【!?】

「今だっ!」

私はAKをフルオートで撃ちながら、千佳砂の手を引いて走り出した。
千佳砂は生き別れになってた妹。
兄妹の再会に邪魔が入った。
灰色の顔をした、「無」の手先が我々を襲ってきたのだ。
セレクターをセミオートに切り替える。
これで当たるはず!

ズタァン!

乾いた銃声が響きわたる。
その度に一人、また一人奴らが倒れる。
・・・・・しばらく走った後、千佳砂が手が痛いというので、握っていた手を離した。

すると「離したのね、兄さん」

「えっ!?」

「離したらどうなるか分からないの?」

「どうって・・・」

「あなたの負け。さようなら!」

千佳砂はそう言うと、砂となって崩れ落ちた。
私は途方に暮れ、重い足を引きずり歩きだした。
激しい頭痛。目まい。
空は鉛色に垂れ下がり、風の音だけが残った・・・・




【狙撃手】

サバイバルゲームでのスナイパーの役割とは?
実際の戦闘のように、長距離狙撃は1J制限下では有りえない。
ならどうする?

「ワンショットワンキル」にこだわるなら、相手チームの「キーマン」を撃てばよい。
どんなチームにも指令塔の役目を果たす人物がいる。
大抵戦線の後方で、戦局を冷静に見てる。
彼がいる安心感で相手チームはガンガン攻めてくるのだ。
ならば偽装を真剣に施し、このガンなら絶対はずさん!
と言える程、射撃練習したエモノを持ってゲームに臨もう。
ゲーム開始前に相手の「キーマン」(リーダーの場合もある)を捜すのだ。
大抵どっしりと構え、周りの人が一目置いてるはず。
さあ!やってみよう!


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