月光魔術團
平井和正
西暦2001年、人類は未知の外敵からの攻撃下にあった。
最初の一撃で人口の70パーセントは失われ、残された人々は地底に逃れ都市を築き、わずかな抵抗を続けるだけであった。
最後の反撃に向けて地球防衛軍が放つ最新鋭宇宙戦艦「人狼(ベオウルフ)」に搭乗する美少女戦士犬神メイ。
さあ月にかわってお仕置きだぁー、と気合を入れているところへ、忍び寄る影。
「うわっ、びっくりしたぁ。月影さんじゃなーい。え。ちょ、ちょっとお、どこから入ってきたのー、ここは成層圏よー。」
「わしに入り込めぬところはないのさ。ほれ、忘れ物だて。」
「あー、アタシのXXXX。なんで月影さんが持ってんのよ」
「礼の一つも言えんのか、若い者はまったく。まあよい、大長老さまよりの文じゃ、ほい、うけとれ」
「えーっ、お婆さんからー?ちょっとお、何コレぇ?『ヌシは勘当』って書いてあるよ」
「言葉どおりであろう」
「そ、そんなあー!」
いったいどうなる、犬神メイ。果たして人類の運命は?
(文責:早貸真一)
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