マルシン:ブレン-テン 10mmオートマチック




ABSブラック/ABSシルバーモデル
マルシンが独自規格の8mmBB弾を製品化して、最初の完全新規設計オートマチックタイプとなるのがこのブレン=テンオートマチックピストルだ。

製品化を聞いた時は「まさか!」、そして同時期発売品がデトニクス45オートである事を知って「もしや!」、発売日にパッケージを見て「やはり!」と楽しい思いをさせられた。

*ブレンテンとデトニクスといえば、TVドラマ「マイアミバイス」の主人公の愛銃たちであり、マルシン製ブレンテンのパッケージには「マイアミバイス」のタイトルロゴを模した商品名が踊っている。


ブレンテンのトイガン化といえば、「マイアミバイス」人気の絶頂時にファルコントイ社からガスガンが発売されたが、ソレと今回のコレは、比較のしようもない程にレベルが違う。
入手して、とりあえず分解してみて驚いたのは、内部構造に至るまで極めてモデルガン的な設計がされている事である。
おそらく将来的にモデルガン化するための仕込みなのではないかと期待させられる。
外観とギミックに関しては、もうこの価格から言って文句の付け様のないレベルと言っていだろう。

実射性能は、8mmBB弾特有の爽快な、肝の小さい自分には寒気すら覚えるようなパワフルな射撃が楽しめる。
遠距離の命中精度は取り立てて良いレベルではないが、ホップ調整次第で約15m直進のセッティングが得られる。

その後、オールシルバー・ヘビーウェイトとバリエーションが発売され、マニアならもちろん黒・銀の2種を入手してツートーンモデルを手にしている事だろう。
閉塞的な、安くて良いものしか売れない市場では不可能とも思え奇跡の製品化にただただ拍手を送りたい。
また、よく知られた売れそうなものをモデルアップするのではなく、売れるものを提示して購入者を導くようなその企画力に今後も期待したい。

**裏付けは取れていないが、マルシンの製品ラインナップには、某鉄砲好き漫画家の意見が反映されているらしい。

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