KSC:USPコンパクト




KSC:USPコンパクト
いつものKSCらしい選択であれば、同じH&K社のP2000あたりを選択した筈だろうが、今回はアンケートの結果に素直に従ったのであろう。
外観の出来は、雰囲気的には今更文句を付ける所も殆ど無く、刻印文字の太さが不足している事が、自分に唯一指摘できる箇所だ。
これもまったく違うという感じではなく、実はこういうタイプもあるのか?と思わせるのがKSCの上手さだと思う。

アクション的にも特に文句は無く、リコイルスプリングを圧縮する際に発生するノイズとフリクションが気にはなるが、実際に作動させてみると障害にはなっていない。
個人的な思い込みではあるが、このメカノイズやフリクションのメカメカしい感覚が、H&K製品らしさを高めてくれる。
これがSTIやウィルソン製品をモデルにしたものであれば、興ざめもいいところだが。

動作感は最近のKSC製品の中でもトップレベルにあり、私の感性からすれば充分なスピードとリコイルショックを備えている。

実射性能も同社の中で平均的なレベルにあると感じられ、軽量弾に向いていなかったホップアップのセッティングも改善されている。
0.2gBB弾で約15m直進のセッティングが得られた。

それ以上の距離でも、やや横風の影響を受けやすいながらも実に素直な弾道であると感じた。


KSCというメーカーには、常に最新の話題の機種をモデルアップして欲しいと思っているが、こういった他のメーカーに置き去りにされている定番機種を手がけるのも、たまには良いかなと感じさせられる出来栄えである。

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