平和の道具 オットー・フランク氏 愛用のタイプライター

<バディ・エリアス氏寄贈>

 2005年月、ホロコースト記念館開館10周年記念のために、アンネ・フランクのいとこであり、アンネ・フランク財団会長のバディ・エリアス氏夫妻がスイス・バーゼルから訪れてくださり、記念講演会を各地で持ってくださいました。
 記念館来訪時に、「オットーのタイプライターを送りましょう」と約束してくださいましたが、同年8月その約束を果してくださいました。


 これが、そのタイプライターです。


 このタイプライターは、オットー氏がアンネの日記をまとめるのに使用したものですが、その後、「アンネの日記」を読んで感動した全世界の青年たちが送った手紙に対し、「今日もアンネの仕事をしよう」と、一通一通、晩年を迎えるまでこのタイプライターを用いて返事を書き続けられました。

このタイプライターは、まさに「平和の道具」といえるものです。

 バディさんは、「これを新ホロコースト記念館に展示して欲しい」と、今回惜しみなく寄贈してくださいました。荷物の中には、オットー氏が使用していたバスローブも入っていました。

 新記念館の特別展示室に、「アンネの部屋」を設ける予定ですが、バディ・エリアス氏ご夫妻は、このことのためにもご尽力くださることになっています。

 ご夫妻の愛のこもった贈り物に心からの感謝とお礼を申し上げます。