2004年度GTレポート
2004年度ガンダムウォーグランドトーナメント(以後GT)が2005年3月20日、21日にかけて行われた。今までのGTは広島の身内、県外の身内含めて5〜10人というのが通例だったが今回は多くの問題により参加者が減った。
まず、GT予選での参加問題。同一住所では参加不可能という条件を非公開にし、諸事情により友人によって参加を代行してもらった私、その友人が参加不能となってしまったこと。そしてその件に対してバンダイがあまりにも不誠実であったこと。その上、予選終了一週間後にその友人に限り参加ハガキが届いたこと。それにより、まずその友人がGWのモチベーション自体を失ってしまった。
また、《死の旋風隊》ブーストキャラクター、「カウンターΞデッキ」など平坦化してしまったトーナメント環境について嫌気が差したプレイヤーが多い。丁度、われわれがM:tgから撤退した時期と似たような状況である。
何だかんだで結局身内で参加したプレイヤーは広島から3名、愛知から3名の計6名となってしまった。
今後、ルール改正、エラッタ追加、制限解除などによりこの狂った環境を健全化させようとする動きを成功させないと今後もより多くのプレイヤーを失ってしまうだろう。
今回、GT以前のメタとしては、
- カウンターΞ
- 黒単低速
- カウンターゴトラタン
- 青単中低速
- 総攻撃ウィニー
- 青単ウィニー
- 緑単水コントロール
等が、代表格と思われた。私は以前より利用していた緑単水コントロールをそのまま準備し、予選から参加することとなった。(デッキ)
予選はBブロック。参加者は94人。計算上、一番少ない組み合わせであれば6回戦で18点は二人まで、4勝2敗でもギリギリ予選抜けが可能と思われた。
1回戦
黒い三連星入り総攻撃ウィニ− ××−
1、先攻スタート。
ユニットは《ズゴックE(シュタイナー・ハーディ機)》《シャア専用ズゴック》までプレイできるが、《制圧作戦》《ガルマ・ザビ》などで頭を抑えることなく、一方的に押され、相手の《ザクII(ガルマ・ザビ機)》に良いようにあしらわれる。
2、先攻スタート
《ゾック》《リサイクル》など重要なカードを握り、G2枚からスタートするが、3G目を引く前に黒い三連星が場に現れ、火力もそれを除去するまでにいたらなかった。
この試合で判ったことは前日手合わせした「総攻撃ウィニー」に比べ、打撃力、またその伸び方などが圧倒的であること、3国力まで想定することで《気化爆弾》が利用できるようになり、同系相手も優位に動けるのは見逃せなかった。
また、同テーブルの他デッキは赤単カウンターΞ以外は、緑単アプサラス、緑単水、総攻撃ウィニーと緑ばかりのテーブルだった。
2回戦
白赤カウンターネオ隊 ×○×
1、先攻
しかし手札の調整が4枚までして、《ドップ》《水中仕様》《ゾック》《ザクフリッパー》とテンパっている状況、Gを引くことに賭けてみる。3ターン目にGを引くが、打撃力の伸びが相手に追いつくことなく負け。
2、先攻
《ドップ》《ガトル》《ザクフリッパー》等、軽いユニットを展開するがそれ以外のダメージ源を引かない状況で、相手Gを3枚程度破壊。本日初勝利。
3、後攻
《ドップ》《ガトル》《ゾック》で小ダメージを稼ぐが・・・・
サイドからあげた《地球侵攻作戦》を《逆襲のシャア》で除去された後に、Gを連続ドロー。その間に、《ニュートロン・ジャマー》を展開され、《ガイアガンダム》等で圧倒され負け。
3回戦
青単V2 ×○○
1、
《ガルマ・ザビ》を《ガトル》に乗せたり、《V2ガンダム》のマルチプルが回りだしたりしてダメージを通すことなく押されて負け。
2、先攻
《制圧作戦》を3、5ターンと間をおいて打つ間に、《ゾック》《ズゴックE(シュタイナー・ハーディ機)》《シャア専用ズゴック》と順序良くでて封殺。勝ち。
3、後攻
こちら微妙な打撃、相手は微妙な事故。その後、相手に《7年の空白》を張られる。
彼我の本国差2点。相手には《中立地区防衛部隊》が張られている。こちらには《ズゴックE(シュタイナー・ハーディ機)》が在るが、一撃では倒せない。そのため相手の《7年の空白》を《地球侵攻作戦》で維持してドローアウトを誘うしかない。どうにか相手3Gを保ち勝ち。
その光景を見られ、ギャラリーの失笑を誘う一幕も。
4回戦
赤緑クロスボーン? ○○−
1、
相手G1枚で《キュイ》(A編の物)を張り、展開ストップ。《制圧作戦》×2で勝ち。
2、後攻
1ターンおきに《制圧作戦》。《地球侵攻作戦》が通り、勝ち。
ちなみに、2〜3戦目あたりで隣の席でやっていたときには各種クロスボーンガンダムを展開していたと記憶していた。
5回戦
緑単総攻撃ウィニー ○○−
1、先攻
相手のデッキもそれなりに動くが、こちらも淀みなく動作。《ガルマ・ザビ》《制圧作戦》を引くことなく、ユニットを展開する。
《ドップ》プレイでキャントリップが《ガトル》と言う条件のトップデックを2度繰り返し、その間に《大西洋血に染めて》を引き《シャア専用ズゴック》のユニット除去などでダメージレースを競り勝つ。奇跡の勝利。
2、後攻
3国力が淀みなく出る。《ザクフリッパー》のおかげ。《気化爆弾》《黒い三連星》を2枚ずつ引き、その間にユニット展開が追いついて、封殺。
1回戦の相手と異なり、2Gまでデッキであったので《ザクII(ガルマ・ザビ機)》の影もなく、火力で焼けたのが勝因だろう。
6回戦
緑単総攻撃ウィニー ○×○
またしても《総攻撃》。ストレートで勝てばもしやの予選抜けもある。上位に10点が2名いるのは確認済みで15番テーブルに着席。
1、
《大西洋血に染めて》を張って、《シャア専用ズゴック》《ズゴックE(シュタイナー・ハーディ機)》でロック。勝ち。
2、後攻
火力は引くがユニットが引けずGばかり引いて負け。
3、先攻
火力それぞれ2枚ずつ、ユニットロックも決まり勝ち。
結果
どきどきしながら結果を待つ。
1〜3位18点。この時点で予選抜けは難しそう。4〜6位は15点。7位は13点。8位以下に13点が2人。つまり、上位プレイヤーは取りこぼすことなく、潰しあう事もなかったということだ。
結果は残念ながら22位。まぁ、2負けから全勝したのだから、頑張った方だろう。
総評
まず、「カウンターΞ」の数が思ったより少なかった事、「緑単アプサラス」や「緑赤アプサラス」が思った以上に多かった事、「青単中速」がほぼ皆無だった事、などメタゲームは失敗気味だったようだ。まぁ、アプサラスはG破壊で対処できると踏んでいたので問題ないのだが。
また、注目したデッキとしては《総攻撃》入りの「緑単アプサラス」と、上記の3国力「総攻撃ウィニー」だ。「カウンターΞ」というデッキが猛威を振るう中、ウィニーの力を借りるもの、《凌駕》の追加により再度脚光を浴びた「アプサラス」を採用するもの、と緑勢力の復権が垣間見られた予選だった。
追伸。緑単水デッキはそれなりの数、存在したらしい。以前から愛用しているものとしてはうれしい限りである。
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