このページで紹介しているレカロスタートのJ仕様は完売してしまいました。(2003/6)
2004/5現在、レカロスタートECのみ継続販売中です。
Baby-Pro REPORT(4) RECARO チャイルドシート まるわかりレポート [仕様の違いと選択のポイント] |
RECAROチャイルドシート 仕様の違いについて | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
基本的には同じ構造ですが、ヨーロッパで安全基準を取っているものと 国内で安全基準をとってるものがあります。主に3パターンが 販売されていますが、少しずつ違うので整理してみましょう。
見た目や生地の質感にまでこだわる方はアップリカのチャイルドレカロがお勧めです。生地やデザインは安全性には関係ありませんが、日本の質感の高い商品を見慣れている方には、海外製品にありがちなやや貧弱な生地に頼りなさを感じるかもしれません。その点以外はほとんど見劣りしないので、コストパフォーマンスの高さでは「レカロスタートEC仕様」がダントツです。 |
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オプションの上手な組み合わせ方は・・・ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
組み合わせやタイミングなど、いろいろ要素があるので解説をしましょう。
< お勧めパターン > ・高い安全性を、安く利用したい ・・・・・・ レカロスタート・EC仕様 ・安全性と快適性を両立させたい・・・・・・ レカロスタート・EC仕様+フットレスト ・9ヶ月頃から使いたいがインパクトシールドは高くて買えない・・・ レカロスタート・EC仕様+コンフォートパッド ・見た目の高級感も捨てがたい・・・・・・アップリカ チャイルドレカロ ・安全性も快適性も質感も最高級を求める・・・・・・ アップリカ チャイルドレカロ+ヘッドレスト+フットレスト |
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適合性の確認 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レカロチャイルドシートは、その適合性の高さから、車種別適合確認データは特にありません。基本的な部分を確認頂ければ、実際、取り付けが難しいケースは、ほとんどない製品です。一応、その基本的部分をお知らせいたします。 < 取り付けできない座席の例 > ◆シートベルトの種類 ・シートベルトがない座席 ・2点式シートベルトの座席 ・パッシブシートベルトの座席(座ると自動的にシートベルトが装着される装置) ◆シートベルトの取り付け位置 ・車のシートベルトの取り付け幅が40センチ未満の座席 ◆座席の条件 ・自動車の進行方向に対して、横向きまたは後ろ向きの座席 ・SRSエアバッグ装着の座席 ・スポーツタイプのバケットシートが付いた座席 (座席の座面の窪みが激しい場合、傾くことがあります 座面平面部において30センチ以上のフラットな面が必要です) ・座面の奥行きが43センチ以下の座席 < 補足 > ・軽自動車などでは座面の奥行きが足りない場合があります。43センチに満たないと製品の安全性能がフルに発揮できない場合がありますが、取り付け自体が出来ないわけではありませんのでメーカー的には適合不可ですが、お客様の判断で使用されている例はあります。(勧める意味ではありません) ・衝撃時強制巻取り装置が付いている座席では、カーシートを傷める可能性がありますので、事故に遭遇した際には、肩ベルトガイドの部分の点検をしてください。 |
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参考 : ジュニアシートの使用にあたり・・・ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
インパクトシールドは、広く「面」で体を囲って衝撃から体を守ろうとするものですが、大きくなってインパクトシールドを外した後は、シートベルトが頼りです。大人も一緒ですが、体の部位で最も強い場所は、「腰骨」と肩の「鎖骨」です。肩からのシートベルトは、鎖骨・あばら・腰骨の3箇所にかかっていなければ、体を守ることは出来ません。 また腰のベルトは腰骨の左右、足のももの付け根にしっかりと沿っていることが大切です。ここがゆるいと「ドルフィン現象」といって、正面からの衝撃があったときに体が、腰ベルトの下をかいくぐって、前方に飛び出し、ひどいダメージを受けることがあります。 装着時に、子供を腰深く腰掛けさせ、シートベルトをグイッと引いて緩みないようにフィットさせましょう。 (レカロチャイルドシートは、座面連動式のリクライニングなので問題ありませんが、座面と背面が別々に動く一般的なジュニアシートや、腰下だけのブースターは、リクライニングを倒しすぎると、上記の現象が起こりやすくなります) これらのことを理解して利用すれば、カーシートは存分にその効果を発揮するでしょう。 助手席に使用して良いかという、質問がよくあります。重大事故は大抵が正面からの衝撃というデータがありますので、なるべく後の方が安全です。 また、エアバッグの付いている座席には原則使用不可となっています。カーシートを使うことによって、子供の位置が通常の大人が乗る位置よりも前方に位置した場合、また、さらにシートベルトの留め方が緩く、衝撃時に体が大きく前方に移動した場合、エアバックの衝撃をダイレクトに受け事故の損傷以上にダメージを受けることがあります。 (エアバッグの開ききった瞬間の表面は、岩の硬度に匹敵するほどで、本来の使い方を誤ると凶器そのものです。通常、事故の瞬間にエアバッグは火薬の爆発によって開き、開ききって、しぼみ始める瞬間に体を受け止めるように設計されています。体がすでに前方にある場合は、開ききる瞬間にすでに顔面などに接触する恐れがあり、エアバッグが直接の原因と見られる死亡例も海外では多く公表されています。) どうしても、エアバッグ付きの座席に使用する場合はシートスライドを最大限後に動かし、シートベルトもしっかり短めに調節し、エアバッグに干渉しないホジションを確保することが必要です。 (後部座席にもサイドエアバッグなどが装備された車が増えています。レカロシートはたいへん堅牢な造りで、サイドエアバッグが不適切に子供に作用するのを防ぎますから問題ありません。) どんなカーシートにも言えるのですが、「何歳から何歳まで」という表記がありますね。だいたいその表記の最初と最後は少しフィッティングが悪く、中間あたりが一番使いやすいものです。たとえばベビーシートで新生児から9ヶ月までとなっていたら、実際には新生児と9ヶ月間近は使いづらく、間の3ヶ月〜6ヶ月くらいが使いやすい、新生児から4歳までのチャイルドシートなら、半年から3歳までが使いやすい、ジュニアシートが9ヶ月から6歳となっていたら、1歳半くらいから5歳くらいが使いやすいという風にです。 レカロの場合、上限にかなり余裕がありますから、それにそって使いやすい時期が長いことが想像できます。ただし、9ヶ月前後はやっぱりフィッティングがイマイチかもしれないので、ベビーシートから移行する方は、少しの間どちらつかずで困るかもしれません。 ヨーロッパ式のベビーシートとチャイルド兼ジュニアシート(レカロなど)の組み合わせだと、無駄はないのですが、上記のような移行期の不自由があります。もう少し使用時期をダブらせることが出来るといいのになぁ、といつも思っています。 普通の新生児から4歳頃までのチャイルドシートを持っているが、早くに二人目が出来てしまった…という方には、無理なくレカロチャイルドシートが使用できるでしょう。1歳半か、2歳くらいで今のシートを下の赤ちゃんに譲り、上の子をレカロに移行できれば、レカロチャイルドシートの一番使いやすい時期を有効に利用できます。 このケースでは、インパクトシールドレスのEC仕様を購入すれば、経済的。出来ればヘッドレストも有効なので併用して下さい。満足度もUPするはずです。 |
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あとがき | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いろいろ調べてみると、思想のメーカーごとの違いや、国ごとの安全基準の違い、使用素材に現れる国民性の違いなど、様々な側面が浮かび上がってきて面白かったものの、ややこしすぎて、業者でさえも、正確な商品知識を持ったものはごくわずかしかいないことを再認識しました。 おそらく皆さんがいろいろなお店で問い合わせをされたら、勧められる商品やオプションもまちまちになるでしょう。 同じものにもかかわらず、インパクトシールドを使用したときのベルトの取り回しが、EC仕様とJ仕様で違うのはかなり混乱します。 私が使用するとしたら、アップリカのチャイルドレカロをまずメインに考えたいですね。体格に応じ、ヘッドレストやフットレストを併用したいです。J仕様なので、小さいときはインパクトシールドを使用しますが、ある程度の体格になれば、EC仕様のように肩ベルトを直接かける方式を採りたいです。というのは衝撃時に、上半身を支えるのに肩ベルトが極めて有効だと思うからです。インパクトシールドは顔面をぶつけても大丈夫な仕組みではありますが、手前でシートベルトによる捕捉がある方が身体の被害も少ないはずです。 3歳半頃にはすっかりカーシートになじんでいるので、インパクトシールドは卒業して、腰ベルトも直接かけます。深めに腰かけ、しっかりと短めに腰骨をサポートする習慣をつけさせたいですね。 上の子と下の子で使い分けをするときには、インパクトシールド付きを2つも買うのは不経済なので、安いEC仕様を絡めるといいでしょう。 私的なことですが、習慣付いてしまうと、子供は基本的に真面目(?)なのか、親よりきちんとシートベルトをしています、勝手に。親が忘れてたりいい加減にしてると逆に怒られちゃうので面白いものです。感心感心(^^ゞ |
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(おまけ)新たに始まった側面衝突テストについて・・・ |
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欧州では、安全基準に側面衝突に対する安全性能を盛り込む予定です。それに先立ち、各種民間の製品テストでは、先取りして実験データの公開を始めました。 レカロの違和感があるほど切り立ったヘッドレストは、そうして流れに対応するために追加されたパーツです。 「ごつい」パーツですが、事故対策としては決して大げさなものではありません。ただ問題としては、実際の効果を期待するためには、常に姿勢よく、この狭いヘッドレストの中に頭を収めていてくれなければなりません。 大人とて、まず頭をヘッドレストに付けて運転する人はいません。猫背でなくても多少頭部は前方に位置します。そうすると、もっと大型のヘッドレストが必要で、下手をすると子供の視界もさえぎり、とても閉塞感の高いものになりかねません。よもやカーシートにすべてを託すのは無理で、サイドエアバッグやエアカーテンといった車側の装備に頼る方が現実的です。 ヘッドレストは必需品とは感じるものの、更なる研究が求められます。 ブロードバンド環境の方は下記の映像を参照下さい。 [ ドイツにおけるカーシート衝突実験テスト映像 ] (MPEGビデオ映像) Be-Safe1-2-3 (側面) 上記も大きなヘッドレストを装備していますが、簡単に首も肩も抜けてしまいました。 レカロスタートの側面テスト 正面のテスト こんなにごっついヘッドレストでも大きくゆがみ、事故の怖さを感じます。効果はかろうじてというところですが、なかったらどうなるんだろうと不安になります。肩のサポートは万全。 正面のテストは限界近い大きなダミー人形を乗せているので、衝撃も大きいですが、脱落なく体を捕捉しています。荷重Gの測定値もカテゴリー1・2・3の商品では最高の成績でした。 実験テストは様々な機関で定期的に行なわれます。上記は2002年に、ドイツの消費者テスト機関「STIFTUNG WARENTEST」や、ドイツ自動車連盟の「ADAC」らが共同で行なったテストの模様です。成績はテストごとにかわり、私どもも一喜一憂いたしますが、レカロは平均的に良い成績を出しています。 |
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