藤原直哉氏の講演会

藤原直哉氏の講演会「21世紀の世界を考える」を聞きにいきました。その内容を自分なりにまとめてみました。もちろん、これは私が聞いて、私のまとめたものです。私としては、藤原氏の言われたことをノートしてまとめたつもりですが、理解不足、思い違いもあると思います。氏の意見は氏の著書を読まれるなり、講演を聞かれるなりしてください。

なお氏はシンクタンク藤原事務所主催、経済評論家として活躍され、ファックス週刊誌ワールドレポートなどを出しています

 

以下その内容。

 

これからは、とんでもなく貧富の差が広がる時代だ。貧の部に入ればとてつもなく悲惨である。どうすればいいのか。インフレが始まった時、あるいは2001年4月1日のペイオフ解禁までが勝負だ。生き残りの秘訣は、人の役に立つことだ。人の役に立っていたら生きていける。

 

これから3年から5年、一番ひどい時期になるだろう。

今までは景気が好くなるというのはみんなが良くなることだった。会社も利益を出し従業員も給料が上がる。でも、これからは違う。景気が好くなってもみんなが良くなるわけではない。リストラをして、企業の経営成績はあがり、株価もあがる。で景気が好くなったと喜んでみても、失業した人の生活はよくならない。会社に残っている人の給料がみんな上がるというわけでもない。

日本が今始めている、ビッグバン、規制緩和というのは、強いものがより強くなり、弱いものは敗れ去っていくという改革だ。弱い銀行、弱い会社、弱い人間を取り除いて、残った強いもので景気を作っていくのだ。そして、おそろしいことは、ビッグバン、規制緩和がそういうものだと誰も言わない、知らないということだ。そして、政府はこの動きにのっかって強いものの世界を作り出そうとしている。小渕首相の競争力会議はまさにその動きを示している。会社のコストを減らし、従業員の首を切り、悪い工場をつぶすのだ。

 

 

金融監督庁の方新はつぎのようだ。都銀は3つ程度まで減らしてしまう。残した都銀も、今までの銀行としての業務はしない決済銀行となる。預金とか、企業への貸し付けとかは信用金庫レベルで対応することになる。中小企業に対する貸出金利を上げていき、銀行のコストを15%下げる。地銀、第二地銀はどんどんつぶれていく。あと2−3年でインフレになるだろう。こうした日本の金融の引き締めで、日本が支えていたドルが崩壊し、最高で1ドル80円くらいまで円が上がっていくだろう。そしてこれは、世界の紙幣制度の崩壊につながる。やはり最後は金goldが価値を持つ。

 

規制緩和とか、ビッグバンとかについては、私の理解と同じ方向のもので、安心したというか、がっかりしたというか。へんな気分です。

藤原事務所のホームページです

http://www02.so-net.ne.jp/~fujiwara/http://homepage2.nifty.com/sawane/

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