PCMCIA LANカードの再利用(その2)

またまたLANカードです。今回は(といってもこれも1年前ですが)すこし違った方法で再利用にトライしてみます。
※「修理」じゃなくて「再利用」なのは、若干機能が変わってしまったので...

またまたPCMCIAのLANカードをもらいました。
これも接触が悪く、押さえていないと繋がらないらしい代物です。

前回よりは新しい、FMV−J182AというLANカードです。
やはりコネクタ部分のプラスチックが無くなっていて、接触不良になっています。

原因はやはりコネクタです。
前回と同じく、ケーブル直結する方法もあるのですが、どうせやるなら今回はPCMCIAカード一体型に改造してみることにしました。

カードの裏側をはがします。
これも両面テープでくっついているだけです。
きれいにはがれました。
これなら裏の板も再利用できそうです。
もちろん、両面テープは張りなおしますけど。
つぎに表側をはがすのですが、コネクタがピンで固定されていました。
ドライバで内側から押し出し、あとはピンセットで引き抜きました。
きれいに分解することができました。
前回のFMV-J181と比べると、基板上の部品がかなり少なくなっています。
より集積化が進んだ結果でしょうか。
使えなくなったコネクタを分離します。
半田吸い取り線で簡単に分離できました。
付属のケーブルから、配線を確認しておきます。
今回はカード一体型にするにあたり、LANのメス側を固定する必要があります。
とりあえず、万能基板に固定することとしました。
なお、基板用のLANコネクタなのですが、基板上の穴とはピッチが合わず、
無理やり押し込んでいます。
先ほどコネクタを取り外したところにちょうどはまるように、基板をカットします。
デザインナイフで傷を入れておき、ラジオペンチで割ればきれいにカットできます。
微調整はデザインナイフでゴリゴリと削り、ぴったり合うようにします。
LANカードの基板側は、LANコネクタに接続するためのケーブルを半田付けして
おきます。これも4本しか使ってないのでたいしたことはありませんが、パターンが
狭いので注意して半田付けする必要があります。
先ほどカットしたLANコネクタ付き万能基板と、LANカードをあわせて見ます。
どうやらこれでぴったりです。
表側からみるとこんな感じです。
ま、市販品よりは見劣りしますが。

この時点で動作確認です。
このあと、完全に固定する必要があるので、あとから断線とか見つかっても
修理不可能なので。

裏面にまたクラフトテープを張っていますが、今回はアルミ板が再利用できそうなので
あくまで動作確認用に裏を絶縁するのに使っているだけです。

コネクタ部分の固定には、カーMDの時に使った「プラリペア」を使います。
実はこのとき初めて使ったのですが、本当にプラスチックの如くカチカチになります
ので、補強といった目的には最適かと思います。
やや使い方にコツが必要ですが。
透明なので良く見えないかと思いますが、基板部分をテープで囲っておき、
配線を完全に埋め込むようにプラリペアを流し込み、固めてあります。
この時点で裏面を復元します。
今回ははがしたアルミ板がきれいだったので、そのまま再利用します。
残っていたノリをアルコール等できれいにはがし、新しい両面テープを貼りつけます。
所々にアース用の接続部分があるので、そこだけはよけておきます。


完成しました!!

最新のカード一体型LANカードに何ら遜色ありません。(見た目はのぞく)
持ち運びにも便利ですし、ケーブルのコネクタがもげてしまうことも
ありません。
プラリペアで固めたコネクタ部分の強度も十分のようです。

 

後日、強度アップのため、左のようにプラリペアで補強しました。

これも完成してから1年が経過しましたが、特に問題なく動作しています。(たまに接触不良がありますが)

ただし、これも前回のFMV-J181と同じく、Windows2000以降でのドライバはありません。
もったいないですね。

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