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REPORT(13)
Air Buggy

振動計測テスト


 
一般路面 走行データ
Air Buggy3のリクライニングを倒した状態でダミー人形「cinammon(シナモン)」くんを乗せて、一般路面を走行しました。身長70センチ、体重9キロ、9ヶ月前後の赤ちゃんに相当します。

測定部は腹部と頭部。10Gまでの加速度変化を記録します。

前輪は12インチシングルタイヤ装備。

路面はアスファルト面と砂利の浮き出た入ったコンクリート面。
  
    路面1(一般的なアスファルト)        路面2(砂利の浮き出たコンクリート面)


Air Buggy3の振動データ

◆ 路面1→路面2→路面1(→Uターン→)路面2→路面1

◆ 左右の振動の大きい部分が
路面2の荒地を走行した部分になります

   走行は25秒間 普通の歩くスピードで計測

   胴体部データ
   Ax軸・・・左右方向の振動
   
Ay軸・・・前後方向の振動
   Az軸・・・上下方向の振動

   頭部データ
   Ax軸・・・前後方向の振動
   
Ay軸・・・左右方向の振動
   Az軸・・・上下方向の振動

 

Air Buggy3 胴体部の振動データ

路面1(アスファルト面)で5m/s^2を下回る加速度で、路面2(荒れたコンクリート面)においても、
20m/s^2を超えることはほとんどない。一般的なベビーカーでは、この倍から6倍の振動データが計測されることもある。

 
  
Air Buggy3 頭部の振動データ

路面1、路面2とも、胴体部のデータとあまり変わりはないが、Ay軸が多少振れが大きくなった。
しかし、数値は十二分に小さい。

  
  

 

 

比較のために最近の人気のベビーカーの
振動データを並べてみよう。

上から

・A社 AB兼用 両対面モデル (対面ハンドル時)

・B社 AB兼用 両対面モデル (対面ハンドル時)

・AB兼用 背面ハンドルモデル



しかし、これでは見慣れていない人には違いが良くわからない。
実際、グラフもつぶれていて細かなところはわからない。

下記で波形を拡大して細かく見てみることにしよう。



Air Buggy
A社
AB兼用両対面モデル
(対面ハンドル時)

 
B社
AB兼用両対面モデル
(対面ハンドル時)
AB兼用
背面ハンドルモデル

路面1を走行時の波形の拡大
   

一般的なベビーカーの場合、程度は些細であるものの、小さな振動も伝えてしまう。
Air Buggyのグラフはほとんどが計測可能最小値で、きわめて静粛性が高いことがわかる。
 
  
  

路面2を走行時の波形の拡大
   

Air Buggyも多少は波形が大きくなるが波形が緩やかで、上下左右の急激なショックがほとんど存在しないことがわかる。
A社の両対面モデルはかなり良い成績だが、振幅が小刻み。また、ここでは出てこないが、重心の関係で背面ハンドル時は波形が大きくなることがわかっている。(使い方によっても振動の伝わり方は違ってくるのだ)


トータルな振動吸収性能は予想通りではあるが、Air Buggyの圧勝である。

ベビーカーを選ぶ要素は様々あるので、このことだけでAir Buggyを選ぶべきではないが、軽さやコンパクトさをさほど重視しなくて良い環境で、しかも家の周囲に荒地が多く、快適なお散歩に不安がある人や、川原や丘、海辺など、アウトドアに活用したい人にとっては、これほど頼りになるベビーカーはない。
 


  



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