》と《アプアラス2》で場をコントロールする素晴らしいデッキが世の中には存在したんです。

破滅デスサイズ

 以前、全体コマンドはプレイ時にしか対象を取りませんでした。

 問題:《ガンダムデスサイズヘル》(白:U−29)を戦闘フェイズにプレイにカットして《破滅の終幕》をプレイするとどうなるでしょう。

 解答:場には《ガンダムデスサイズヘル》だけが残ります。
しごく、仕組みは簡単。指定も無理が無い。しかもドロー能力が十分にある白茶という組み合わせ。一代旋風を巻き起こす前にエラッタ発表。施行されるまでの命でした。

G7

 ルール改正のために生まれ、ルール改正のため死んでいったデッキ。

 ジオンウィニーが台頭し、アンチとして赤茶サイコミュが流行る中に生まれたデッキ。ウィニーで有りながら防御力が高い為、ジオンウィニーの打撃に耐え、火力に耐えることが出来る。また、同様にサイコミュの雨も凌ぐことが出来る。ダメージ量もそれなりにある。そういうメタゲームの産物として生まれた。

 デッキが出来た背景には「艦船、拠点はターンに一枚というユニットのプレイ制限から除外する」とルール変更されたことにある。青には緑の《ドップ》《ガトル》が無い代わりに、1国力の艦船が宇宙、地球ともに有ったため、ジオンウィニーのスピードに追いつくことが出来るようになった。また、《テム・レイ》+2/+2/+2コインがユニットに乗るテキストで有った為、艦船にセットすることで常に+2/+2/+2を得ることが出来た。

 しかし艦船にプレイ制限が付き、《テム・レイ》のテキストも変更されて《テム・レイ》自身に修正が着くようになりデッキの根幹が崩れてしまい崩壊した。

艦突

 《艦船突撃》デッキがトーナメントシーンの一角を担う。そんな時期も有ったんです。
 艦船のプレイがターンの制限が掛かっていない時期に、《リーン・ホースJR.》と《レウルーラ》が同居し、《艦船突撃》と《緊急補給》が存在すれば、バンダイがやれと言っているようなものです。

1ターンキル

 有ったんですよ。
 特殊Gに制限が無くってネ、1ターン目にガンガンGとドロー操作(《月の支援者》で特殊Gが持ってこれた)を打って、《心の共振》(相手手札のGの数だけドローできた)なんかでガンガン引いて、拠点置きまくってね、《過ぎ去りし流星》でコロニーを5つ落としちゃうのね1ターン目に。

 もちろん、各種エラッタ、ルール変更のお陰でGTまでには利用不可能になりました。

カウンターZ タッチ 落空

 1ターンキルの余波で無くなったデッキタイプ。

 以前は青に根本的に強いユニットって無かったのね。あえて言うなら《カミーユ・ビダン》が《Zガンダム(バイオ・センサー装備)》に乗り込むくらい。でも、それを《アナハイム・エレクトロニクス》でサポートして、3〜4ターン目に《落ちてくる空》がプレイされたターンに手札捨てさせられたら嫌じゃない。そう。できたのよ。

 1ターンキルを防ぐこのギミックが指定1と言う軽さのため、1ターンキルに組み込まれ、無名のカードが一気に話題になり、エラッタで潰されました。これにより、青メインのデッキは当分ウィニー中心になったのね。

多勢に無勢ロック

 アンチラフレシアデッキとして広島では有力視されていたデッキであった。
 《多勢に無勢》の起動コスト追加の手札を補充するギミックである《反撃準備》の弱体化、【拠点】ルール変更により《多勢に無勢》を有効に活用する為のパーマネント増量が難しくなった為に衰退した。

バビ混

 正確に言えば未だ現役と言え、衰退したと言うのがただしいか?

 《コスモバビロン》の大回復と、《混戦》のコントロール能力、《混戦》を掻き分けて攻防できる《サイコ・ガンダムMk2》により構成されるコントロールデッキ。【換装】ギミックにより《混戦》の価値が下がったこと、青勢力がデッキシーンを席巻したことで《ガンダム試作1号機フルバーニアン》が一般的になり《混戦》によるダメージ低下が見込めないこと。何よりも【PS装甲】に対して無力であることが問題となる。
 近年(2005.04以降)は上記のデッキの多くが見られなくなった為、逆に復活の可能性さえあるデッキタイプ。

ノリス・シュート

 《ノリス・パッカード》(BB)の起動に国力指定が付いた為、プレイのみ可能な構成で作成されていたコンボデッキは一斉に利用不能となった。

 テキスト変更当時、五色ハンマーというコンボデッキさえ存在していた。

赤茶ファルコン

 プロモーションの《ガンダムDX(Gファルコン装備)》をメインにすえたコントロールデッキ。
 当時は同名のカード同士が【換装】出来た。

デュエルガンダム・コントロール

 【PS装甲】の中で最もコストの軽い《デュエルガンダム》を機軸にし、《デュエルガンダム アサルトシュラウド》の特殊能力で常にリロール状態の大型ユニットを早いターンから展開する。
 また同名換装可能な時期であったため《デュエルガンダム アサルトシュラウド》同士で換装することで資源3であるソレであっても利用可能であった。が、同名換装が不可能になった為、一度に姿を消していった。

ヘビーアームズ・コントロール

 《ガンダム・ヘビーアームズ》(U-84)のテキスト変更により姿を消したデッキ。
   以前は出撃せずとも、配備エリアに居るだけでマルチプルが起動でき、圧倒的な除去能力を持っていた。が、出撃し、しかもダメージ判定ステップまで生き残らなくてはならなく、一気に使いづらいデッキとなってしまった。

ZZデッキそしてその派生G3ZZ ならびに ロンビZZ

 《ZZガンダム》とそのパーツによって構成されるデッキタイプが以前、トーナメントシーンに常に存在していた。
 しかし、多くのエラッタ、ルール変更により利用が困難になり一気に姿を消した。タダでさえ、火力に弱く、サイコミュデッキに当たると確実に負けると言うのに弱点が更に増えた状況になったのだ。

 まず、【拠点】のプレイ制限が復活したこと、《コアファイター》が【ZZガンダム】以外に合体できなくなったこと、《イーノ・アッバーブ》の能力起動に、対象のユニットの合計国力が必要になったこと。など、コンボの根幹の部分に影響するエラッタが多く追加されたのだ。

妄執イフルート

 1ターン目に4枚の指定カードさえあれば、11点ダメージが実現できる、ゲームバランスを破壊したコンボ。
 追加されるべくして追加された制限であった。キーカードの一つ《キャノン・イルフート》が1枚制限に加わり、同じく《妄執の果て》が禁止カードとなった。

シーブック・サイクル

 上記の

妄執イルフート

の煽りを受け、利用が困難に成った、コンボデッキ。
 コンボが発動するたびに相手のG以外のパーマネントを一つずつ失わさせ、最終的には相手のパーマネントを一掃することが出来た。が、起動するにも条件も厳しく、コンボ起動後も時間が掛かるまでそこまで危険視されていなかったが、

妄執イルフート

の《キャノン・イルフート》の制限によりコンボ確立が極端に減った。

ブーストタイタニア

 ブーストデッキでありながらリセットデッキという珍しい構成。危険と判りつつブーストカードを追加したバンダイの責任は重大だ。ある程度放置した後、GTにあわせて、ブーストカードが禁止カードに追加された。

ブースト死の旋風隊

 

ブースト死の旋風隊

と同様。

死の旋風隊

 やれやれ、ブーストカードが禁止されたので「死の旋風隊」デッキも其れなりのスピードになったワイ。でもマダマダ強いかなぁ。と思っていたがGTでは姿を隠し、下火になっていたが、2004年GTの後のエラッタに巻き込まれ、以前のスピードなど想像も出来ないような弱体を食らってしまった。

クロスボーンデッキに代表される換装メインのデッキたち

 換装することで本来のコストよりも早くプレイでき、それまでのダメージ差を覆すつくりのデッキタイプが一度に弱体を食らった。特に弱体されたのは以下のデッキ。
  1. アプサラスデッキ
  2. クロスボーンデッキ
  3. 茶単DX


デッキレシピ集へ戻る
1つ前へ戻る