普通のPCの作成+α

弟の○○祝い(○にはお好きな文字を入れてください)に「まともな」PCを作ってやることにしました。
いま、弟のところにはPentiumIII450MHz(おや、どこかにあったな)なWin98マシンがあり、最近不安定だし、BBも引いたことということで、快適にブラウジングできるマシンということにしました。

あんまり興味の無かったケースなのですが、MicroATX用には案外デザインに凝ったものも多いことを最近知りました。Sofmapで見つけたMicroATXケースなんですが、ドライブやフロントのUSBポートなどに蓋がついており、液晶表示(時間とアクセスランプ)があってなかなかかっこいいものです。型番はSW-001とありました。
これにマザーボードはATIのRadeonIGP搭載でグラフィック性能もちょっと良くして、CPUはCelの2.4GHz,DDRの256MBに80GB/7200回転のHDD、とどめにDVD±R/RWドライブまでくっつけたのですが、思いのほか安価にあがりました。
全体の仕上がりは値段相応というべきですが、ドライブの取り付けに工夫があり、5インチベイは跳ね上げ式、HDDベイは回して取り付けるという構造で作業は簡単でした。また、5インチベイの裏にもう一台HDDを取り付けるスペースもあり(ケーブルの取り回しが問題か?)小型の割には拡張性もいいと思います。
ただし、FDDベイはいまいちで、片側しかネジどめできません。ほぼぴったりだったのでがたつきは気になりませんけどね。
で、とりあえずすんなり完成したのですが、ここで大きな問題があることに気が付きました。
5インチのドライブベイを開いたところなのですが、このドライブベイの蓋、ラッチ構造になっていて、蓋を押すと開き、もう一度しめて押し込むとロックされるという構造なのです。

ということは、閉めた状態でDVDドライブをオープンしようとすると、蓋にぶつかりまたしまってしまう、ということになります。
そうなるとDVDドライブを使うたびに蓋の開け閉めが必要になり、使い勝手がよくありません。

よく調べてみると、ドライブの開閉にあわせてケースの蓋も開閉するタイプのMicroATXケースもありました。でもせっかく買ったケースなので、なんとかこのケースで自動開閉を実現させてみます。
一番簡単に実現するには、ドライブのトレイが出てくるときの力で蓋を内側から開ける仕組みが良いと考えます。閉めるときは内側からバネで引っ張っておけばOKでしょう。

まず、フロントパネルを外します。最近のケースにはフロントアクセスができるように、USBや1394、マイクやヘッドホン端子まであります。これらのケーブルを外します。
初めて知ったのですが、マザーボード上にフロント用のサウンド出力ヘッダがあり、たまたまこのケースのヘッドホン端子と組み合わせると、「ヘッドホン差し込むとリアの出力が切れる」ようになることがわかりました。こういった機能は、自作するしかないと思っていたのですが、意外でした。
ただし、ケース・マザーボードのマニュアルにも詳しい説明はなく、テスターで調べて「きっとこうだろうな」とやってみたらうまくいったというレベルです。特定OEM先の機能かもしれません。
5インチベイのところにあるラッチ機構を取り外します。これはツメで引っ掛けてあるだけで、容易に外すことができました。
これでラッチがなくなったので、蓋はブラブラ状態です。
自動的に閉まるようにするために、バネを取り付けます。ホームセンタで「引きバネ」として市販しているもの(直径5mm、長さ30mm)を買ってきました。これを蝶番部分にピンバイスで穴をあけ、引っ掛けて取り付けます。
なるべく、開閉の軸に近い部分が良いと思います。思ったよりバネが強力で、軸から遠いところにつけてしまうと、DVDドライブのトレイの力では開かなくなってしまいます。テコが効くように取り付けます。
本体側にどうやってバネを固定するかですが、単純に5mmの穴をあけて、そこにバネをねじ込み、裏側に引っ掛けて固定することにしました。
フロントパネルをケースに取り付け、実際にドライブを取り付けた様子です。
ドライブのベゼルが外してあるのですが、これはベゼルが付いたままでは、蓋が閉まるときに引っかかってしまうことがわかり、仕方なく外したものです。
あと、赤丸に妙な突起があると思うのですが、これは

「蓋が閉まっているときにメディアを取り出そうとすると、Windows上から「取り出し」操作をするか、手で蓋を開けてEJECTボタンを押さなければならない」

ことを解決するため、取り付けたものです。材質は厚さ1mmの塩ビ板を張り合わせたもので、ちょうどドライブ本体のEJECTボタンに当たるように取り付けています。

もともとラッチがついていた部分は余裕があり、手で押すと少しへこみます。
このゆがみで貼り付けた塩ビ板がEJECTボタンを押し、メディアが自動で出てきます。
出てきたトレイを押し込むと、トレイが収納されるのにあわせて蓋もバネの力で自動的に閉まります。
この動きを動画で撮ってみました。ここをクリックしてください。
(MPEG−1です。DSC-U30の動画なので、辛うじて動きがわかる程度です)

弟のところに納品しました。評判はいいみたいです。
(「固まらなくなったのがいいねぇ」との事です。この蓋の開閉機構の評価は?ですが。)
しかし、買うときによくチェックしておく必要がありますねぇ。ちょっと「かっこいいかな?」って買って、開けてから気が付くようでは遅いですね。

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