KSC STIシリーズの弱点


STIシリーズの弱点についてアレコレ考えてみたいと。


弱点1:スライド後部の破損
スライド最後部、ブリーチスクリューの穴、リアサイトの溝あたりがよく割れます。

理由としては「肉厚が薄い」「ブリーチスクリューの締め込み具合」「ハンマーによる打撃」「リアサイトのガタツキ」などが考えられえます。
「肉厚の薄さ」を解消するにはは、スライド・ブリーチの形状を変更する必要があり、さらにモデルチェンジをしなくてはなりません。


「ブリーチスクリューの締め込み具合」は、スクリュー穴がすりばち型になっており、締め込みをキツくするとスライドを押し広げる事になり、結果として破損を招きます。

複合して、その状態を「ハンマーによる打撃」でさらにいためつけて破損を早めます。

解消方法ですが、スクリューを皿型ではなく平型にして、締め込み時の押し広げを無くすると良いでしょう。

さらに高度な加工が望めるのなら、スライド内側の、ハンマーが入る部分の左右の空間に「コ」の字型の金属板を入れて、左右への広がりを押さえると良いでしょう。
もちろん、ブリーチ形状が最初からそうなっていれば問題は起きないはず…。


「ハンマーによる打撃」のもうひとつの問題が、フレームシャーシの変形です。
フレーム上部にガス放出用のプレートがありますが、正常な場合シャーシのその左右の部分がハンマーの倒れこみをストップさせます。
打撃を繰り返すとその部分が変形し、ハンマーの倒れこみの角度が増します。
結果として、スライド後部への打撃が増し、破損につながります。
強化ハンマースプリングを装着していると顕著になります。
解消方法は、ハンマースプリングを弱くする事位でしょうか。
マガジンバルブをカスタム品に交換すれば、ハンマースプリングを弱くしてもあまり問題はありません。


「リアサイトのガタツキ」ですが、ガタツキのある状態でスライドが前後する事で、その周辺に対してストレスをかけ、破損の原因となります。
リアサイトはスライドではなくブリーチに対して固定されているので、これは固定ネジのゆるみが無ければ防げます。
ブリーチ側のネジ穴がバカになりやすく、締め込み過ぎに注意しましょう。


総括して、やはりメーカーによる構造の改良が望まれます。
弱点2:バレル部の破損
アウターバレルとチャンバー部の結合箇所、チャンバー部とチャンバーブロック結合部の薄板の付け根がよく割れます。
いずれもあきらかに強度不足。
特にコーンバレルが機能している初期のモデルはよく割れます。
そう、STIシリーズ現行モデルのコーンバレルの機能は無く、ブリーチによる押し出しのみでアウターバレル位置が決まっています。
何とかして下さい。

後者の原因は403:バレルリンクピンの組み込み方法の為です。
これも大した意味は無いと思うので止めて欲しい構造です。
弱点3:シリンダーノズルの破損
あまり聞かない問題ですが、マガジンの叩き込みを頻繁に行うと起きます。
すこし前にシリンダーの形状変更が行われているのもう大丈夫?
弱点4:グリップ結合部の破損
トリガーガード前の結合部のフレーム側の突起が折れる事があるそうです。
スピードシューティングをしている人の話なので、すばやいドロウを繰り返すと発生するのかもしれません。
弱点5:マガジンキャッチの磨り減り
マガジンキャッチが磨り減ると、思わぬ拍子にマガジンが抜け落ちるようになります。
マガジンキャッチスプリングを強化するか、新品に交換すると良いかと。
弱点6:マガジンの落下時の破損
マガジンが落下すると、かなりの確率でマガジンリップとマガジンバンパーが割れます。
マガジンリップは樹脂製に、マガジンバンパーは軟質樹脂にして欲しいです…。

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