俺の名前は………ヤポンとでも呼んでくれ。
ハードな傭兵仕事で長生きしてるだけの男だ。
ある日俺は仕事を求め、小競り合いを繰り返すある小国に雇われた。

 集められた傭兵達は皆、それぞれ好き勝手な服装、装備をしていた。
あるものは小銃、あるものは狙撃銃、あるものは機関銃。
たまに拳銃が混じっているのはご愛嬌だ。
米兵の格好をしているものあり、ドイツ軍の格好をしているものもあり、
ふざけてでもいるのかそのまま買い物にでも行くのかというカッコもある
まったく皆バラバラの服装であった。
しかし、二桁を軽く越えた人数に今回の任務は簡単なものでは無いことが伺われる。

俺達に与えられた命令は一つ。
この地域にある敵方の小さな、そして我が方にとっては
そこにあるだけで雇い主の心臓部に大打撃を加えられかねない拠点を奪取することだ。
勿論 敵はイナゴのように存在する。

ホンの少し前まで俺たちが飯を食べていた場所すら安全とは言えない危険地帯

それがここ『総社大橋』だ



 敵の軍勢は俺達の行動をしっかりと読んでいた。
俺が自分一人でなんとか潜り込んだバリケードは既に安全とは言えないものとなっている。
完全に伏せていないと敵の撃った小銃弾がかするほどの低さで飛んでくる。

「敵の弾が頭の上を通りこしてるうちはまだ当たらない」
「敵の弾が地面に突き刺さるようになったらそれがお前の死ぬときだ」

昔、古い友人が教えてくれたことがある。
今まさにその状況を一歩越えていた。

俺は確かに敵の重要拠点の外郭に張り付くことが出来た。
しかしそれがなんになるという?
前方の敵兵に遮られ全く進むことが出来ない
『なんとかできねぇのか!!』
隣の名も知らない男が叫ぶ。
悲壮感に駆られたかその男は顔をあげ後方の遮蔽物まで走り出す。
が、出来なかった。 敵兵の放った銃弾は奴の頭を貫き。
奴が苦痛を感じない優しい死をプレゼントしてくれた。

やれやれ、これまでか?
手に持った小銃は俺に疲労を与えてくれるだけの物に成り下がっている。
味方のところまではとても戻れそうに無い。 完全に先行しすぎた。

覚悟を決めてはなばなしく散るのもいいか………潮時って奴かもな………

いつもなら意地でも生き抜こうとする俺と違い、さすがに弱い部分を出していた。

と、その時。
敵拠点の中心部から炸裂音が響いてきた。
俺のヘルメットに建物だったものの破片と兵士達の悲鳴がぶつかって来る。
味方の工作隊の手により今まで俺の死を親ほども望んでいた奴らの体が倒れていく。

そして前方からの銃声が止んだ。
守るべき対象を無くした生き残りの守備兵は我々に降伏したのだ。

俺は生き残れた事を知ると胸ポケットからタバコを取り出し火をつけた。
そして肺一杯に拡がるニコチンに眉をしかめながら
「こいつらが暴れたらどうやって抑えよう」かと考えた。

 終了

って妄想しながらゲームなんかしてませんよ?


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