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骨髄提供に危険性はありますか？
骨髄採取で健康が害されないとは言い切れませんが、通常はすみやかに回復しています。骨髄移植のための骨髄採取は、1950年から1996年までに、全世界で6万件以上(国際骨髄移植登録調べ)行われています。その中で、骨髄採取に伴い、日本で1件海外で3件、あわせて4件の死亡事例が報告されています。骨髄採取は麻酔下で行われますので、通常の手術と同様に麻酔に伴い、非常に低い確率とはいえ致命的な事故が起きることがあります。最近では、麻酔の管理にモニター機器が導入され安全性は大幅に改善されています。
ドナー登録後、提供を断ることができますか？
ドナー登録や骨髄提供は、あくまでも善意の自由意思によるものです。登録後も各段階ごとに提供意思の確認があり、その間ならばいつでも提供を拒否することができます。但し、ドナーになることの最終同意書に署名されますと、その後患者さんは移植に備えて化学療法や放射線療法により、骨髄を空にします。この時期に提供を拒否されると、患者さんにとっては致命的になります。最終同意後の提供拒否はできません。
ドナーは患者さんを選べますか？
骨髄バンク事業は、全て公平に行いますので患者さんを選ぶことはできません。
ドナーは患者さんと面会できますか？
骨髄バンク事業の公正な運営と、相互のプライバシー保護のため認めていません。但し、財団を通して個人が特定されない手紙の交換は可能です。
骨髄提供で、ドナーの経済的な負担はありますか？
骨髄提供のための検査費用・入院などの医療費は一切かかりません。但し、ドナー登録手続きの際の交通費は、ドナー登録希望者の皆様にご負担いただいております。
登録や提供時の休業補償はありますか？
あくまでも善意に基づく骨髄提供ですので、登録手続や骨髄提供で仕事を休まれても、休業補償はありません。なお、公務員や一部企業で「骨髄ドナー休暇制度」が導入されているところもあります。
もし事故が起きた時、何か補償はありますか？
骨髄提供で、万が一の事故が起きた場合、最高1億円の補償制度があります。死亡時には一律1億円、後遺症の場合は、程度により300万円〜1億円の補償です。
登録後に、骨髄提供を断られることがありますか？
ドナー登録時点で健康であっても、コーディネートや最終同意などで、ドナーの健康状況が確認されます。その段階で健康状態が適当でないことがわかると、骨髄提供をご遠慮いただくことになります。
DNAタイピングとは何ですか？
HLAの遺伝子配列を調べる検査方法で、HLA型の精密な適合性を確認します。欧米ではすでに実施され、検査の精度アップと時間短縮に大きな成果を上げています。
HLA型は、どうして教えてくれないのですか？
骨髄バンク事業の公正な運営を確保するために、お教えしないことにしています。
登録データは、他の目的に使用されませんか？
骨髄バンク事業以外に使用されることはありません。
骨髄提供に、なぜ家族の同意が必要なのですか？
ドナー登録者は成人ですから法律的には必要ありません。しかし、最終段階まで進んでもご家族の反対で、結局は提供できない事例が少なからずあります。骨髄提供では、ご家族のご理解が必要です。
骨髄移植を望む患者さんは何人位いますか？
白血病などの病気は、毎年約6，000人が発病し、そのうち約2，000人が骨髄移植を希望しています。うち、骨髄バンクを通して移植を望む患者さんは、毎年1，000人〜1，500人程度と予測されています。
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