1、ガンダムウォーにおける勝利条件とデッキ

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 ガンダムウォー(以下GW)をはじめるに当たり初心者が突き当たるのは、「どのようにデッキを組めば良い
のか判らない」と言う点であろう。大体、初心者はまたこうとも言う「どう組むのが正しいのか判らない」。

 ある程度ゲームになれていても上記の問題について判ったつもりの自称中級者も多い。しかし、デッキの組み
方などに正解は無い。だが、デッキを組む「理由」は一つであろう。それは「相手に勝つ」という事。

 相手に勝つにはどうすれば良いか。言い換えればGWの勝利条件は何か。たった2つしか無いのだ。一つは相
手の本国が無くなる事、そのとき自軍本国は残っていること。もう一つは相手の本国に毒コインが10個たまる
こと、そのとき自軍本国には毒コインが10より少ないこと。この2つだ。一般的に前者の相手本国を0にする
ことを目的とする。

 相手に勝つ手段が決まった。それならば話は簡単だ、より確実に、より効果的に相手にダメージを与えれば良
いのだ。しかもGWの本国とは山札でありGWで最も価値のある資源だ。ここから相手が必要なカードを引く前
に除去してしまった方が得策ではないか。


 GWで最強のデッキとは何か。『最も効率よく最も効率の良いユニットを配備でき、最も効率よくダメージを
勝利条件を満たすまで与えつづけることのできるデッキ。』がそれに当たるだろう。ここで最も要求されるのが
「カード効果率」とでも言おうか、カード一枚に対しての効果の大きさだ。

 GWの中で最高のユニットの1つに「ジム」が存在する。これは上記の条件の内「最も効率よくユニット配備
、最も効率の良いユニット」の2点を満たしている。1国力で何も制限なく、宇宙地球に出撃でき、格闘、防御
ともに2点と言うユニットは他に数枚しか存在しない、紛れも無くGW中でも優秀なユニットの一つだ。
 では、同じく青の最重量ユニット「デンドロビウム」はどうだろうか。7国力で格闘値が5になっている。格
闘値÷合計国力の計算で言えばジムは2点、デンドロビウムは0.71点と倍以上と違う。またデンドロビウムは
高機動を持ってはいるが、地球には出撃できない。破壊を回避する能力も有るが高機動という点であまり効果の
見込めない能力となっている。
 
 しかしこのデンドロビウムの唯一の利点、「大型高機動ユニット」という点を評価してやれば、それなりのデ
ッキができるはずだ。7国力を必ず出せる構成にし、それまでのダメージを最低限に抑える工夫をした場合、ジ
ムもしくはジムクラスのユニットで構成されたデッキではどちらがより「効果的」で有ろうか。

 しかしそれ以前に、どの様な効果的なカードも国力を発生するカード、つまりはジェネレーション(以下G)
がデッキに入っていないと利用のしようがない。Gをたくさん入れなければならないデッキとは何か、それこそ
多くの国力を要求するデッキだ。
 GWのルール上、自分の本国が全部引けるとは限らないためGの枚数は多いに越したことは無い。また、GW
はデッキ総数が50枚と決められているためデッキとGの比率が重要になってくる。つまりは多くの国力を必要
とするカードを利用するデッキは一般的な低国力帯のデッキに比べ利用できるG以外のカード枚数は減ってくる
のは当然だ。その少ないカードを的確に利用しなければそのデッキの利点は発揮できない。つまり、的確なプレ
イが出来ないであろう初心者が少ないカードで戦うにはそれは不利としか言い様が無い。

 GWが始まって確か3年だが、この点に注意して他の情報なしにデッキを組んだ初心者(カードゲーム自体)
の話は1人のだけだ。一般的に初心者と呼ばれる人たちは「1〜6国力のデッキ」を作りたがる。確かに、その
国力ごとのカードを投入すること自体は間違いないが、デッキ自体の力をそれだけ分散させているとも言えるし
、なにより1国力のカードに対して6国力分のGが投入されていること自体に気付いていない。
 一般的にトーナメントで活躍するデッキはある一定(デッキ毎に異なるが)の国力帯にカードを集中させてい
る。その時間帯に自分の動きが出来れば勝てる理由をデッキに準備しているのだから強い筈だ。それに対して「
1〜6国力のデッキ」にはそれぞれの国力に対してそれなりのカードが入っているが、デッキの中に勝つ理由が
無いのだ。それが相手のユニットを押しのけてダメージを通すユニットか、相手のユニットと相打ちしても残っ
ているぐらい多くのユニットかはデッキ次第ではあるのだが。
 
 ここに書いた話は現在のトーナメントシーンを無視して書いているため、一般的な理由とはならない。だが普
遍的な事項も書いたつもりだ。
 トーナメントなど現在の環境については次章以降にて述べたいと思う。

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