S&W M945というシリーズラインナップの、当然の流れのひとつであるコンパクトモデルがようやく登場した。
雑誌等でタイムリーに取り上げられたモデルとは若干異なる所に不安を感じるが、こういったモデルもあるとの事。
とはいえ、雑誌に載った形そのままをモデルアップして安心させて欲しいという気持ちもある。

小ぶりとはいえフルサイズ基準のもの、私のようなファットなハンドサイズの者にもしっくりくる大きさにまとまっており、手にした時の充実感はサイズ以上のものだ。
毎度おなじみの切削加工で面を出したスライド・フレーム、カチっとした動きの可動部分など、M1911系のシンプルさを引き立てる処理には抜かりが無い。
ハーフコックセフティが再現されていない点は、少々残念である。
M1911にこだわりがあるなら、ヤスリ一本で立ち向かう意義のある部分だ。

動作感は、フルサイズよりも小さくまとまっているためか、より鋭くなった印象がある
重さにはやや欠けるが、ABS樹脂スライドという条件では充分なものだと思う。

実射性能は、フルサイズにはバレル長でハンデがあるために劣ってはいるが、室内のショートレンジであれが不満を感じる事は無いだろう。 0.27gBB弾で約15m直進のセッティングが得られた。
左右のばらつきはホップドラムの位置調整で整える事が出来るので、慎重にセットすべし。

意外に大掛かりなバリエーション展開の無い実銃のM945シリーズではあるが、今後のKSCには限定でも良いので、細かなモデルアップを期待したい所だ。