女性慢性関節リウマチ(RA)患者における
超音波骨密度測定装置による踵骨骨量
ー少量ステロイドの影響についてー

 我々はRAの局所性骨粗鬆症の出現と少量ステロイドの影響について、超音波骨密度測定装置を用いて女性RA患者 120例(ステロイド内服51例、非内服69例)の踵骨骨量を測定した。その結果、踵骨骨量はステロイド内服患者(2,5〜5mg/day)の方が非内服に対して有意差をもって減少していた。前々回の我々の報告ではRAの腰椎骨量は減少していないし、ステロイドの影響も殆どなかったことに対してこの度の結果は非常に興味深いことであった。

第24回尾三医学会;於尾道市医師会館,1998年6月21日