☆シリーズラインナップ一覧☆



*発売順に並べてあります。
SYSTEM 7 バージョン(現行モデル)
その特徴は? 2007年から新製品に導入された通称「SYSTEM 7」メカを採用。
全面更新となった。
海外でKSC/KWAブランドで先行して販売されるが、国内モデルは若干の仕様変更を行っている。(後述)

グロックシリーズに採用されていた、タニオ・コバ系統のシンプルな負圧バルブ式メカを導入。
フレーム側メカは、M945の系統である、シアスプリング先端が四本に分かれたM1911系用を採用。

バレルまわりはレースメカを踏襲しつつ、よりシンプルな構造に。
アウターバレルは完全に樹脂製の一体成型、インナーはチャンバーブロックとともにシャーシに半固定。
チャンバーは、より安定したホップアップ効果が得られるデザインに変更されている。

【海外版との相違点】
チャンバーが、海外版は従来型のデザインであるのに対して、いわゆる二点式に変更されている。
また、従来型の欠点であった調整時のパッキンの左右への歪みを、構造の変更で解消している。

グリップは、海外版が独自形状の「STIタイプ」であるのに対して、初代からの売りであるSTI純正パーツを採用している。
シャーシが独自パーツにあわせた形状となっており、グリップとシャーシを結合するスクリューの位置が合わないが、偏心したカラーをかませて位置を合わせている。

STI純正パーツには、海外版用マガジンが合わないため、マガジンの前後に切削加工を施して使用可能としている。

スライドが海外版と異なるABS樹脂製のため、従来からスライドストップノッチの変形が問題視されていたが、金属プレートの埋め込みで解消を試みている。
ただ、埋め込みと固定が上手くいっていない場合があり、プレートの形状(半円形)にスライド側面が膨らんでくる場合がある。
さらなる改善が待たれる箇所である。

海外版は厳密に実銃の特定のモデルの詳細を再現していないが、国内版はある程度のリサーチを行い再現性を高めている。

TACTICAL5.0
2013/01/29 発売



SYSTEM 7 第四弾は、STI社のロウエンフォースメントカテゴリー「TACTICAL」の5.0インチモデルの2012年前半までのスタイルを再現したもの。
2012年後半(ショットショー以降?)は刻印が控えめなサイズになっている。そっちもモデルアップ希望 シャーシは4.15と共通、スライドが新造となっている。
その他は4.15とEDGEの中間…としか言い様のない印象。
標準的なサイズでアンダーマウントレイル付きが欲しいならコレ。

ENTRY A1
2012/06/29 発売



SYSTEM 7 第三弾は、十数年前に紹介され反響を呼んだカスタムガンのアレンジデザインモデル。
5.0サイズのシャーシに3.9インチのスライドと1.1インチのコンペンセイターを搭載。
実銃はコンペンセイターはバレル先端に結合されているが、トイガンではバレルと分離してシャーシに固定されている。
コンペンセイター内でインナーバレル先端が保持され、集弾性の向上を狙っている。

ベースモデルは5.1エッジで、シャーシはエッジ用を加工している。(結果的に刻印が加工で半端な状態になっているのも再現)
その他パーツは4.15タクティカルとのミキシングで、新規導入の共通パーツは無い。
コンペンセイターはアルミ切削加工、アウターバレルは4.15用をカットして使用。

STI TACTICAL 4.15
2012/02/24 発売



SYSTEM 7 第二弾は、ショートスライド&バレルモデル。

従来品のSTIナイトホーク4.3の後継モデルとも言える。

スライド、アウターバレル、シャーシ、スプリングガイド&プラグ等が専用パーツとして新規製作。
共通パーツとして、フロントサイト、ヘイニーリアサイト、幅の狭いアンビサムセフティ、テイル部の形状の異なるグリップセフティ、ショートトリガー、センターホールの開いたマガジンキャッチ、ショートマガジン&バンパーなどを採用。

STI EDGE 5.1
2011/10/01 発売



SYSTEM 7 第一弾は、イメージリーダーモデルとも言えるEDGE 5.1の現行版を再現。

大型のマグウェルが標準装備となっている点が従来品と異なるポイント。

サムセフティとグリップセフティがシルバー色な点がアクセント。
アウターバレルがブラック仕上げな為に実銃と異なる雰囲気に。




レースメカバージョン(先代モデル)
その特徴は? インナーバレル・チャンバーブロックが半固定式で、アウターバレルのみ可動してショートリコイル動作を擬似再現。
アウターバレルはチャンバーブロックとバレル部分を分離し、バレル部分はアルミ削り出しとなっている。
インナーバレルは黒色のメッキがなされ、美観の向上を図っている。

黒染めされた亜鉛一体型マガジンは、熱効率の向上により動作性アップに貢献。
ボアアップシリンダーにより、動作性が向上。
エクセレントピストン(強制閉鎖式フローティングバルブ)採用により、実射性能の若干の低下とひきかえにガス消費量の低減を実現。
ブリーチブロックのデザイン変更で、スライド後部の強度をアップ。
旧シリーズのイメージを払拭すべく内部構造を全面刷新、SIG P230系の信頼性の高いメカを採用し安定感の高さを獲得。

旧シリーズと同じく実銃のアウトラインを忠実にトイガン化したため、共通する欠点も有る。
バリエーションごとのセッティングの違い、マイナーチェンジが多数あるため、やはり初心者にはハードルの高い製品となっている。
スライドストップの部品点数削減、マズル部分のライフリングの表現が省略されるなど、グレードダウンと感じる点もある。
STI 5.1 SPECIAL EDITION Plus
2008/9/11 発売



3年ぶりのニューモデルは、KSC得意の切削加工を駆使したバリエーションモデル。
刻印等はSTI社のイベント用賞品に使われたものがモデルだろうか。

ベースモデルは5.1エッジだが、セレーション・刻印の位置などから、ソレを上書き加工したものでは無い事がわかる。

特徴となるのは、「セイバートゥースカット」とトップの反射防止のセレーションに加え、スライド上面左右の角を平面にした「Tri-topped」と呼ばれる加工。
どこまで後加工を行えば気が済むのかという程の後加工だらけである。
オマケに、ファイバーフロントサイトとゴーストリングリアサイトブレードを採用。

シャーシはアンダーマウントレールの他にデザインアクセントのフルートが刻まれている。

グリップは、いつもの奴。

内部的メカはほぼ最新のもので、最新ロットに準じていると思われる。
動作は快調、実射性能も最近のものだろう。

STI 4.3 CUSTOM SHOP Limited
2008/9/11 発売



3年ぶりのニューモデルは、KSC得意の切削加工を駆使したバリエーションモデル。
STI社の直販品であるCUSTOM SHOPの刻印が入ったモデルだ。

ベースモデルは4.3ナイトホークだが、セレーション・刻印の位置などから、ソレを上書き加工したものでは無い事がわかる。

特徴となるのは、「セイバートゥースカット」と呼ばれる「剣歯虎:サーベルタイガー」の牙をイメージしたスライド後部のセレーションで、ABS素材への後加工でこれを再現したのは狂気といっても過言では無いだろう。
スライドのトップには反射防止のセレーションも刻まれている。

シャーシはアンダーマウントレールの他にデザインアクセントのフルートが刻まれており、以前のシーホークとまではいかないが、非常に線の多いフォルムとなっている。
刻印の上書きも無いので、ここも完全に新造だろう。

グリップは、いつもの奴。

内部的メカはほぼ最新のもので、最新ロットに準じていると思われる。
動作は快調、実射性能も最近のものだろう。

STI 3.9 SCHUMACHER EXHAUST
2008/9/11 発売



3年ぶりのニューモデルは、KSC得意の切削加工を駆使したバリエーションモデル。
日本ではMGC製 H&K P7M13のカスタムモデルで有名になったシューマッハの名を冠したカスタムである。
実銃がどのようなものか気になってネット上で色々調べてみたが、情報は得られなかった。

3.9inバレルという事で3.9ファルコンがベースなのかと最初は思ったが、実際はかなり異なっている。
スライドはサイト取り付け部分やセレーション部の形状から、5.1タイタンがベースと思われる。
スライドのトップには反射防止用のセレーションがある。
後述のシャーシとは異なり、タイタンとは刻印の位置が重複するため、再刻印を施したといったものではないだろう。

シャーシはタイタンと同じアルミ製だが、ファルコンのサイズにカットして、ダストカバーの下側のエッジが丸く凹んだ形状に加工されている。
ダストカバー下の刻印が「STRAYER-TRIP INT'L」である事や、シリアルナンバーを上書きした痕跡があり、在庫品のタイタンを加工したのではなかろうか?
確証が無いのは、この製品のシリアルナンバーが打刻されている位置には、手持ちのタイタンでは「TITANIUN 4」と刻印されている為である。
最新ロットでは上記の刻印は無いのだろうか?

グリップは下端がフラットなファルコンとは違い、ノーマルサイズのグリップにショートマガジンが収まる様にカットしたもの。

内部的メカはほぼ最新のもので、タイタンの最新ロットに準じていると思われる。
動作は快調、実射性能も3.9ファルコンとほぼ同様だろう。

STI EAGLE5.5 HYBLID SILVER LIMITED
2005/5/12 発売


メーカー活動10周年記念の一環となるバリエーションモデルの1点。
基本的には標準ラインナップの5.5ハイブリッドのシルバーフィニッシュモデルであるが、フレーム幅等に微妙な違いがある。

本当にただそれだけ、という感じで特筆する事も無いのだが、コレクターとしてはスルーする訳にもいかない。(苦笑)
純正マウントベース装着用のネジ穴が開けられているので、競技に使用するためのベースモデルとして、定番化して欲しいモデルである。
ついでに言えば、従来の5.5ハイブリッドに代わって、これのブラックフィニッシュ+ノンホップモデルを定番化するべきではなかろうか?
5.5ハイブリッドは、メーカーカタログ中の位置づけとして「レースガンのベースモデル」とされているものの、純正マウントベースの装着に加工が必要(*)というハードルがあり、ホップアップの採用も目的からは外れている様な気がしていた。

頭数を揃えるだけではない、消耗品としてのバリエーションも必要なのではないかと思う。

*フレームへのネジ穴開け以外に、ナロータイプフレームのために生じるマウントとの隙間を埋めるスペーサーも必要である。
隙間にワッシャーをかませて装着している人が結構多いので、実は問題なし?

STI SEA HAWK4.3 SILVER LIMITED
2005/4/28 発売


メーカー活動10周年記念の一環となるバリエーションモデルの1点。
長さ4.3inの[HAWK]をベースとしており、先のV16と同じデザインのアンダーマウントレールと、コーンバレルの形状を生かした涙滴状のデザインのフルートカット、そしてなによりシルバー仕上げが特徴となっている。

リアサイトはSTIタイプのフルアジャスタブルで、刻印はレーザーによって施されている。

スライドとフレームシャーシは、塗装ともメッキともつかないザラッとした肌触りの仕上げになっている。
(単に個体差なのかもしれない)
地味だが、スライドストップレバーがシリーズ初のシルバー仕上げとなっているのもポイント。

パッケージ内の補足説明書にある通り、セフティレバーを後加工で仕上げたために、表面に「ス(気泡)」が出ており、購入した個体も若干ながら見受けられた。
個人的にはあまり気にならないレベルのもの。

動作は最近のシリーズ同様特に問題も無く、ショートスライドモデルに通ずる「トントントン!」といった感じの柔らかいリコイルとなっている。
実射は動作確認程度で済ませたが、ジャム等もなくワンマガジンを一気に撃ち切る事が出来た。

余談であるが、「SEAHAWK」とは「盗賊カモメ」の事で、鷹の一種では無いそうだ。
捕食中の他の鳥を攻撃して、取り落とした餌を奪い取る行動から「盗賊」の名を冠されている。
ひいき目に見ると、飛行中のスタイルや腹部の模様が「鷹」っぽいイメージでそこそこ精悍。
水上に落ちた餌を的確に見つけて拾う事から、海難救助チームのシンボルに使われていたりもする。
STI EAGLE5.5 LONG SLIDE BLACK LIMITED
2005/4/15 発売


メーカー活動10周年記念の一環となるバリエーションモデルの1点。
長さ5.5inのバレルにあわせたセミロングサイズのスライド上には2本のスリットが空けられ、バレル上には左右合計16個のV型ガスポートが空けられ、迫力のある外観となっている。

リアサイトはSTIタイプのフルアジャスタブルで、刻印はレーザーによって施されている。

アルミ製のフレームシャーシのダストカバー部にはキャスピアン社タイプのアンダーレールが機械加工によりモールドされ、ITI製M3/M6タクティカルイルミネーターがジャストフィットする様になっている。

グリップはSTI社純正のブルー(パープル)カラーが使用されている。
蛍光灯下で撮影した画像では青く見えるが、肉眼で見るとハッキリと紫色である。

フレームシャーシ、ハンマー、セフティレバー、グリップセフティはマットブラックの塗装仕上げとなっており、接触部分・エッジ部分がやや剥がれやすい様だ。
購入時点で2-3点の剥がれがあったので、該当場所の塗装を剥離・研磨のうえでインディ製のブラックパーカーで補修した。
ブラックパーカーは元の塗装の色合いとほぼ同じで、KSC製品全般の塗装補修ににおすすめだ。

動作は安定したもので、激しさは無いが軽快ににスライドが往復する。
弾道の確認はしていないが、5m程度の距離であればほぼ狙った所に着弾する。

なお、シアーが新規番号となっており、従来は亜鉛地色だったが茶色っぽくなり、若干形状が異なっている。
M945で導入された焼結製法ではなさそうだが、従来の亜鉛製のものより固い素材となっている可能性もある。
STI 5.1 EDGE オールシルバー
2004/12 発売

シリーズ初のカラーバリエーションモデル。
スライドはややマットなメッキ、フレームは焼付け塗装の様な仕上げになっている。
ハンマーがノーマルのEDGEとは異なり、TITANと同じスパーハンマーになっている。
その他はEDGEと同じ仕様。

色合いについてだが、シルバーモデル好きにはやや物足りない色調なのではないかと思う。
余談であるが「メッキ」は日本語で、漢字で「鍍金」となる。
カタカナで記述すると知識人に苦笑されるが、一般的な通りは良い。
STI 3.9 FALCON
2004/9 発売

EDGE付属の説明書裏に掲載された、事実上シリーズラインナップ予定表中の最終作。
4.3HAWKのさらにカットダウンバージョン+ノバックサイトモデルと考えて良い。
取り立てて書く程の変更点は無いが、ショートスライドによる小気味良いリコイルで、もてあそび用には最適だろう。
実射性能もバレルの短縮分程は低下していない印象。

画像中のハンマーはキャロム製のリングハンマーに交換してあり、コンパクトモデルにはよく似合っていると思う。
STI 4.3 NIGHT HAWK CUSTOM
2004/8/1 販売

2004年 8月に開催されたJASGトイガンフェスタ会場で販売された限定品。
通常販売品をベースに、スライド上に楕円スリット・バレル上に4個のガスポートを開けたもの。
プロショップ限定品のライトカスタムの、ベースモデル違いと考えて良い。
STI 5.1 EDGE CUSTOM
2004/8/1 販売

2004年 8月に開催されたJASGトイガンフェスタ会場で販売された限定品。
通常販売品をベースに、スライド上に楕円スリット・バレル上に6個のガスポートを開けたもの。
その他にレイルドフレーム化されており、このサイズでは初のスタイルアップ。
STI 5.1 EDGE-STRIKE GUN CUSTOM
2004/8/1 販売

2004年 8月に開催されたJASGトイガンフェスタ会場で販売された限定品。
通常販売品をベースに、スライド上に楕円スリット・バレル上に6個のガスポートを開けたもの。
その他は通常品と同じ仕様。
STI 5.1 EDGE-STRIKE GUN
2003/4 発売

アメリカのガンスミス、アラン・ジッタが製作したカスタムガン。
スライドの閉鎖不良防止+攻撃用スパイク付きのマズルガード、対ハンマーダウン阻止用のサイドプレート、プローン射撃時のモノポッド+攻撃用のグリップ下フック、20mmアンダーマウント等、発表から5年以上経過した今でも新鮮なイメージ。

5.1EDGEベースで、マズルガードスパイク・アンダーマウント・グリップフックは亜鉛合金の鋳物。
アンダーマウントは汎用規格で、ITI社のタクティカルイルミネーター以外でも柔軟に装着可能。
ハンマーガードは樹脂製で、接着面はスライドに後加工で開けられた穴を使って取り付け強度をアップ。
ホップアップ調整ドラムは「マルチアジャストレンチ」対応となり、利便性が向上。
マガジンリップが「V2Bマガジンリップ」に退化?
STI 4.3 NEW NIGHT HAWK(ナイトホーク)
2003/1 発売

基本はナイトホークと同仕様で、ダストカバーに20mm幅アンダーレール、 スライドトップに反射防止のセレーションを後加工で追加。
アンダーレールはITI社のタクティカルイルミネーターに仕様をあわせている。
内部的にはホークの改良を引き継いでおり、動作はなかなか良好。
STI 4.3 NIGHT HAWK ライトカスタム
2002/6 発売

ナイトホークベースで、スライド上面・フレーム左右下面に肉抜き処理を施したもの。
イベント会場・プロショップ限定品(完売の模様)
機能的に特筆すべき点は無く、KSC-STIマニア向きでしかないと言って良いだろう。
STI 4.3 HAWK(ホーク)
2002/5 発売

基本はTITANと同仕様でコマンダーサイズ。
ハイニータイプリアサイト、キングタイプのセフティレバー採用。
マガジン内停弾防止の改良(「V2B2マガジンリップ」)。
シリンダーヘッド部の破損防止のため、インナーピストンの形状変更。

どこかしら古めかしく、あかぬけないデザインからか、ナイトホークのような支持は得られず。
製造数も相当少ないのではないだろうか?
STI 4.3 NIGHT HAWK(ナイトホーク)
2002/1 発売

基本はEDGEと同仕様でコマンダーサイズ。
ノバックサイト装着・スリムサイズのアンビセフティ採用。
レバー類がブラックフィニッシュ。
*ブラックフィニッシュ下地のポリッシュのため、セフティのかかりが甘くなっている固体あり。
全体に小ぶりながら重量感があり、ユニット自体はタイタンに続くもので動作は良好。
評判は上々で、上記のような欠点が指摘されながらもユーザーの再獲得に貢献した。
STI 5.1 TITAN(タイタン)
2001/5 発売

アルミ製ナロー(幅狭)シャーシで軽量化、マガジン装着時でもシリーズ最軽量。
ノバックサイト・キングタイプ(左側のみ)セフティレバー採用。
フレーム左側のアンビセフティ対応加工が省略。
マガジンとシリンダーの結合部の形状変更によりガス漏れ・摩擦の低減、バレルリンク部の小型化により分解を容易化(以降共通)。
内部のセッティングに改良が加えられ、レースメカの第二期のベースモデル的存在に。
このモデルからSTIシリーズの再評価が始まったと言える。
*フロントサイトは別サイズのもの、金属製マグウェル装着、トリガーはキャロム製。
STI 6.0 HUNTER(ハンター)
2001/2 発売

イーグル6.0をベースとするのはリアルメカVerと同じ。
*画像はリアルメカのもの、搭載ドットサイトはワルサーポイントサイト。
STI 6.0 EAGLE(イーグル)
2001/2 発売

リアルメカVerとの判別用にブラックアルマイト仕上のアウターバレル採用。
セフティレバーのニッケル調仕上げが省略される。
STI 5.1 EDGE(エッジ)
2001/1 発売

リアルメカVerとの判別用にブラックアルマイト仕上のアウターバレル採用。
STI 5.5 HYBLID LIMITED(ハイブリッドリミテッド)*限定
2000/12 発売

5.5ハイブリッドに専用刻印・専用色パーツ・マウントベース・マグウェル追加。
アウターバレル部分には、新規導入のレーザー刻印機によって非常に精細な刻印がなされている。
マウントベース装着前提のため、固定式サイトは非搭載、リアサイトの代わりにコッキングハンドルを装備。
フレームシャーシはマウントベース装着のため非常に複雑な形状をしている。
ノンホップバレル搭載により、近距離での集弾性の向上を狙っている。
*搭載ドットサイトはワルサーポイントサイト。
STI 5.5 HYBLID(ハイブリッド)
2000/10 発売

バレル先端にコンペンセイター・スライド上部にハイブリッドポート装備。
シリーズ最長のインナーバレル長により高初速を、ハイブリッドポートのカットによるスライドの軽量化でスライドスピードのアップを実現。
リーフカット有りのスライド先端、フレームシャーシは軽量化の為左右幅を縮小。
STI刻印フルアジャスタブルリアサイト・セミワイドのアンビセフティ採用。
*画像中のフロントサイトはファイバータイプ、スライドに加工あり。

余談ではあるが、リアルメカシリーズの後期に付属したマニュアルの部品図中に、ハイブリッドバレル・コンペンセイターが掲載されており、当初はリアルメカでの発売が予定されていたようである。



リアルメカバージョン(絶版)
その特徴は? アウター・インナーバレル一体可動と、可動式ノズルの連動によるリアルなショートリコイル動作の再現がセールスポイント。
アウターバレルはマット調のシルバーメッキ、インナーバレルは真鍮地色で、先端に深いテーパーを切ったもの。
リアルなプレスカバー付きマガジンは、背面に実物同様のプリント刻印を再現。

ロングレンジピストン(負圧閉鎖式フローティングバルブ)採用により、BB弾の発射に重点を置いたセッティング。
可変ホップアップの調整はスライドからバレルを取り出して行う方式。
スライドストップとその軸がヘキサホールナットによって結合されている。
数々の新アイデアを搭載して立ち上げられた新シリーズであったが、 発売前の安全対策をめぐる業界団体内とのトラブルにより、発売直前の短期間での仕様変更を余儀なくされ、初期出荷分は個体ごとの性能のひらきが多い。
結果的に購入者の大多数が悪評価を付ける事に。

バリエーション展開と同時に改良が施され、おおまかな問題は解消されたものの、 悪評価を払拭するには至らず絶版(製造休止)となる。

後期の製品は、独自の欠点はあるものの非常に快調に動作し、性能もまずまずのものであった事をフォローしておく。
STI 5.1 EDGE(エッジ)
1998/10 発売
実銃メーカー供給のグリップフレーム・メインスプリングハウジング・スクリュー類を使用(全機種)
リーフカット無しのスライド先端
ワイドシャーシ、スライド先端まで伸びたダストカバー
ボーマーサイト、アンビセフティ搭載
STI 6.0 EAGLE(イーグル)
1999/5 発売
リーフカット無しのスライド先端
ワイドシャーシ
スライド先端まで伸びたダストカバー
STI刻印フルアジャスタブルリアサイト、アンビセフティ搭載。
セフティレバーが丁寧にポリッシュされたニッケルフィニッシュ。
STI 6.0 HUNTER(ハンター)
1999/5 発売
基本はEAGLE6.0と同仕様
固定サイト無しで、リアサイトの代わりにコッキングハンドルを装着。
マウントベース標準装備で光学照準機器専用。
マウントベースのカラーはシルバーだが、ブラックの仕様も存在する。



未発売バージョン
その特徴は?


基本構造は後のリアルメカバージョンと同じだが、バレルユニット、ブローバックメカが異なっている。
まず、ブローバックメカの中核となるガスの経路切り替え?メカが、マガジン内に収められている。
これは、先に発売されたマルゼンのP99の影響を受けている感がある。



ガスの経路は、マガジン上部のパッキン部で発射用(中央)とスライド後退用(左右)の二方向に分かれており、中央部に負圧バルブが備わっている。




バレルのショートリコイル動作を再現したため、ブローバックメカのノズル部がバレルに結合したまま後退する様に分割されている。これはリアルメカも同じだが、ノズルとシリンダーのガスの経路は完全に独立している。

リアルメカでは、アウターバレル内でインナーバレルが前後・上下に可動したが、このバージョンでは上下の可動のみとなっている。



マガジンはケース内部で上下に二分割されており、上部が気化部、下部が液状ガスの貯蔵部となっている。



これは、ウェスタンアームズ製品のMLSを意識した機構であるが、仕組みそのものは昔のマルゼンやタナカ製品に採用されていた、気化部(機構の一部)が本体に、貯蔵部がマガジン内に分離した製品に近い。


イベントでのお披露目試射と、雑誌での発売前レポートに使用されたモデルで、市販はされていない。
ネット上で話題にした所、ネットオークションで入手したという方から譲渡の申し出があり、有難く引き取らせていただいた。
元KSC社員という方の話では、試作・広報用サンプル用は2〜30個は製作されたとの事で、そのうちの一挺が市場に流出してしまったという事になる。
シリアルナンバーが振られていないので、残念ながら経緯の調査は難しそうだ。
(以後に作られたサンプル等はナンバーをひかえてあるそうだ

また、アームズマガジン、コンバットマガジンなどの雑誌に掲載されたサンプルそのものだと面白かったのだが、一部パーツの素材が違うなど別物であった。


作動性と実射性能についてだが、作動性はリアルメカにやや劣り、実射性能は同等という印象だ。
スライド後退用のガス経路が非常に細く、瞬発力に欠けている感がある。
直前での改良はある意味正解だったとも言える。



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