「AI将棋2」は
コンピュータの速さによって強さが違うと山下さんが書いておられるので、当方の
古いパソコンでは実力を発揮できないと推測されます。(これからのソフトは全て
そうなるのでしょうか、残念・・・・。)
最近やっと矢倉の3七銀戦法の意味のようなものがぼんやり分かってきたところで
す。4六銀と出れば「極め2」は
4五歩とついてきますし、3七桂と跳ねれば2四歩とつかれ2五桂と跳ねられなく
なります。後手でこの戦法を使うのはさらに難しくなります。それで中央に銀を2
枚出して勝つ方法を考えているところです。羽生さんの本にもそのように書かれて
います。
将棋の強い人は本で勉強することはあまりしないのでしょうか。私の叔父も福井県
3位までいったそうですが、
本は一冊しか読んでいないといっています。もっともわたしは羽生さんの本を読ん
でも最初は何がなんだかさっぱり分かりませんでした(^^;)。
ただ一つ言えるのは、将棋の上達法として、定跡書を読むことには意味があるが、
定跡を覚えるのにはそんなに意味がない、ということです。まあ、教養として自分が
指す戦形の基本定跡ぐらいは最低限押さえて置くべきですが、最新定跡を暗記したか
らといってそれで強くなれるわけではありません。仮に超最新定跡を先に覚えて相手
を出し抜くことに成功したとしてもそれは一回限りになってしまいます。生活がかか
っているプロならともかく、吉川さんのようなこれから強くなろうというアマチュア
には一局限りの勝敗なぞ全く意味の無いことです。
定跡書を読んで何を身に着けるべきなのかというと、それは定跡の一手一手に隠さ
れた意味と背景を理解することです。実戦はほとんどの場合どこかで定跡から外れま
す。それは定跡から外れた悪手かもしれませんし、あるいは新手の好手かもしれませ
ん。それを判断し対策を立案するためには定跡を丸暗記してるだけでは役に立ちませ
ん。どんな考えでその定跡が創られてきたのかを理解している必要がある訳です。
なお、もちろん、定跡には全く関係ない局面についても、定跡を理解することによ
って培われた力が役に立ちます。
定跡書を読むことの一番の意味が、そういう力を付けることだとすれば、何も定跡
書に頼らずとも実戦を重ねることによって上達していくという道もあるわけです。
コンピュータ将棋は今度はこの戦法を試してやろうとかそんな風に考えて指すこと
はいまのところないのでしょうか。棒銀でいこうとか3七銀戦法で行こうとかそこ
まで考えるようになったらすごいですね。山下さんに期待しています。
色々書いてしまいましたが、私のメール掲載の件はお任せします。ただコンピュー
タと将棋に対してあまりにも認識が不足している私ですので、御批判のメールが来
たりしなければよいのですが(^^;)。
(でも、滅多に将棋の方のメールはこないんで、ちょっと嬉しかったです。)
97/06/30(月) 20:47 藤田 勉(KHF07332@niftyserve.or.jp)/p>