ボヘミアンガラス・ストリート

平井和正

 幻魔の襲来を迎え、荒廃した地球。荒野を賞金稼ぎのゾンビーハンターが徘徊するなか、幾つかの町はまだ辛うじて残されている。
 ここボヘミアンガラス・ストリートはそんな町の一つ。超絶的な能力を持つ4人のリーダーがそれぞれの覇を唱えるべく、徒党を組み相争っていた。
 しかしながら、そのあまりに長い抗争は4つのグループ全体の力を極端に弱め隣接する他地域勢力の侵入を許し始めていた。
 リーダー達はついにその抗争に終止符を打つべく、最後の決戦に挑んだ。

 四角い緑色の決闘場をかこんだ4人のうちの1人がサイコロを振りその決闘は始まった。
 超絶的な超能力もち圧倒的な強さを発揮する東丈。それに負けじと大上円は世界を改変しゲーム経過を書き換え、東丈のあがりを全て無効化する。その間隙をぬって、持ち前スピードを生かした犬神明は、ツバメ返し、抜きわざ、すり替えなどの華麗なテクニックで他を引き離し始めた。四騎忍はその願望達成能力を生かし、一発逆転の大技にかける!?

 長時間に渡る激闘。はたして結果は・・・・・・・・、

 再三に渡るリーチが全て不発に終った東丈は敗れ、唯一人、夕日を背にボヘミアンガラス・ストリートを去った。平和が戻ったのだ。


 悲しいかなその超絶的超能力”とおし”能力があだとなったのだった。(-_-;

(文責:FUJITA)


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