マルシン:FN Five-seveNピストル |
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奇抜過ぎる外見と、「ボディアーマーを容易に貫通」という痛々しい表現が話題のモデルを、業界最速で製品化。
完璧超人のマルイが製品化を発表したので、かなりの駆け足で発売した印象もあるが、数ヶ月の発売延期もあったので、それなりの作り込みがなされている。 まず外観だが、従来のマルシン製品と比較すると一歩前進した印象。 従来のマルシン製品は、艶有り仕上げなのに細かな傷が付いていたり、艶消し(塗装)仕上げなのにムラがあったりと、正直言って仕上げで損をしていた。 この製品は、実銃が外装の殆どを特殊プラスチックとしているため、金属的な仕上げを意識せずにプラスチックの素の状態(梨地・シボの2トーン)で充分にリアルに仕上がっている。 残念な点は、グリップ中央のFN社のトレードマークの代わりにマルシンのソレが刻印されている事だが、デザインが似ているので、馴染んでいる気もする。 フロントサイトが金属でない事、マガジンボトムが樹脂でない事もすこし気になる。 形状的には、グリップの親指がかかるあたりの曲線が少し柔らかすぎる印象があるが、全然違う訳でもないので良し。 米国で実銃の取材も行われたという話もあり、単に印象の問題か。 先行発売された8mmBB弾モデルに6mmBB弾用パーツを追加して製作されているが、手抜き感はさほどではない。 唯一、シリンダーが専用形状でないため、BB弾の装填位置がラバーチャンバー内のかなり後部となっており、抜弾抵抗が強くホップアップのかかり具合も不安定だ。 外径6mmのパイプでノズルを延長して、色々と試している最中だ。 延長ノズルの形状はマルイ製品風に。 突き出し量は5mm強が限界で、それ以上は給弾不良の原因に。 動作性能はすこぶる良く、ガスブローバックガン最大級のマガジンのおかげで潜在能力はかなり高いと思う。 ただ、フローティングバルブが重くバルブスプリングも強い(8mmBB弾にあわせた設定?)ため、燃費はかなり悪い。 これは、バルブスプリングを弱める事で調整を試みたい。 また、KSC製Gシリーズのノーマルフローティングバルブ(プラグ)が使用出来そうだ。 (バルブスプリングとの相性が悪く、若干安定に欠ける) シリンダーとピストンの気密もあまり良さそうではなく、ここも手を加える余地がありそうだ。 スライドのストロークはかなり長く、付属の部品を組み込む事でショートストローク化も可能だ。 リコイルショックはあまり強くないが、軽くて大きなスライドが軽快に前後するのは結構迫力がある。 実射性能は、先に述べたチャンバーの問題もあって芳しくないが、弾道が滅茶苦茶だとかいう事は無い。 手を加えれば当たりそうになる印象がある。 メーカーの改良に期待したい。 購入後しばらく使用して、給弾不良(二重装弾)の問題が発生した。 原因はマガジンリップの変形・磨耗で、BB弾を前後に交互させて配列するダブルカラムで、その前側のBB弾がマガジンリップで保持されなくなり飛び出している。 マガジンリップの磨耗部分に瞬間接着剤を塗布して保持性を強化して解消した。 赤く塗ったあたりに、瞬間接着剤を塗布した。 本体に関係無いが、この製品のマニュアルには従来のマルシン製品に無いリアルな人物画が添えられており、往年のMGCを思い出させてくれた。 こういったモデルが、製品ので出来の良し悪しに関わらずそこそこ売れてくれないとメーカーも何を作っていいかわからなくなるだろうと思う。 気になっている人には、余裕があればぜひ購入していただきたい。 |