山下 宏
97/02
こんにちは、柿の里さん。
と、あんまりほめられると照れますね(^_^;)。
>87手め、先手金沢将棋4二金打ちのところは、5一の銀を見捨てて、
>4四金打ちとされていると、そのあと1八の先手角が4五に出る筋もあり、
この変化をやってみますと、▲44金打▽19馬▲45角▽28飛▲78歩▽26飛成▲33歩成
▽14玉、といった感じで、きわどいところですね。本譜よりはいいと思います。
YSS では大局観的な判断、というより駒の位置による価値の増減を行っています
(多分、他のプログラムも)。
例えば、先手(金沢将棋)の金銀に対する駒の価値は以下のようになっています。
(金の価値を 690点 (歩は100点)とした場合)
双方の王様の近くで加算され、特に、相手の(後手の)王の上部では価値が大きく
なるようにしています。(上から押さえる感覚ですね)
題名:第87手、△4一飛に▲4二金打です。 後手:YSS7.0 後手の持駒:飛 桂 歩二
先手:金沢将棋2
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私の個人的な感想では、一番入玉が上手い(得意?)なのは柿木将棋ですね。
とにかく、危なくなるとさっさと自陣を見捨てて敵陣にトライしてきます(^_^;)。
大会でも対柿木戦で一番恐れたのが入玉されての負け、でした。
YSS も一応、入玉したら「いい」という考えは入れているのですが、それは単に、 王が上部へ行くほど価値が上がる、というしろものです。具体的な数値は
こんな感じです。単純でしょ(^_^;)。
予選の自戦記にでてくる「200kg以上ある大型コンピュータ」を持ち込んだチームは 「IS将棋」のチームではなく「スーパー将棋(黒田久泰氏)」の間違いでした。
「IS将棋」チームは大会開始直前にマシントラブルがあったそうで、本体のカバーを 空けた状態で、スーパー将棋の横に置いてあったため誤解していました。
ただ、マシンを動かせなかった、という事は事実です。
評価関数なんてこんな最高機密を漏らしていいんかいな?と思いましたが、きっと、 秘中の秘はこんなとこにあるのではないのでしょう。