山下 宏
97/02/16 00:46
2日目に入り、YSSの第1戦目は 矢埜将棋3 とでした。矢埜さんとは毎回当たっ ており、毎年のようにベストアマチュア賞に選ばれています。
先後が予戦と同じだったので矢埜さんの方が前日に手を入れてきてるだろう、と 思ってたのですが、昨日から変更していない、と言われ、ラッキー!と思う反面、 同じ棋譜が出来るのは面白くないな、と感じていました。
題名:第183手、△9六歩打に▲同 金です。
後手:YSS7.0
後手の持駒:銀 桂 歩
先手:矢埜将棋3(本戦)
先手の持駒:桂 香二 歩六
しかし、なぜか YSS が途中から手を変え
てくれたので別の将棋にはなりました。
千日手含みの変化の後、矢埜将棋が端歩
を突き捨ててくれたのが大きく、YSS優勢の
まま終盤を迎えました。
図で、▽96飛、と金を取ると▲97香と打
たれて飛車が死ぬのでどうするのだろう、
と思っていたのですが、以下、▽96飛、▲
97香、に▽89銀、がうまい手で、以下▲同
玉▽97飛成▲98銀▽77桂▲99玉▽89金まで
で先手の投了となりました。
題名:第71手、△4五歩に▲同 銀です。
後手:YSS7.0
後手の持駒:なし
先手:J III (本戦)
先手の持駒:歩四
2戦目は、J III の上甲さんと対戦しました。
上甲さんは今年は将棋プログラムよりも幸せな
ことがあったそうで(おめでとうございます)。
あまり改良は進んでいない、とのことでした。
将棋は図で▽75歩▲同飛、に▽64銀で飛車を
殺せたのが大きく優勢になりました。
YSS は本戦に上がってきた他の4ソフトとは全て予戦で当たっていたので、先後
まで同じ時はどうしようか、とは考えていました。
前日、3戦目に当たる S1.2 の野下先生から「こちらは評価関数をいじります」、
と宣言されていたので別にこっちはいじる必要はなかったのですが、ちょっと、と
思い、初手から▲76歩▽34歩に▲22角不成(^_^;)の3手目角交換で無理矢理別の将
棋に持っていきました。
題名:第96手、▲4五銀に△5三角です。
後手:S1.2(本戦)
後手の持駒:なし
先手:YSS7.0
先手の持駒:香 歩三
しかし、角を手にしたことにより予戦と同じ
ように YSS は角を打ち込み、予戦と同じように
▽42金引から馬を殺されたときは、かなり悲し
かったです(;_;)。
図で、後手からの▽75角▲同金▽66角の王手
金取りが厳しいのですが、それには▲77香の受
けでぴったり受かる、というのが YSS の読みで
先手は▲54銀、と出て、以下▽75角▲同金▽48
銀▲42歩成、と続き、その後の乱戦をものにし
ました。