PET検査
<検査後>
撮影後は体内から出る放射線をできるだけ少なくし、周囲の方の被ばくを低減するために30分ほど休憩していただきます。場合により時間をおいてもう1度検査することがあります。
<検査時>
医師からの問診等にお答えいただき、検査薬を注射し、薬が体内に集積するまで約1時間安静にしていただきます。その後撮影となります。検査時間はおよそ20〜30分程度です
PET検査の短所
検査薬として使われる F−FDGは最終的には尿として排泄されますので、腎臓や膀胱などは薬が集積しても尿中に含まれる薬に埋もれてしまいわかりにくいことがあります。また、脳や胃など生理的に薬が集まりやすいところにおいても同じ理由で病変の発見が困難なこともあります。このような部位においては、他の検査も併用して受けていただくことをお勧めします。
PET検査の長所
これまでの検査では良性か悪性の鑑別が難しい場合でもPET検査によって、可能になるケースがあります。また一度に全身の検査ができるので、リンパ節や離れた部位への転移の発見にとても有効です。手術後の再発の発見や治療効果の判定にも有効です。
検査薬について
PET検査に使われる検査薬は、 F−FDGという放射性の薬剤です。したがって、胸部や腹部のレントゲン検査やCTの検査と同様に放射線を被ばくすることになります。しかし機器の進歩や医療従事者の技術向上などにより、PET検査で被ばくする放射線の量は、他の放射線を利用した検査とほとんど変わりません。また、薬は尿で排泄され、1日たつと体内にはほとんど残りません。
回復時間30分を過ごした後、退室。
2回目の撮影を行なう場合もあります。
検査前4〜6時間は絶食
食事や糖分の入った飲み物は避けること。
@「問診表」に基づいて問診を行ないます。
A 検査薬を注射します。
B 薬剤が体内に行き渡るまで約1時間安静にします。
C PETカメラで撮影をします。
▲ 薬剤の反応を撮影する
▲ がん細胞は正常細胞に比べ、約3〜8倍以上ものブドウ糖を摂取する。
Positron Emission Tomography
の(陽電子放出断層撮影)の略です。
PET検査の特徴
PET検査とは、細胞のブドウ糖の摂取機能(代謝)を画像として捉え、細胞の機能や活性度を診るための検査です。がん細胞は正常な細胞に比べて多くのブドウ糖を摂取する性質があります。PET検査ではこの性質を利用して、ブドウ糖を加えた検査薬を投与し、その反応を特殊なカメラで撮影し、病気の部位や状態を的確に判断する検査です。
PET検査の内容(検査前・検査時・検査後)
<検査前>
検査前の約4〜6時間は絶食が必要です。食事をすると正常な細胞も糖代謝が盛んになり、正確な診断が難しくなります。水やお茶は大丈夫ですが、糖分の入った飲み物は避けてください。