サウンドカードの修理(敗退)

先輩より、サウンドカードを見てほしいということで預かりました。
有名どころのCreative LabのSoundBlasterPCI128のようです。

症状は「このカードを挿すと起動しなくなる」との事。すでになんか怪しいです。
たしかに、自分のテスト機に挿してみたところ、BIOSすら出なくなりました。

他に巻き添えを食わすということは、電源がらみの障害が多大に考えられます。

かなりきれいなサウンドカードです。ほとんど使われていないように見えます。
というか、普段ジャンクばかりいじってるせいかなぁ...
電源がらみのチェックということで、電源ラインの抵抗を測ってみました。ここで
使っているテスターは抵抗レンジで印加される電圧が低く、半導体が導通しない
状態で抵抗が測れます。
が、今回は約450Ωのまま、極性を替えても変化ありません。
ためしに、全く別のPCIカード(AHA2910がありました)を測ってみましたが、
10KΩ以上を指し、コンデンサが充電されるからでしょうが、だんだん抵抗値
は高くなっていきました。このサウンドカードとは全く違う動きです。
定番の電解コンデンサの不良を疑ってみました。電源ラインにあるコンデンサを
はずしてはテスタで調べる...ということを繰り返してみました。

結局、全部で5つぐらいのコンデンサを取り外してみたのですが、抵抗値は変わらず。
また、普通のテスタ(抵抗レンジで1Vぐらいでるタイプ)で測ってみても変わりません。
ということは、半導体部分がまったく機能していないと考えられます。(単なる抵抗と化している?)

まだ結論はでませんが、LSI自体が破損している可能性が高くなりました。
残念ながら、これはお蔵入りとなりそうです。

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