★G&P SVD/ドラグノフ狙撃銃★

分解方法の覚え書きです
規制対応処置の参考にどうぞ。
当たり前ですが、マガジンを外して、ガスを全部抜いた状態にします。
文中で「外す」と書いてある部分は、基本的に正ネジを逆回転して外す事を指します。
それ以外は、ずらしたり回転させたり押し出したり、色々考えてみて下さい。
まずグリップ右上のテイクダウンレバーを固定位置から反対側の分解位置まで回転させます
これでトップカバーが外せます。

次に、セフティレバーを上方向に画像の位置まで回し、回転軸を反対側から押して抜きます。
レバーを引っ張って抜こうとすると変形・破損の恐れがあるので注意。
これでトリガーグループが外せます。
グリップ底板を外し、ストック固定スクリューを外してストックを外します。
グリップ底板の前側の穴は、外部ソース式モデル用のホース穴です。

ダミーのボルトキャリアー横のホロービスを外して、ピストンとの連動を解除します。
給弾口、エアースイッチブロック固定ネジ、ボルトキャリアーリターンスプリング止めのEリングを外します。
ボルトキャリアーをいっぱいまで下げると、ワンタッチエアコネクターが見えるので、刺さっているホースを外します。
スプリングガイド(ガスチューブ)を外します。
PDI販売品の外部ソースモデルは、このガスチューブ横から後方にガスルートが分岐してグリップ部にホースが回されます。
これで、画像の様な状態になります。

ボルトキャリアーを後方へ引き、レールのかみ合わせが外れる所で上方に抜き取ります。
残る機関部は、ネジ込み結合されているだけなので、どんどん外していきます。
インナーバレルを少し引き出し、Oリングを外し、チャンバーブロック上のホロービス(赤丸囲み)を外すとチャンバーが外せます。
このビスを先に外すと分解がしにくいので注意。
インナーバレルはそのまま後方に引き抜きます。

システム。
MGCグロックのアフターシュートガスブローバックの影響が見られ、ノズルがガス圧で前進して給弾されるあたりはフジミ製モーゼルM712の様。
ボルトキャリアーの重量が半端ではなく重く動作レスポンスは遅め、その反面ボルト閉鎖時の金属音にリアリティを感じられるかも。
チャンバーパッキン。
ただのゴムの円筒で、画像の状態がノズルでBB弾が押し込まれた状態。
発射に至るまで約6.5mmの距離(BB弾がパッキンと接触する部分で考えて)を抜弾抵抗を受けながら前進するため、パワーロスと不規則回転の原因になると思われます。

この部分をマルイ式の構造にすれば、実射性能はかなり良くなるでしょう。
ちなみに寸法は長さ9.5mm 外径9mm 内径5.8mmです。
誰かカスタムチャンバーパッキンを作って下さい。

なお、PDI製品はこの上にホロービスを立てて圧迫し、ホップアップとしています。
ハンドガードの外し方
ハンドガード先端のテイクダウンレバーの指掛け部をを押し込んでロックを解除、180度回してハンドガードキャップを外します。
キャップは恐ろしい硬さで結合されており、爪先で外そうとするとケガをします。
キズが付く事はあきらめて、隙間にマイナスドライバーを差し込んでこじって外すのが賢明でしょう。

ガスタンク内にはキッチンペーパーの様なものが詰め込まれていて、液化ガスがユニットに流れる事を防いでいます。
無駄な抵抗ですが。
ガスタンク出口のワンタッチカプラーの裏側にパイプを生やすと、ウェスタンアームズのNLSの様な効果が得られます。

また、タンクを外してエアホースをタッチユニオンで延長し、ハンドガードの穴から引き出すと簡易外部ソースに出来ます。
実射性能について
リキッドチャージ式、ブローバックにあらず、ピストン・給弾ノズルが分離した時点での廃棄ガスでBB弾を発射する方式のため、非常に不安定です。
ガス圧が不足すると、重たいボルトキャリアーのおかげで発射に至らず機関が停止します。

チャンバーパッキンの抜弾抵抗が強く、タイミング的に一瞬で加速される事とあわせてBB弾に不規則な回転がかかるためか弾道の安定性も悪いです。
インナーバレルは非常に長くBB弾が加速される時間が長いため、初速は余る程出るものの、ホップアップが無い事とあわせて飛距離は異様に短い。
約15m程飛行した後に急激に落下するため「ホップパッキンが逆に付いている」と思われる事があります。

ピークパワーは、2006年改正銃刀法に抵触するためパワーダウンの処置が必要です。
色々考えてみましたが、インナーバレルのカットが一番簡単だと思います。
ガスルートの内径ダウンは基本動作に障害が出るためNG、発射側ノズルの内径ダウンは構造上困難となっています。
スプリングテンションの変更等も試みましたが、動作不安定になるだけでした。

現在は機関部のインナーバレルを外して発射不能状態にし、インナーバレルの流用とホップアップの装着を考案中です。
マルイのエアーコッキングガンの固定ホップの構造が流用出来そうな気がします。
マルイのエアーコッキングガンのバレル・固定ホップの移植を実行しました。
パッキンはバレルに瞬間接着剤で直接接着、アルミテープで外周を保護、バレル固定位置はOリングをバレルに瞬間接着剤で接着して決定、ぶれ止めもアルミテープ巻きです。
長期の耐久性の事は考えず、とりあえず実験用です。

ノズル位置は特に問題は無い様で、BB弾の発射はできました。
ノズルの前進量不足でパワーロスがあっても、パワーダウンが目的なのでOKです。
逆に押し込み過ぎかどうかは、遠射を行っていないので不明です。

で、KM製のTNバレルのG3用を組んでみましたが、初速の低下はわずか…。
ノーマルの680mmからG3の405mmに、275mmの短縮ですが、バレル長60%で初速は85%にダウンになりました。
まだ規制値をクリアしていないので、次はXM用358mmでチャレンジです。
排気量に余裕があるので、その下のMPL用263mmになりそうな予感も…。
XM用358mmにチャレンジしました。
0.2gで初弾98m/s、以後低下していく様にになりまして、一応の規制クリア。
室温22度なんですが…。
やっぱりバレルの短縮が必要ですな。
純正サイズバレルの使用を続けると次は263mmと、精度の方が心配になってきたので、電動ガン用バレルを使用して詰めていきたいと思います。
タニオコバ製のホップツイストバレルを使用しての初速低下も試していきたい所です。
アレを使うと5〜10m/sの初速低下が起きる事があるので、微妙に期待。

あと、もういっちょパワーダウン方法を思いつきまして。
メインのピストンの前に若干の空間がありまして、ここを埋めれば排気量が減ってパワーダウンに繋がるんじゃないかと推測。
試しにOリングを数個突っ込んでみまして、動作確認は問題無し。
で、計測したらば、パワーアップしちゃいました。
何でや?
結局MPL用263mmバレルを装着して、0.2gで初弾85m/s程度まで抑えました。
TNバレルは内径6.03mmで効率が良すぎるので、6.05mmとか6.1mmのルーズなバレルだともう少し全長を多く取れるかもしれません。
263mmでもリキッドチャージガスガンとしてはなかなかの弾道なので、作業意欲は低下中…。