女性慢性関節リウマチ(RA)患者の骨量定量について

女性RA患者では骨粗鬆症がしばしば認められステロイド治療の是非についても議論が多い。今回当院では種々の骨塩量測定装置の中でも精度、再現性の高いQDR−1000plusを導入し、女性RA患者96例の腰椎骨量を同年齢の対象と比較検討した。RAのBMD分布は対照平均値と有意差はなく、Stageの影響も少ないと考えられた。一方、60歳以上のRA患者ではステロイド内服中のRAの方が非内服のRAに比較して低い骨量値を示す例が多く認められた。

広島医学 48:1041,1995