Old Noritake ・Special Technique ー1−
2001年9月2日数品を追加掲載!
Nippon期の技法を紹介するページです。
紹介している物は、参考品ですが、
購入希望の方は、メールを下さい。
オールドノリタケのアイテムは、大きく分けるとNippon期のものと日本陶器合名会社を設立後の「いわゆるノリタケ」期のものに大別できます。1904年に名古屋・則武に近代的工業を営む日本陶器合名会社が設立され、品質管理と大量生産が可能になり、もともと森村組の一組織だった「ノリタケ・ブランド」は次第に独立し、最終的には第二次世界大戦後に現在のノリタケとなって、森村組(戦後は森村商事となり、陶磁器生産からは手を引く)から完全に独立します。この日本陶器合名会社は大倉和親氏らの努力により素晴らしい生産性を発揮していくものの、製品からある種の「面白味」のようなものが消えていきます。生産性とシンプルなデザイン嗜好から、アールデコの傑作が生まれますが、初期のアイテムのように、職人たちが腕と技を競い合った手の込んだアイテムは作られなくなっていきます。この時期は、輸出陶磁器の裏印変更の時期ともマッチします。というのは、当初は「Nippon」と裏印を付けていたアメリカへの輸出用陶磁器は、1918年以降は「Made in Japn」と表すことになったからです。森村家(組)のイニシャルと家紋・垂れ藤をミックスさせた有名な裏印「M in the wreath」も、M ・NipponとM・Made in Japanとに分類できます。前者はまだ「Noritake」という名前は付けられていませんが、後者には「Noritake」と銘打ってあります。初期の物には「Noritake」の名はありません。あのMaple Leafにもありません。つまり、Nipponの表示のあるものは、概ね日本陶器合名会社ができる前の製品ということです。当時はまだ森村組のためにかなり独立性のあった職人家達が家内工業的に生産していたのでした。当時はこれらの人たちは、名古屋の組織に入れられてしまうことにも抵抗があったと言います。後のコレクター達が、そんな彼らの品物も大正期以降の品物も区別なく、Old「Noritake」と呼ぶようになろうとは夢にも思っていなかったでしょう。現在名古屋のノリタケ・ミュージアムを訪れると分かりますが、ここの展示物にはMaple leafやM・Nipponのものも沢山ありますが、厳密にはこれらは現在のノリタケ株式会社の製品ではない(森村組改め森村商事の製品ということになる)ために、裏印の説明ではMaple leafは含まれていません(おそらく、そのような見識を持って省略しているのであろうと思われる)。前置きが長くなりましたが、ともかく、このページでは「Nippon」の職人の技を少しでも堪能していただきたいものです。
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Moriage
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BEADING
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TAPESTRY
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COBALT & ROSE
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