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Baby-Pro REPORT(10)
[ベビーカー徹底検証 AB兼用型編]

似たものいろいろ 価格もいろいろ・・・どう違うの?
 
 


<Baby-Pro 研究所 AB兼用型ベビーカーの検証>

「安全基準は過去のもの」・・・そんなことを感じずにはいられないほど、
規格外ベビーカー(AB兼用ベビーカー)の売れ行きは好調です。

B型ベビーカーをベースに大きめのリクライニングをつけて
生後2ヶ月から使用可能としたものですが、発表当時は
「本当に安全なの?」良く聞かれたものです。

安全基準や規格外ベビーカーの捉えかたやそのニーズについて
予習をしておきたい方は下記のFAQを参照下さい。

Baby-Pro FAQ AB兼用ベビーカーから
No.0168(規格外ベビーカーについて)

Baby-Pro FAQ B型ベビーカーから
No.0170(直撃アンケート)


検証は「ネルッコベッド429」「カルッコベッド499」「ウェルフラット489」
「eye to eye 739」の4機種をセレクトしました。
    


評価の星マークについて・・・★★★が最高評価 (☆は★の半分)

ベビーカー スペック比較表
   ネルッコベッド429  カルッコベッド499 ウェルフラット170゜ eye to eye 739  
 
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重量 4.8キロ 4.3キロ 4.5キロ 5.6キロ  
使用時サイズ(mm) W500×D795×H970 W500×D810×H975 W470×D705〜715×H965
W495×D858×H1010
(ハンドルが高め)
 
収納サイズ(mm) W365×D345×H950 W380×D325×H1025
(畳んだ時の背が高い)
W390×D320×H940 W390×D415×H980  
収納時体積指数 120 127 117 159   
収納時スペース(面積指数) W365×D345126
(約A4 2枚分)
W380×D325(124
(約A4 2枚分)
W390×D320(125
(約A4 2枚分)
W390×D415(162
(約A4 3枚分)
  
シートサイズ(mm)

幅:腰部 290 肩部 210
長さ:650 
面積指数:159

幅:腰部 290 肩部 180
長さ:690
面積指数:165
幅:腰部 260 肩部 270
長さ:665
面積指数:159

幅:腰部 295 肩部 200
長さ:660
面積指数:163
   
↑フラットな部分で計っていますが、傾斜部分が多く、融通が効くので、参考程度に・・・。
ちなみにこれらのシート幅はB型ベビーカーの幅そのものです。2つ折りの大きめなA型ベビーカーは腰部で2〜3センチ程度広くなりますが、最近のA型はセミコンパクトなものばかりなので、大きくサイズが違うわけではありません。このあたりの解説はFAQにも解説例があります。
振動吸収率(推定) 約88% 約88% 不明 約88%    
評価 ★★ ★★★ ★★☆ ★☆
いくら軽くても剛性がないと評価はしませんが、みんな必要な剛性は確保しているので、
このカテゴリーのベビーカーとしてはやっぱり軽さが重要ポイントですね。
 
開閉の仕組み・ハンドル切り替え
折り畳み方式と自立  4つ折り 4つ折り 3つ折り 4つ折り   



安定自立・畳んで転がせる
自立はやや不安定
畳んで転がせなくはないが少し要領がいる
安定自立
畳んで転がせる
サイズは大きい
 
 
開閉操作ビデオ
(ADSL以上・ Windows Media Player 推奨)
  お薦めの方法
一般的な方法
片手での開閉
ちょこっとロック
   ※ブロードバンド&Windows環境、ビデオプレーヤーが必要です。
ハンドル部の折り畳み あり なし あり あり  
通常、折り畳み時にはハンドルも折り畳まれます。逆にいえば、操作が複雑になります。カルッコはハンドル部を狭くして折り畳み操作を省略したタイプで、操作が楽になります。しかも狭さが全く気になりません。目からうろこの改良といえます。  
ハンドル両対面 なし(背面のみ) なし(背面のみ) なし(背面のみ) あり(両対面)   
メンテナンス 開閉が固くなったら付属のオイルを注油して下さい。比較的デリケートなので、屋内収納しましょう。 開閉が固くなったら付属のオイルを注油して下さい。構造的にはネルッコよりも簡略化されているので、固くなりにくいはずですが・・・。 片手開閉でないせいもありますが、けっこうほったらかしでも不具合が出にくい製品です。 開閉が固くなったら付属のオイルを注油して下さい。比較的デリケートなので、屋内収納しましょう。  
評価・内容 ★★ ★★★ ★★☆  
アップリカ独特の4つ折りといわれる、ワンタッチで前後左右に縮まる開閉方式。広告ではパッと簡単に開閉ができるイメージを与えていますが、そんなに簡単ではないので、練習をしましょう。(FAQにもガイドあり)
カルッコベッドやウェルフラットに比べるとやや重いですが、実売価格はとてもお得になっているので、充分すぎるほど価格でカバーしてます。
ハンドルの折り畳みを省略したことのメリットが大きく、開閉操作のスムーズさが際立ちます。少しの練習で言葉どおりの「ワンタッチ」が体感できます。
軽さが操作感のスムーズ感にもつながり、相乗効果となっています。

畳むと、ほとんどカルッコB型と変わらぬボリュームで、B型と同じ感覚で使用可能となっています。
ベストセラーB型のウェルキッズをベースとしているので、実績のあるフレームで耐久性が期待できます。
小さく折り畳むため、カルッコよりは若干モコモコした感じで、折り畳みは窮屈。畳むときは両手がほしいです。

ちょこっとロックがあるので、面倒なら半分畳んで済ませることも可能。薄型で案外便利です。ただしこの2つ折り状態では自立しません。
ネルッコベッドと同じ折り畳み機構です。背面タイプよりさらに大柄になるので、パッと簡単に開閉ができるイメージはあまり期待しない方がいいでしょう。(ネルッコベッドのハンドルが両対面なだけですが、長目のハンドルなので一回り大きい感覚になります)
AB兼用のカテゴリーとはいえ、B型とはかけ離れたボリュームと重量です。
本当にB型感覚で「軽量・コンパクト」に使いたいなら、極限の軽さが必要。中途半端なサイズ、重さで妥協すると、再びB型を買いたくなる方がとても多いです。買い換える新鮮さを楽しむ余裕のある人は構いませんが、買い換えたくない人は少し投資をしてでもカルッコベッドやウェルフラットがお勧め。

片手開閉にこだわるならカルッコベッドが一番スマートです。ネルッコベッドは片手でもできなくはないという程度。ウェルフラットとeye to eyeは両手でするものと考えると腹が立ちません。(^^ゞ
  
機能比較
 ネルッコベッド429 カルッコベッド499 ウェルフラット170゜ eye to eye 739   
日除け  

トップに大きなメッシュののぞき窓があります。日差しの強いときはふたをしないといけませんが、覗きやすさはバツグン。

   
ネルッコベッドとカルッコベッド、eye to eyeは基本的に幌の仕様は同じです トップと背面にメッシュウィンドゥがあります。トップの窓は覗きにくい位置で、近づけるために幌を手前に引く操作ができますが、使い勝手はイマイチ。幌自体が大きめなのは評価できます。 ネルッコベッドとカルッコベッドと同じ   
Pety-Shadeの利用 可能 可能ですが、シェードの角度が浅くなります。(569以上は日除けの淵が膨らんでいるので少しとめにくいです。) 可能 可能ですが、幌の淵が膨らんでいるので少し少しとめにくいです   
リクライニング

ネルッコと同じ仕様
  
角度的には160度弱くらい。他のベビーカーよりやや浅いが、2ヶ月からの使用に差し支えはありません 170゜フルリクライニング 170゜フルリクライニング 角度的には160度弱くらい。他のベビーカーよりやや浅いが、2ヶ月からの使用に差し支えはありません。   
★★ ★★★ ★★★ ★★  
角度はひもで調節するタイプで全機種同様。片手で下げられますが、上げるのは両手がいります。    
ショルダーストラップ   
横向きに縦向きにもかけられます。ただし横向きはかさばるので人ごみの中では迷惑になります 縦向きに引っ掛けます
車輪が体に触れやすいので雨の日は注意を
縦向きショルダー
車輪が体に触れにくい
縦向きに引っ掛けます
車輪が体に触れやすいので雨の日は注意を
  
★★ ★★★  
シートの通気性   
サーモメディカルシステム(背面) サーモメディカルシステム(背面)
(569は背面とサイド)
(669はプラス座面)
メッシュオンメッシュシート サーモメディカルシステム(背面・サイド)    
★★ ★★★ ★★★  
赤ちゃんはとっても汗かきなので、この機能で汗をかかなくなるわけでは決してありませんが、貫通した多数の穴が湿気と熱を逃がします。
カルッコ569にはサイドの通気もありますがあまり重視しません。669は座面の通気もあります。赤ちゃんはおしりや太ももの裏側の発汗が激しいのであると効果的かもしれませんね。
シートクッションをのせているベース部分は確かに全面メッシュなのですが、シートクッションの裏面は通気性のない化繊の生地で、通気を塞いでる感じ。排熱効果はあっても排湿までは難しいでしょう。 カルッコベッド(正確には569)と同じ。   
シートの生地   
ポリエステルニット 499はポリエステルニット
(569以上は立体メッシュ)
ポリエステル
立体メッシュ
ポリエステル
立体メッシュ
  
通気性  通気性 ★★★ 通気性 ★★ 通気性 ★★★  
通気性は立体メッシュにかないませんが、手触りはかえって優しくなります。 一時期、ラモルフェやキトポリィといった綿の肌に優しい機能素材をシートに採用していたことがありますが、今は化繊の立体メッシュが全盛。綿は湿気を取るには最高ですが、吸った湿気が抜けにくく、不衛生になって菌が繁殖しやい欠点がありました。
ポリエステルの立体メッシュは、若干手触りが硬く、クッションを構成しているウレタンなどと組み合わさって、独特の熱反射もあるのでベストな素材とは言えないかもしれませんが、バツグンに通気性が良く、湿気がこもらないため、あせもを出来にくくし、とても衛生的に使用できます。
  
ベルト  
3点式 2点式
(569以上は3点式)
3点式 3点式  
★★ ★★★ ★★  
股ベルトを中心に左右から腰ベルトをとめます。中央の点線部分に受けるバックルがあるのですが、生地で隠れて見えないため差し込みにくいりが残念。 股ベルトの通し穴に腰ベルトをくぐらせてとめる、ちょっと昔のベビーカーを思い出させる方式。なぜ今さらと思いますが、軽量化の影響でしょう。気になる方は569以上をお勧めしますが、3点式もちょっと使い辛さがあるので大きくは違いません。 股ベルトを中心に左右から腰ベルトをとめます。バックル部分が隠れていないので、差し込みやすく、外しやすいです。 股ベルトを中心に左右から腰ベルトをとめます。中央の点線部分に受けるバックルがあるのですが、生地で隠れて見えないため差し込みにくいりが残念。  
 
段差越えの操作性と安定性 

AB兼用のベビーカーを購入するつもりの方は、使用環境に注意しましょう。
平らなところばかりならいいですが、意外と路面の段差は多いものです。
小さな車輪のAB兼用ベビーカーは、わずか1センチの段差でも
前側2輪が同時に正面にぶつかると平気でひっかかります。
「どうしてたったこれだけの段差が超えられないのぉ!」と驚く人も多いでしょう。

交差点などで慌てると思わずハンドルを持ち上げてしまいますが、あがるのは後輪ばかり。
あせらずハンドルを手前に引いて前輪を浮かせましょう。
下記のデータは、そうしたハンドル操作時の必要荷重を
「5キロ」のダミーを乗せて計測したものです。

★ハンドル部にフックを付けて荷物をぶら下げるケースがよくあります。これは基本的にご法度なのですが、
便利なのでついしてしまいますね。下記のACはそうした荷物をぶら下げるケースと同じです。したがって
軽いと操作性は向上しますが、荷物のぶら下げで転倒する恐れも出てきます。相反する要素なので注意してご覧下さい。

軽くて操作しやすいものを<軽快度>として評価します。
重くても不意の転倒から防ぐ効果が認められれば< 安定度 >として評価します。
 
ハンドル操作でベビーカーの前輪を持ち上げ、段差を越えるという想定で
前方車輪が浮き上がるために必要なハンドルへの負荷を
計測しました。(ダミー人形は5キロ・生後2ヶ月相当)

【背面ハンドル時】
@足で押さえて、ハンドルを引く
A足を使わず、ハンドルだけ押し下げる

【対面ハンドル時】
B足で押さえて、ハンドルを引く
C足を使わず、ハンドルだけで押し下げる
 
< 軽快度 > ★★★・・・大変良い  ★★・・・良い  ・・・普通 (☆は★の半分
 < 安定度 > ★★★・・・大変良い  ★★・・・良い  ・・・普通 (☆は★の半分) 
   ネルッコベッド429  カルッコベッド499 ウェルフラット170゜ eye to eye 739  ガイド
@足で押さえてハンドル
   を引く

1.9キロ

★★★

(極めて軽く出来る)
2.0キロ

★★★

(極めて軽く出来る)
2.3キロ

★★★

(軽く出来る)
1.9キロ

★★★

(極めて軽く出来る)
@大抵のベビーカーにはステップのような左右に延びたフレームがあるので、そこに足をのせてから、ハンドルを引くと比較的軽い力で前輪が浮きます。
A足を使わず、ハンドルだけで押し下げる
7.3キロ

★☆
★★
6.2キロ

★★
★☆

(長めのハンドルが
多少影響しています)
8.0キロ

★☆

★★
6.3キロ

★★
★☆

(長めのハンドルが
多少影響しています)
A足を使わず、ハンドルだけを押し下げて前輪を浮かせるのは結構力が要るものです。
推奨しませんが、もし荷物をハンドルに引っ掛けるとしたら、この程度の重さでひっくり返るということです。ただしお子さんが重たくなれば数字は大きくなります。
B足で押さえて、
   ハンドルを引く

     3.8キロ

★★☆

(軽く出来る)
B対面ハンドルの場合は概して重心から遠ざかるので、足で押さえて、ハンドルを引いても、背面時よりは力のいることが多いです。i-thruは例外的で軽くなりますが、ステップが遠いので、ちょっとやりづらい感があります。
C足を使わず、ハンドルだけで押し下げる
(10キロオーバー)
ハンドルがしなって
持ち上がろうとしない。

★★★
C対面ハンドル時に、足を使わず、ハンドルだけで押し下げる方法は利用できない車種がわりと多いです。

(正式コメントではありませんが、メーカーサイドは、ハンドルに荷物をかけるユーザーも多いので、安定性を重視しているとのことです)
分析 ハンドルが長めだと多少操作性があがるようですね。しかし、見た目も極めて類似しているこれらのベビーカーは、やはり結果も目立っては違いません。似たようなもの、ということです。(調べた甲斐がないなぁ(^_^;)
ただし、eye to eyeの特性がベースのネルッコよりもカルッコベッドに近かったのは意外。重量の重さもハンドルの長さで補って、軽量なカルッコに近い操作性を持ち合わせているとしたらなかなかなものです。・・・が、対面時の段差越えは手先だけでは無理なので、踏まえてご利用下さい。無理やり下に押さえつけるとハンドルを痛めますよ。

これらのベビーカーはお子さんが大きくなるまで使用するので、だんだんと手先だけでは車輪も浮かなくなります。足を併用すれば、軽くあがるということを覚えておいて下さい。
   
評価 ★★★ ★★★ ★★☆ ★★☆(背面時)  
平均的な使い心地で合格点。 平均的な使い心地で合格点。 平均的な使い心地で合格点。 対面時の癖を把握していれば、問題なし。    
    
重量バランスのチェック
ベビーカーの旋回性能に影響します(ダミー5キロ荷重) 
[括弧]の数字は進行方向前側の車輪の荷重割合。
前輪キャスターの場合、括弧の数字が少なめだと旋回性能が上がります。
ちょっとした段差も、数字が小さい(つまり軽い)と、ぶつかった弾みでポンッと跳ね上がって
くれやすくなりますので、走行性そのものも向上します。あまり極端だとキャスターの方向性が
安定せず、せわしない動きになることがありますが、お子さんの体重増とともに安定してくるので
問題にするほどではありません。
均等なバランスの場合は、キャスターが安定し、しっとりとした走行感が得られるメリットはあります。
極めて平坦な路面では優位なセッティングです。
   ネルッコベッド429 カルッコベッド499 ウェルフラット170゜ eye to eye 739    
【背面ハンドル時】

 [41]59
【背面ハンドル時】

 [36]64
 
【背面ハンドル時】

 [43]57
【背面ハンドル時】

 [35]65

【対面ハンドル時】

 39[62]
    
分析 ネルッコベッドとウェルフラットが似たような重量バランス。そしてカルッコベッドとeye to eye(背面時)が似たようなバランスになっています。前輪側の負荷が軽いのは後者組。つまりカルッコベッドとeye to eye(背面時)が比較的走行性に優れているといえそうです。
ただしeye to eyeの対面時はその逆で、前輪側に偏って負荷がかかるので、小径タイヤと相まって段差に引っかかりやすい傾向。
     
評価 ★★ ★★☆ ★★ (背面時★☆)
(対面時☆)
 
幅広タイヤの効果も手伝って、安定した走行感。ただし、段差越えはちょっと苦手。 前輪の負荷が少ないので、機敏な操作感が得られます。後ろ荷重ですが、太目のタイヤのおかげでキャスターもさほどあばれません。 やわらかい幅広タイヤとバランスの良い前後荷重が、落ち着きのある走行感をもたらします。ただし、段差にはひっかかりやすいです。 背面時はカルッコベッド同様かなり快適に操作できます。対面時にはその反対の性格がでるので、使用する環境が路面の凹凸の大きいところには向きません。      
※忘れてならないのは、車輪の小さいこれらのベビーカーに高い走行性能を求めてはならないということです。つるつるにフラットな路面では、足回りが軽いほど軽快なのでA型より優位ですが、ちょっとでも段差があると、つっかえやすくなります。多少注意して押す心がけは必要です。
  
各メーカー、それぞれに商品のよさをうたっていますが、実際には使う人がその特徴を良く理解しないと、よさを引き出せません。そうした観点からもう一度上記の製品を分析し、まとめてみましょう。    
  ネルッコベッド429  カルッコベッド499 ウェルフラット170゜ eye to eye 739    
    
総合評価 ★☆ ★★☆ ★★ ★★
B型的使い方が
 目的なら
まとめ  市場のベビーカーの構成を塗り替えてしまったほどの人気を誇るシリーズですが、モデルチェンジを控え、実売価格がかなり抑え目。お得!の一言ですね。

重量や開閉の癖が気になる方は、少し奮発してカルッコベッドあたりにした方がのちのち納得ができると思いますが、とにかく低予算でという方には、これだけの機能がついて、他よりかなり安いのだから、これ以外にないですね。
結果的に一番、好感が持てたのはこのカルッコベッド。軽量を極めるとどうしても、キャシャになるので心配もしましたが、完成した製品はとても良い仕上がりでした。座面の安定感もあり、冒険した幅の狭いハンドルも使い勝手はむしろ良いくらい(握りの角度が自然)。

重量だけならウェルフラットと大差ありませんが、進化した片手開閉機構と、まんまB型のコンパクトさが評価できます。

(耐久性については未知数なので評価に含んでいません)
数字上よりも実際の感覚ではコンパクトさが際立ちます。ショルダーベルトの使い勝手も良いので、狭い階段の上り下りや、電車・バスの利用の多い方に「省スペース」という意味でお勧めします。

片手開閉という点と、折り畳んだときの自立の安定感などではカルッコベッドにかなわないですが、長く使うと開閉が固くなりやすい4つ折りタイプに比べ、3つ折りはそのような心配がありませんので、長く変わらない使い勝手が得られそうです。ラフに使ってもどうにかなる安心感がありますね。
対面時の段差越えが苦手とか、意外と重量、サイズとも大きいとか、ウィークポイントもありますが、「両対面ハンドルで一番小さいものを」という方にはこれ以外ありません。

親の都合を優先させれば、軽くて小さいほど良いのですが、赤ちゃんの安心のために(もちろん親の安心のためにも)両対面ハンドルは外せないというユーザー様は多いです。(私が子供に使ったのもこのタイプでした。)

AB兼用タイプとはいえ、使い方としては明らかにA型的です。B型も改めて購入するつもりでいた方がいいでしょう。


(2003/6/11)

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