〜 ラスベガスの旅・7 〜
【9月3日水曜日・グランドキャニオンに行こう】
朝6時に目覚ましが鳴った。夕べは寝不足なのにもう起床。今日はラスベガスを離れて待望のグランドキャニオンツアー、朝の弱い二人は、急いで用意をはじめた。
昨夜、買い物帰りにぱらぱらと降った雨ですが、寝る前にはかなりまとまった雨になっていた。部屋の中から「結構降ってるね。」と言いながら眠りについた我々だが、朝には雨はやんでいたが、路面はまだ濡れていて、朝方まで降っていたようだ。
6時45分、ホテルの1Fに降りていくとちょうどグランドキャニオンへのセスナを扱うイーグル航空の方が迎えに来ていた。バスで、途中他のホテルにも寄りつつ空港へ。15人くらい同じように各ホテルからピックアップされた方がいた。まず体重を量り(多分飛行機の重量制限等の関係で)それぞれ飛行機の番号を書いたシールを胸に貼り付けた。私たちの飛行機はイギリス人の夫婦と小さい男の子の3人家族と、多分ハネムーンの日本人1組、それにパイロットのグレイさん、以上8人、私と枝豆は、10人乗りのセスナの一番後ろに座った。グランドキャニオンまで大体1時間半くらいの飛行。私はほとんど寝ていた。
パイロットさんの運転が上手いのか、お天気の関係か「かなり揺れる」と脅されて、しっかりと酔い止めも飲んでいたのに、意外と揺れなかった。それでも時には揺れてどきっとしたが、揺れたりする度にイギリス母子が通路を挟んで手をつないでるのは、とってもほほえましかった。
上空では寝ていた、とは言っても時々起きてグランドキャニオンを上空からしっかりと見ていた。何故起きられるかというと、飛行中は我々はヘッドフォンをしていた。チャンネルが英語チャンネルと日本語チャンネルがあって、「この上空では解説が必要」と言うときに、グレイさんがテープをスタートさせるから、テープが流れてきたらしっかりと目覚めて聞きながら上空からの眺めを確かめる事が出来た。しかし、枝豆はずっと起きてたみたい。
グランドキャニオン空港(と言うのだろうか?)に到着。高いところにあるせいか、それとも雨上がりのせいか、気温は結構低く、私は長袖シャツを上にはおったまま、枝豆も途中から防寒用に一応持ってきた透明合羽を上に着た。ここからの移動は別の飛行機にも乗っていた人たちも合わせてのバス移動、ガイドと言うことで日本人の八千代さんと言う方がバスに乗り込んでこられた。ドライバーさんはデビットさん、八千代さんのガイドの後にイギリス人家族のためにデビットさんが英語でガイドをという順にバス内でいろいろと説明をして下さった。
途中で2カ所の展望台と併設している小規模の博物館やおみやげ物やさんなどに立ち寄ったが、上空から見るのと違って展望台の柵越しのグランドキャニオンはさらに迫力がある。あの切り立った岩山が茶色や緑や黒や赤、といろんな色でいろんな表情を見せてくれる。広さって九州と同じ位なんですって、いかに広いかがよくわかる。そりゃあ上空をいくら飛んでも飛んでもグランドキャニオンが続くって言うのも納得行く。今日は雨上がりで眺めを心配したが、逆に少〜し雲海がかかったような眺めになっていて、それはそれで珍しい光景らしい。全体の眺めもよかった。
そんなグランドキャニオンの中に細〜い細〜い山の上から下へ続く道がある。ラバに乗って下に降りるんだとか、そんなツアーがあるが、ただし、下に降りるのに8時間、あがるのに15時間かかるとか。ちなみに予約で埋まってるとのこと。この道はジグザグとした道でずっと続いていた。博物館と言うよりも展示室っぽいおみやげ屋さんの一角には珍しい化石などが展示されていた。
展望台などを回るとお昼。別の建物に案内されて我々は昼食です。バイキング(バッフェ)スタイルのところで、前もって八千代さんに「リブがおいしい」と聞いていたので、リブを始めサラダやスパゲッティーなどをとってしっかりと頂いた。本当にリブがおいしかった。飲み物はピンク色のレモネードを選んだが、これも結構アメリカではポピュラーなんでしょう。これは大学時代も、ホストファミリーの家で頂いたので、なつかしかった。食事が終わり記念に八千代さんとデビットさんと一緒に写真を撮った。八千代さんは40代後半くらいの女性だと思うが、とってもはっきりとした物の言い方をされる方ですが、嫌みでなく、わかりやすくグランドキャニオンについて説明して下さってありがたかった。その一方、使い捨てカメラをお持ちで、実は先日大竹*のぶさんが来られたときに買ったの、と、ちょっとミーハーな部分も持ち合わせていらっしゃった。その話をバスの中でされたときは、一緒に乗っていた観光客団体のおばさん達が「誰と?誰と?もしかしてさ*まだったりして」なんてワイドショー状態なノリになっていた。もちろん大人な八千代さん、聞こえない振りして知らんぷりされていたが。
駆け足のグランドキャニオンツアーも終わり。我々は乗ってきた飛行機に乗って再びラスベガスの空港に戻った。途中ではフィルムが2枚くらい残っていたので機内の様子などを撮ってそのフィルムを終了させ、新しいのと入れ替えた。
しかし、グランドキャニオンを二人とも気に入ったみたいでその証拠に、フィルムの減りがめちゃめちゃ早かった。
しっかりと見てきたとはいうもののあっと言う間にツアーも終了。帰りはゆっくりと飛ぶ必要がないので1時間くらいで戻ってきた。空港に戻ってきてから一緒のセスナに乗ったイギリス人親子と記念写真をとってから我々はホテルまで送ってもらった。(^_^;)