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幻想職業名鑑
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〜 第六章 〜
暗躍する者たち

ニンジャ : Ninja
▼ 忍者、隠密、間者、乱波、乱破

あらゆる武器を使いこなせ、素手による格闘から、二刀流といった特殊なスタイルにも精通する戦闘のエキスパート。しかし恐るべきは、己の気配を絶ち俊敏な行動を可能とするその体術と、あらゆる環境でその能力を 100%発揮できる適応能力の高さにある。また、「暗器」と呼ばれる隠し武器を多用したり、魔法や状態異常などに対する抵抗性が恐ろしく高いのも特徴であり、これらの能力は諜報活動や暗殺などの影の生業の中で使われていった。
ニンジャマスター : Ninja master
▼ 武忍、上忍、忍法使い、忍術使い

ニンジャの上級クラス。武芸百般に通じ、「忍法」、「忍術」と呼ばれる亜魔法も使いこなす戦闘の達人。禁欲的な厳しい修行で身につけた、その非人間的な力は、古代和国の王や権力者の元で、暗殺といったような 影の仕事を担ってきた。極限まで高められたその能力は、対象者の首を瞬く間に刎ねる「クリティカル能力」を可能とする。
インビジブルシェイド : Invisible shade
▼ 陰忍、幻忍、隠形師、隠身の術を使う者

仲間内でも、その正体を知る者はいないほどの、徹底的な自己管理と、驚異の隠身の技術を持つ忍者。その業の中でも、「陰流」と呼ばれる技術の流れを汲む業は、姿を消すと共に、気配すらも、そして人が生きている証である呼吸や血流、心音さえも消す技術が伝わっているらしい。まさに存在そのものを消す恐るべき技術である。
シャドウ : Shadow
▼ 影忍、影術を使う者

光が創り出す闇の領域「影」……それを利用して敵を倒す「影術」と呼ばれる暗殺術を得意とする忍者。その奇怪な術の数々は、どんな戦闘の猛者でも防ぐことは難しい。中でも代表的な「影縫い」、「影縛り」と呼ばれる、体の自由を奪う術は、腕力や魔力の類では破ることの出来ない恐ろしい術として知られている。また、彼らの使う「分身の術」は他の忍者の使う術に比べると性能が遥かに高く、「影分身」と呼ばれる完全に別の個体を作り出すことができるといわれる。「黄昏」とは夕暮れの刻、それは最も影が力を増し、「夜」という影の領域が近づく時刻。彼らと対峙し、人生の「黄昏」とならぬよう努々気を付けられたし。
シノビ : Shi No Bi
▼ 忍、奥義継承者、忍びの真祖

古代より培われてきた戦闘の記憶と、忍びの宿命の全てをその体に刻まれた、忍びの真祖にして最強の忍者。奥義と呼ばれる数名の上忍のみが体得している技を全て使いこなし、また、「変化」、「神降ろし」といったような特殊な高等霊術の体得など、術者としての能力も非常に高い。直属の部下として、四神(朱雀・白虎・玄武・青龍)の力を使いこなす上忍を従える。
クノイチ : Kunoichi
▼ 女忍、女性の忍者、くノ一

女性版忍者。その語源は、古代和の国の言葉で「女」を表すものだという。男には難しい、女の最大の武器「魅惑」を使いこなすため、その容姿は華麗にして妖艶、総じて美しい。
ナイトシェイド : Night shade
▼ 夜の公爵、夜の帝王

忍者の祖が分家し、古代和の国からその舞台を海外へと移した者。言うなれば、「西洋版・忍者」。忍者としての本流から離れたとはいえ、その力は衰えることはなく、新しき思想から生まれた技術も少なくない。忍びの力は、その血筋によって受け継がれるという謂われは、強ち嘘ではないのかもしれない……。
ヌケニン : Nukenin
▼ 抜け忍

例え、天才と誉れの高い者でも辛く厳しい、忍びの道……その辛さ故に、その道から逃れようとする者。また、その閉鎖的な生き方に疑問を投げかけ、他の生き方を模索しようとする者。その理由は様々だが、総じて忍びの一派から抜け出すために逃れた者たちのことを指す。ただしその者は、機密保持のため、逃れた一派からその命を狙われる宿命を背負わなければならない。「死人に口なし」というが、彼らの死骸から得られる情報でさえも「追っ手」は見逃してはくれない。追っ手である「追忍(Oinin)」たちとの命の取り合いを覚悟することは、かつての仲間であった者たちと殺し合うこと……その決断はまさに、筆舌に尽くし難いの一言である。
シャドウブレード : Shadow blade
▼ 闇術使い、暗器使い

闇を纏い、目に見えない武器を携える生粋の暗殺者。誰かの目に見えていないものは全てが「闇」と定義されるため、例え昼間の公道でさえも、視界の外にその身を置き暗殺の場としてしまう。忍者の亜種的職業。
ナイトブレード : Night blade
▼ 闇夜の剣士、闇夜の暗殺者

「ヨル」と呼ばれる巨大な黒き鳥を従え、闇夜に暗躍する剣士。その者が持つ剣の刀身は黒く、闇夜の中で恐るべき効果を発揮する。
ナイトレイダー : Night raider
▼ 夜襲者、暗殺者

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トラッパー : Trapper
▼ 罠士

本来は、毛皮をとるために罠で獣を捕る猟師のことを指す。幻想世界においては、様々な罠で戦闘を支援、もしくは、城や砦の守護など、目立たないところで活躍する者を指す。仕掛ける罠は、対象とするものによって広く異なるが、総じて、その対象の心理を重要視し、また、対象以外は作動しないという条件も課せられることがあるため、この職に就く者は、罠を仕掛ける技術もさることながら、相当に頭が切れる者でなくてはならないだろう。
トラップマスター : Trap master
▼ 罠士、罠使い

仕掛ける対象や、その状況においての最適な罠を瞬時に判別、仕掛け、嵌めることを生業とする、罠のプロフェッショナル。「汚い」などの偏見もあり、表の舞台ではその力は認められにくいが、その実、一騎当千の力を秘めている。古来から軍師や参謀と呼ばれる者たちが、常にこの者たちの動向に気を配っていたことから、戦場において如何に重要な存在であったかが伺えよう。
スカウト : Scout
▼ 密偵、隠密、斥候、義賊、泥棒

広い意味を持つ職業であるが、総じて「暗躍する者」の意である。幻想世界ではシーフと同様に盗賊の類で登場することが多い。
イリーガル : Illegal
▼ 違法の士、不法断行者、法律違反者、破法の使徒、秘密諜報員

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エスピオナージ : Espionage
▼ 諜報員、産業スパイ

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パスファインダー : Pathfinder
▼ 戦闘工作員、探査諜報員、開拓者、探検者

戦いに関する情報を諜報、操作する者。敵陣の情勢や敵将の情報、兵糧の有無など、戦う前の事前の情報から、戦闘中の情報まで、事細かに探っていく。また、戦闘の際の露払い、つまり、武器や兵器の破壊工作、要注意人物の暗殺など工作員としての顔も持ち合わせている。ここでは「戦闘」の面を強調して説明しているが、元々の「道を見つける者」という意味から、未開地の開拓者や探検者といった「草分け」的存在として登場する場合も多い。
ディスターバンス : Disturbance
▼ 妨害者、乱戦者、動乱を起こす者

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スパイ : Spy
▼ 秘密諜報員、密告者

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エージェント : Agent
▼ 代理人、代弁者、仲介人、諜報員、工作員、外交員、御使い

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ダブルエージェント : Double agent
▼ 二重密偵、二重諜報員、二重スパイ、逆スパイ

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ブラックエージェント : Black agent
▼ 闇の代理人、裏の仲介人、暗殺員、裏工作員、裏外交員

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アンダーカバー : Undercover
▼ 秘密捜査官

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ボディーガード : Bodyguard
▼ 用心棒、護衛官

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シークレットサービス : Secret service
▼ 秘密護衛官

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エミッサリー : Emissary
▼ 使者、密使、密偵

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レジスタント : Resistant
▼ 反乱者、反乱軍兵士、抵抗者

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ディテクティブ : Detective
▼ 探偵

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シャーロック : Sherlock
▼ 名探偵、私立探偵

語源は、云わずと知れた「コナン・ドイル(Sir Arthur Conan Doyle)」作、小説「シャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)」シリーズより来ている。どんな局面に置いても冷静沈着にして、溢れる知性と教養、探偵にとって必須能力である観察力、洞察力、そして推理力はもちろん、剣術、芸術にも秀でた、名探偵の代名詞ともいえる伝説の探偵、「シャーロック・ホームズ」。彼の偉業と、それが語る類い希ない能力に、決して劣ることのない彼らは、日々進歩……いや、進化と言い換えてもよいほどの早さで、難解となってゆく数々の事件に、今日も立ち向かっていくのである。しかし、そこには事件に対する気後れなどは一切無い。知的好奇心と、難解な事件に対する期待感さえ感じている場合もある。それは不謹慎とも思われるが、そう感じるほどの事件に対する執着心は、その能力と共に、彼らが名探偵と呼ばれる由縁でもある。それほどまでに事件に依存する彼らであるが、それを置いても決して忘れてはならないことがある。漫画「名探偵コナン」より……「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は……殺人者と変わんねーよ」……主人公「江戸川コナン」こと、「工藤新一」が自責の念と共に呟いた言葉。誤った判断は、時として人の生き死にに関わることがある。いくら難解な事件に知的興奮を覚え、それを解き明かすことに熱中しようとも、移ろいやすく、壊れやすい……人の「想い」への配慮は決して怠ってはならないのである。自分は傍観者ではなく、傍聴者でもない。すでに事件に深く関わり、しかもそれを解き明かそうとする当事者の一人なのだから。
サーチャー : Searcher
▼ 探索者

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チェイサー : Chaser
▼ 追尾者

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ストーカー : Stalker
▼ 追跡者

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ニンジャキラー : Ninja killer
▼ 忍び狩り、抜け忍狩り、追忍

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ソーサラーハンター : Sorcerer hunter
▼ 魔道士狩人、魔女狩り

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ウィッチハンター : Witch hunter
▼ 魔女狩人、魔女狩り

職業説明作成中
ウィッチフェンダー : Witch fender
▼ 魔女発見人

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バウンティハンター : Bounty hunter
▼ 賞金稼ぎ

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バウンサー : Bouncer
▼ 用心棒

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スイーパー : Sweeper
▼ 掃除屋、賞金稼ぎ

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シティハンター : City hunter
▼ 街の狙撃手、街の掃除屋

職業説明作成中
バスター : Buster
▼ 討伐者、退治人

職業説明作成中
ギャングバスター : Gang buster
▼ 極道狩り、暴力団を取り締まる者

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フラワーハンター : Flower hunter
▼ 花追い人、花狩人、薬草使い

プラントハンター(Plant hunter)とも呼ばれる、未知な花や珍しい草木など、様々な植物を追い求める者。多くは薬草として追い求めることが多い。幻想世界では無害有害に関わらず、人体に大きく影響を及ぼす植物が多く、中には人体の蘇生薬や不老不死の妙薬と噂される植物も存在する。それらは、険しい山峰や秘境と呼ばれる場所に生息している場合が多く、それらを求める彼らは、その人跡未踏の地へと足を踏み込むのである。
トレジャーハンター : Treasure hunter
▼ 宝物収集者、文化財探求者

歴史的に貴重な遺跡や、未知な宝を追い求め、そこにロマンを感じる者。盗掘者との違いは、それによる利益を考えず、まずそれら発見したものの保持、保存を第一に考える点にある。それらは幻想世界においては、オーパーツ(*)と呼ばれるものや、古代遺跡の遺産などのような登場をする場合が多いが、強力な兵器であったり、魔力を秘めたものであったりと、文化的な価値より、発見者に「力」を与える至極重要なアイテムとして扱われることが多い。それらは「力」を追い求める者の格好の的とされ、伝承や伝説などから、得られると予想される「力」の大きさによっては、国家レベルで探索される場合も少なくない。そして、宝の情報が漏れれば漏れるほど、我先にと考える者が増えるため、その行動は迅速かつ秘密裏に行われる……トレジャーハンターとは、未知なるものへの好奇心や、発見する達成感を満たし、ロマンを掻き立てられる十分に魅力的な職業であるが、口封じ(殺人)や裏切りという「影」の部分も確かに存在するのである。物欲に縛られれば、それは盗掘者と変わりはない。純粋に追い求める……それこそ、この職業のキーワードである。

(*)オーパーツ ……
Out of Place Artifacts の略語。
考古学上そこにあるはずのない場違いな遺物を意味する。
リチィーズハンター : Riches hunter
▼ 財宝収集者、富を求める者

同職種でありながら、自己の富のみを追い求める点において、トレジャーハンターとは一線を画す職業。その手口は盗掘者たちほどの悪徳さは無いものの、獲物である財宝を目の前にしたときの貪欲さは、彼らのそれと同等である。それ故に、宝を追い求めるというロマンを知りながらも、宝の価値に溺れ、身を崩していく者も多い。「自らの命」と「目も眩む財宝」……両者を天秤に掛けるとき、その天秤ごと求めようとする者は、決してこの職に就かないように願いたい。富たる幸福を感じるのも生きてこそ……「地獄の沙汰も金次第」というが、全てが金で買えるとは思わぬように。
ブックハンター : Book hunter
▼ 書籍収集者

職業説明作成中
トゥームレイダー : Tomb raider
▼ 墓荒らし、遺跡荒らし

職業説明作成中
ミステリーハンター : Mystery hunter
▼ 怪奇追究者、神秘追究者、遺跡探険家

怪奇や神秘といったような「謎」を追い求める者。悠久なる歴史の流れの中で、数多く語られてきた神話や伝承、さらには伝説や、些細な噂話に至るまで……彼らはそういったものの見聞に精通し、それらのもつ「謎」に深く興味を抱き、そして追究していく。東で怪奇現象が起これば、東へ行き、西で神秘体験をした者がいると聞けば、西へ赴く。その驚くべき行動力を見れば、彼らの「謎」に対する興味の有り様を理解できるが、同時に、その「行動力」こそ、彼らの「謎」を究明することに対する真摯なる姿の表れであろう。「謎」を解明したからといって、何か「利」を得ることができるかどうかは定かではないし、どちらかといえば成功する確率の方が明らかに低い。だが、彼らは挫けない。万の失敗に勝る「何か」が、きっとそこにはあるのだから。
ワンダーシーカー : Wonder seeker
▼ 真理探究者、奇跡探究者、遺跡探険家、不思議を追究する者

世界中に散らばる、様々な奇跡や不思議を解き明かし、「知る」ことを欲する探究者にして、希代の探険家。己の持てる知識と肉体のみで、古代の叡智や大自然の驚異に挑戦するその姿は、過去から現代に至るまで、多くの学者たちが繰り広げてきた「知」への挑戦の歴史となんら遜色がないように思われる。しかし、両者が共に「好奇心」という一点から始まった「知」への探求の道は、その先で大きく分岐してきた。学者たちの求めた「知」は人の利のために、彼らの求めた「知」はそれを人から遠ざけるために……。彼らは挑戦の末に知り得ることとなった、奇跡としか例えようのない、強大な「知」との出逢いに喜び感嘆すると共に、それに対し、敬いや恐れといった感情を抱かずにはいられなかったのである。強大な「知」は、正しく使えば繁栄をもたらすが、誤った使い方をすれば、絶望的な破滅の危険性をも示唆する。神秘なる知識は「人外の力」……彼らの感じた感情は、それ自体が「神」へのそれと酷似していることがよく分かる。「人」が「神」を使いこなすことができるのか……その冒涜なる問いへの答えは、「使う」ことは出来ようが、「使いこなす」となると限りなく「否」となる。その人としての危うさは、彼ら自身も知るところであり、だからこそ、それら強大なる「知」が世に出ぬよう、再び人目に付かぬ場所に封じるのである。彼らは「知」を得ると同時に、その「知」の意味を失うこととなるが、それは大事なことではない。「知る」こと……それのみが彼らの望みだからである。その一見、不毛とも思える彼らの歴史は、「利」や「力」のみを求める者にとってみれば、それ自体が「不思議」と思えるだろう。しかし、できれば、あなたにとっては、この「不思議」は解き明かせていると嬉しいのだが。
ジャスティスチャンピオン : Justice champion
▼ 義賊、正義漢、正義の志士、正義の味方、正義を行う者

ジャスティスチャンプ(Justice-champ)、ジャスティニアン(Justinian)とも呼ばれる、正義の道に殉ずる者。怪傑ゾロ、鼠小僧、ロビン・フッドに、石川五右衛門……世に聞こえし義賊や英雄と呼ばれる者たち……強者に蹂躙される弱者の姿に堪えかねた彼らは、己の仁義や任侠心に従い、「正義」の名の下に、弱きを助け、強きを挫いてきた。しかし、悪を懲らしめ、善を救うことを建て前とする……当たり前のようでも、それを実行に移すとなると至極難しいものである。ましてや、「悪」を行う者が時の権力者であったり、自らの立場が反逆者や盗賊などのように追われる身であれば尚更であり、多くの障害もあっただろう。しかし、「義をを見てせざるは勇無きなり」……勇気があり、それを実行するからこそ、「盗賊」である彼らを皆が「義賊」としたのである。だが、「正義」、即ち、正しい道義のことであるが、これについては、人の持つ「属性」というものが大きく関係してくる。ここでいう「属性」とは、「何に属するか」という意味であり、会社や学校、そして宗教団体、大きく考えれば、民族や国家などのことを指す。そして、それぞれは独自の理念や理想を持ち、どれが正しく、どれが悪いといった概念は、ときとして大きく食い違うこともある。「正義」と共に生きようとする彼らは、度々姿を隠し、正体を隠すが、それは属性を捨て、己の「正義」のみを貫くためであろう。そして、一切の他意を退けた、一本の「正義」という剣は、彼らの考える「悪」の存在を裁いていくのである。だが、それは希に「諸刃の剣」と成りうることもある。他を寄せ付けず、独りよがりで迷惑な正義漢たち……周囲から見れば、その行為に「悪」のレッテルを貼られることもあろうが、しかし、辿る道は違えど行き着くところは一つ……と、信じたい。正義を裁く正義……そんな堂々巡りを繰り返す世は、暗黒の時代を招くのだから。
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