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画像はポチポチとドットを打ちましたよ。
長らく唯一のガスブローバックガバメントであったWA社製品に次いで、
ようやく発売されたマルゼン製ガバメントです。
SS−9・KG−9の世代にとっては、マルゼンのガバメントといえば
頼もしいサイドアームの代表格だっただけに、期待がかかりました。
グリップパネルはMGC製モデルガン用を装着
商標問題からくる刻印の非再現やら少々デフォルメの入った外観に難色を示す人も多いですが、
気合の入ったリコイルショックや及第点以上の実射性能、固定ながら安定したホップ、
そして競合品より¥5000近く低い価格など(マガジンも安い!)、独占状態を切り崩すのに
充分な仕上がりを持っていると思います。
実際、愛無くしては使えないWA製品から吊り換えたゲーマーも多いのではないでしょうか?
金属外装部品対策と思われるアウターバレル・スライドの構造にも好感が持てます。
その為にメンテナンス性が少々犠牲になっていますが…。
新製品に付きものの初期トラブルも少々あるようで、今回は2点、
ローディングガイドの破損・部品交換とホップゴムの事について報告します。
まず破損の状態について。
図のAは、初期製品のローディングガイドを下から見た図です。
わかりにくいかもしれませんが、中央のH型の先端がBB弾を
かきあげる部分です。
この部分がマガジンリップからBB弾をかきあげて、
チャンバーまでBB弾を導き、
図の上側にあるチャンバー基部と噛み合います。
初期製品では先端部分の左右肉厚が薄く、
使用しているうちに図のA’のように、赤いラインの部分で
折れてしまいました。
修理用に取り寄せた対策部品では、図のBの紫色のように、
薄皮一枚程度ですが肉厚が増していて、強度が向上しているようです。
修理に際して、チャンバー基部の赤い部分を削ってみました。
ローディングガイドにかかる負担の軽減と、ローディング時に
BB弾に傷が付く事を防ぐためです。
ローディングガイドを含むシリンダー部分の交換ですが、
先述の理由で分解・取出しが多少困難になっています。
専用の治具でも無い限りは傷が付く事は避けられませんし、
最悪スライド本体が割れてしまう可能性もあります。
腕前に自信が無い場合はスライドごとメーカーに送った方が良いでしょう。
◆
部品交換の手続きについてですが、
まずメーカーのサービスセンターに電話をし、
故障の状態について担当者からアドバイスを受けます。
今回の場合は送料負担・部品代無償交換でした。
次に、製品の説明書に従って以下のような修理依頼書を作成します。
故障の状態・用件・住所氏名等をしっかり記入します。
郵便にて発送後、おおよそ一週間で返送されてきました。
修理依頼書に(済)の印が押されていました。
次はホップゴムの話しを。
購入前にネット上で「マルイ92Fに匹敵する素直なホップ弾道」という
絶賛に近い評判を見ていたいましたが、
いざフィールドに持ち出してみるとホップが効いていないどころか、
ホップが付いていないような弾道でした。
これは何か問題があるに違いないと分解してみたところ、
ホップゴムに「向き」がある事に気が付きました。
図の様にホップゴムの頂点が偏っており、購入時にはそれが
図のAのように付いていました。
これを図のBのように付けなおした所、
評判通りにホップがかかるようになりました。
おおよそ30m以上、スーっと伸びて行くような弾道になります。
25m先に吊るした空き缶(直径15cm、高さ20cm程度)に当てる事も
難しくはありません。
先にも書きましたが、サバイバルゲーム用としては価格と性能のバランスにおいて
今現在最高のガバメントだと思います。
しかし、他のニーズには答えられているのでしょうか?
とりあえず、鑑賞・リコイル優先派には少々ツライ部分があります。
この方面ではWA製品の優位に揺るぎは無いでしょう。
スピードシューティング用としてはスライドの往復は早く、
トリガーフィーリングも非常に素直でダブルタップもバシバシ決まります。
ガスルートの切り替えと命中精度を左右するチャンバーのコンディションを
分けて考えられるメカニズムは圧倒的優位に立てる可能性を持っています。
しかし、ノーマルマガジンの12発という装弾数は圧倒的に不利であり、
機能を向上させる為のカスタムパーツも今の所不足しています。
APSカップを主催するマルゼンですから、ロングインナーバレル・
ロングマガジン・各種機能向上部品を搭載したAPS用ガバの登場を期待してしまいます。
欲を言えばハイキャパシティフレーム、それもちょっと古めのキャスピアン等を
出して欲しかったりするのですが。
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