お正月に実家に帰っていたら、母が炊飯器のふたをがっぽん、がっぽんと開け閉めしているのに気がつきました。
「なにしょ〜るん」と聞いてみると、「こうやるとうまく動くときがあるんよ〜」との事。明らかに接触不良です。
「新しいの買ってやるよ〜」といったのですが、「いや〜最近のよりこれの方が早く炊けるんよ」と譲りません。
とりあえず、調べてみることにしました。
年季ものの炊飯器です。一応保温機能もあります。 たしか、以前はもっと新しいのを使っていたと思ったのですが、聞いてみるとすぐ壊れたので、これに戻ったの事。また、母の話では最新機種とは比べ物にならないほど早く炊けるそうです。(未確認) 症状は、炊飯スイッチを押しても炊飯モードに移行しない(すぐ保温になってしまう)。何回か押したり、釜をセットしなおしたりするとうまく炊飯モードになるようです。 |
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ひっくり返して、鉄板ビスで固定されている裏蓋を空けてみました。 極めてシンプルな仕組みです。これなら壊れようもないかもしれません。電気系も目立ったセンサーや基盤もありません。 真中に釜を載せたときに押される部分があり、てこによってマイクロスイッチがON/OFFされる仕組みのようです。ご飯が炊けた時の重量変化で制御していると思います。 |
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唯一の制御部分であるマイクロスイッチです。他の接点はねじ止めしてあり、接触不良を疑うとすればここぐらいしか考えられません。しかし、外見上はきれいなものです。 | |
マイクロスイッチを取り外して分解してみました。すると、左のように接点が腐食しています。どうも、腐食したところに電流が流れ、ややこげているようにも見えます。接触不良はここが原因と考えられます。 | |
交換するスイッチもないので、このマイクロスイッチを修復することにしました。ばらして、接点を取り出し、紙やすりで研磨後、万能接点復活剤「コンタクトZ」を塗布しました。 | |
マイクロスイッチを元通りに組み立て、もとの炊飯器にもどしました。これで正常に炊飯モードに移行できるようになりました。 |
母に試してもらったところ、非常に喜んでいました。
でも、焦げたスイッチが気になりますので、新品の炊飯器を買ってあげました。もちろん、母の意見を取り入れて、IHではない昔ながらの電熱線ヒータにしました。(安いというのもありますが...)
でも、きっとまだ古いの使ってるんだろうな〜
(こんどマイクロスイッチ買って帰ろう)
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