恐怖の小説。どこが恐怖かは謎。
ストーリーは進まないは、主人公は消失するは、単に常識外れというだけではすまされないが(^^;、評者最大のお気に入りで文庫はボロボロに擦り切れている。
(文責:FUJITA)
200X年、在日米軍基地内で日米極秘の協力のもと、驚異の生体兵器、
人造超能力者「海東丈」が開発された。
ところが、突如として「海東丈」は管制下から離脱、太平洋上に逃亡した。
狼狽した米国政府は急遽第七艦隊に迎撃を命じる。総力を挙げた第七艦隊
の攻撃は全て「海東丈」に命中するかに見えたが、その瞬間、全ミサイルが
消滅、同時に各艦の弾薬庫が自爆、第七艦隊は壊滅した。
北極海上空を飛行し一路ニューヨークを目指す「海東丈」。米国政府は、
切り札の人造超能力者「シールナ」及び「シーソニー」の投入を決意する。
「シールナ」と「シーソニー」の個々の能力は「海東丈」に優る上、必勝の
作戦が立案されていた。
「シールナ」は遠隔催眠によって「海東丈」に幻覚をみせ、「シーソニー」 がテレポーテーションを利用した攻撃をしかける。「シールナ」の単独攻撃 と考えていた「海東丈」は困惑したが、ついに「シーソニー」の存在を見抜 いた。「海東丈」は巧妙なトリックを仕掛ける。「シーソニー」が相打ち覚 悟で放った攻撃は「海東丈」かわされ「シールナ」に当たった。「シールナ」 は完全破壊、「シーソニー」も戦闘不能の損害を受けた。
危地を脱した「海東丈」はついに全世界に向けてその目的を明かす。契約
国家に対して安全保障を行う”沈黙の超能力者”構想である。
ついにニューヨーク沖に到達した「海東丈」は、国連に乗り込む・・・。
(文責:FUJITA)