オールド・ノリタケの最大の敵・偽物!!
Fake / Reproduction of Nippon and Noritake Porcelain
よく耳にします、ノリタケの偽物を買ってしまったって! なぜこんなことになってしまうのでしょうか?!
多くが中国や東南アジアで作られて、アメリカで大量に出回っている。あまり詳しくない国内の業者がそれを買い付けてしまい、日本に持ち帰っているのが実情かと思われる。骨董市に出かけると、オールド・ノリタケを数点置いている店があるが、そういう所にも、あるのだ、贋作・偽物が。たいていは、知らずに売っているようである。
代表的な偽物を下に紹介しながら、見分け方を検討してみよう。
Sample1
Sample2
Sample3
Sample4
Sample5
Sample6
偽物の3原則!!!
重い!、仕事が雑!、そして、金色が奇麗でない!
重いのは、かなり重要な所見!日頃、本物を手にとり重さの感覚を身に付けたい!本物でも、けっこう仕事の雑な品もあるので、第2番の鑑別方法はつらい。薄汚い金色は、おそらく偽物だ!
Sample3の拡大図を下に示しながら、もう少し検討!
偽物のわざ!
本物のわざ!
本物の拡大図と比べると、小さな金色の粒が不揃いで間隔がまちまちであること、花の絵が雑であること、金色に艶がないことなどが、分かるだろう。
そうは言っても、実際には見分けるのは、やっぱり結構難しい。私も何度も騙された。コピーするほうも真剣である。技術は年々向上し、このような見分け方が通用する品物はむしろ減ってくる可能性がある。実は、私の部屋には偽物が3点もある!。
やはり大事なことは、本物を何度も見ることにつきる。まだまだオールド・ノリタケは身近な存在ではないので、Pattenさんの本を買って、ともかく見ること!これが本物を知るために、まず重要なことであろう。
すると気がつくはずだ!数十年にわたり作られ、その多様性が魅力のオールド・ノリタケではあるが、やはり、一定のパターンがあることに!。そのパターンから著しく逸脱したアイテムは、やはり疑わなくてはならない。
中国や東南アジアで作られているこれらの偽物を手にした時、言葉にはできなくても、感性の微妙な違いも分かるようになる。