深き虚空からの伝承



第二章の2


仇とは それほどまでに憎いのか
仇とは それほどまでに強いのか

仇討つためにただ動き
仇討つために己を高め

人に媚びず人を信じず
孤独を恐れず 孤独に逃げて
これまでも これからも
ただ 仇を追い続ける

仇討ちこそが人生の全て
仇討ちこそが人生の目標

ならば

仇討ちし時は人生の終わりか
仇討てぬ時は全ての終わりか

仇に縛られしもの。
彼女の名は「志津香」。
未来を見失いし、
気高き魔法使い。

 


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