私達は、この100年、急速な文明の進歩の中、めまぐるしく変化する環境に適応しようとせいいっぱい努力してきたと思う。
それは、肉体的な面だけでなく精神的な面でも言えるだろう。そして、それは意識の上でなく、必要に迫られた、本能によるものかもしれない。
しかし、今、私達は、環境の変化とそのスピードについていけなくなってきてはいないか?
特に、都会での暮しは、日々、過度の緊張感と疲労感に、さいなまれている。
そんな中、身体も心もバランスを失って、病に至る人達が増えてきている。
加速のついた文明は、すぐには止められない。そして、皮肉にも私達の暮しは、その恩恵なしには成り立たないのである。
もう二度と、最古の自然な暮しに戻ることができないとしたら、私達は、どうしたらいいのか?−−−−又、どうすべきなのか?
その大切な問題について、私は、「食べる」ということから、考えていきたい。
−−−−−−−− * まさに、”食は命”なのだから *−−−−−−−−
5/29/96 小川 真美
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