月間サワネ

1.山一證券

2.対策

3.身体が資本

4.わしじゃないとできん

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1.山一證券

山一破綻への流れを日経、読売、朝日の記事をもとに追ってみました

6日−「米大手格付機関ムーディーズが山一証券が発行する社債の格付を、「投資不適格」まで引き下げる方向で検討を始めた

7日−株価が159円に急落

14日− 米の有力格付け会社S&Pが長期格付けを投資適格等級十段階の中で九番目にあたる「BBB」から最低の「BBBマイナス」に格下げすると発表した。株価1時100円割17日−社長が大蔵省証券局長の長野を訪ね、2600億円の簿外債務の存在を告げた。

*北海道拓殖銀行破綻

19日−17日の拓銀破たんで金融システム不安が一気に高まり、山一株は19日、一時58円まで下落、状況が急変した。市場で「株価が60円を割り込んだ企業には、金融機関がクレジット・ライン(与信枠)を一斉に狭め、金利を引き上げる。山一は本当に危ない」(業界関係者)との見方が強まった*山一株急落を受けて大蔵省は、山一に、更生法以外の処理の最終決断を促した。その夜、証券局幹部ら10人前後が局長室に集合して対応策を確認、20,21日は株式市場が開いているため連休に入ってから発表することを固めた。

*救済を打診していたメリルリンチが英国最大の資産運用会社マーキュリー・アセット・マネジメントを約6600億円で買収すると発表した。「これでは山一どころではないだろう」。山一の経営陣はがっくりと肩を落とした。

20日朝刊19日、業績悪化の山一証券、富士銀に支援要請 短期資金や資本増強へ−富士銀行はこの要請を基本的に了承した模様だ。

20日−富士銀行が山一の支援要請に応じるとの報道が流れ、山一株は値を上げ、危機は回避できるかに見えた。しかし、逆に富士銀株は続落したため、富士銀は「山一との共倒れは御免だ」と慎重な姿勢に転じることになった。山一は三千億円前後の資金供給や資本充実支援を要請した模様だが、富士銀は「担保がなければ融資しないし、担保があってもそんなに出せない」と、突き放した。

ある役員は「思い切ってリストラに取り組み、山一証券は生まれ変わる。見ていて欲しい」と、自力再建への自信を見せていた。この日の株式市場では、リストラに意欲的な姿勢に好感し、山一株は百円台を回復した

21日−役員会が始まった21日午前8時30分。翌日に自分の会社が自力再建の断念に追い込まれると考えていた役員は、ほとんどいなかった。21日−午後5時、ムーディーズが山一証券の社債格付けを「投資不適格ランク」に引き下げた。同日中に山一証券がリストラ策を発表すると見込んでいた市場関係者は「山一は一体何をしているんだ」と、いら立った。しかし、山一は「大変厳しいが、長短期債の元利金支払いには問題ない」と、淡々とコメントを出すだけだった。(投資適格の「Baa3」から「投機的」にあたる「Ba3」に、コマーシャルペーパー(CP)についても、返済能力が認められない「NP」(ノット・プライム)へ引き下げた。)

22日朝雰囲気は悲観ムードに一変した。午前5時ごろ、役員宅に「至急出社して欲しい。臨時取締役会を招集する」と電話連絡が回った。「山一、自主廃業へ」という一部新聞報道が大きな反響を呼び、これを契機に流れが大きく変わっていく。ある役員は「昨日の会議で自主廃業の話など、まったく出なかったのに」と絶句した。

*山一本社で臨時役員会が始まって間もなく、大蔵省の長野あつ士証券局長が記者会見で、二千億円を超す簿外債務という山一の秘密を明らかにした。

24日−自主廃業決定、日銀特融実施を発表

2.対策

山一の破綻への流れを追いかけてみましたが、破綻するのかしないのか、最後の最後までわかりません。今回は、山一のお客さんは自分の資産は保全できたわけですがこれからはわかりません。自分の資産を保全するためにはどうすれば良いのでしょうか。

  1. 資産の預け先リストを作る
  2. 借入金の借入先リストを作る
  3. 上場証券の場合には毎日株価をチェックする
  4. 新聞、雑誌の報道に注意する
  5. ムーディーズなどの格付け機関の格付けに注意する
  6. 危ないと自分で判断したらすみやかに、資産を移動させる。
  7. 資産の預け先を分散させる

ムーディーズの格付けを知るには、インターネットのhttp://www.moodys.com/かニフティサーブからmoodyに行けば知ることができると思います。良い方法があれば教えて下さい。

以上私の考えですが、皆様もご自分で考えてみて下さい。

3.身体が資本

拓銀がつぶれてびっくりしていたら、同じ週に山一が破綻しました。次の週は、徳洋シティバンクです。もう、なにがなんだかよくわからない。これからも何が何だかよくわからない状態は続くのではないかと思うのです。

よくわからない未来に対してどういう準備をしておけばよいのでしょうか。自分のこととして考えずにはおれません。で、考えてみました。

  1. 最後まで自分に残るのは自分の体です。だから、身体を大切にして、健康の増進に努めよう。悪いところは治す努力をする。治らないものなら、その悪いところと仲良くするようにする。山一のような大きな会社だから安心だと思っていても、無くなってしまっては頼りようがありません。身体が無くなるのは命がなくなる時です。
  2. 頭も最後まで付き合ってくれます。頭もきたえましょう。
  3. 身体と頭のために、毎日15分を使おう 1日に15分というのは、1日のうちのわずか1%です。いくら忙しくても、将来のためにこのくらいの時間ならとれるだろうし、継続することによって、大きな効果も期待できます。(1日1%の自己投資、藤田完二著「大勉強時代」第二海援隊発行を参考にしました。)
  4. 新しいことに挑戦しよう。何が起こるか分からない世の中です。将来、その時までしたことのないような新しいことをしなければならなくなる可能性も大きいでしょう。新しいことを怖がらないように慣れておく必要があります。今から、新しいこと、したことの無いことで仕事に役立つこと、面白いことを探して挑戦しよう。町を歩く時、車に乗る時も、時間の余裕がある時には、新しい道を通ろう。私は、週刊サワネを出すことにしました。この事務所だより別紙を週刊にしたものです。先月ご案内したホームページに毎週載せていきます。

景気を良くしたり、時代を変えたりするなどということは私たちにはできません。でも、自分を管理することは、できるはずです。一番管理しやすい自分から管理をはじめて、家族、自分の会社に良い影響、良い雰囲気を広げていければいいと思うのです。

4.わしじゃないとできん

私じゃないとできない仕事というのが時々出てきます。だから、自分の時間ができるまで手をつけることができない。そういうことがたまにあります。で、その仕事に手をつけてみますが、時間はそんなにとれない。さて、困ったな。とりあえず、ちょっと整理してみます。そうすると自分でなくてもできるということがわかる。で、スタッフの誰かに頼んでやってもらうということになります。

仕事を抱えてた時間、仕事に手をつけるまでの時間何をしてたかというと、その仕事に関しては何にもしていなくて、ただ、時間だけが過ぎていってたわけです。締め切りだけが近づいて来てる。だから、のんびりできてたはずの仕事でも、締め切りに追われてしまうことになります。

「私じゃないとできない仕事」というのは、私じゃないとできないと私が思っている仕事なのであって、実際にどうかは、わからないんですね。何回も同じ過ちをしています。そのしわ寄せが、時間がないという形になって、お客様とスタッフにかかって来ます。

どうしたらいいんでしょうか。「私じゃないとできない仕事」なんていうのは無い、と考えて、どうしたら、どこまでしたら「他人に任せられる仕事」になるか、と考えたらよいのかもしれません。