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市労連 夏季一時金要求書提出し交渉
育休取得回数2回に― 10月から
人員体制の課題 引き続き協議を

広島市労連は5月24日、夏季一時金要求書を企画総務局長に提出

 広島市の7つの組合で構成する広島市労連は5月24日、夏季一時金要求書を企画総務局長に提出。夏季一時金として2・5か月以上を支給することを求めました。当局からは「市職員の賃金労働条件改善を求める」要求書(3月24日提出)について現時点の回答・見解が示されました。

人事評価制度  現在管理職に導入している、人事評価の結果を直接給与へ反映することについて、定年延長制度の導入に合わせて、一般職への導入を検討したが、他都市でこのタイミングでの動きがなかったことから、見送りとした。
手当等の改正・退職手当見直し  これまでと同様、改善は厳しい。人事院が行った退職手当の見直しに関する調査結果について、民間に比べて0.06% 1万5千円上回っているとの報告が4月21日に示された。これを受けて、国家公務員制度担当大臣が国家公務員の退職手当の水準の見直しは必要ないと発言しており、広島市としても改定は必要ないと考えている。
会計年度任用職員の処遇改善  地方公務員法の規定により期末手当以外の手当を支給できないため、扶養手当や勤勉手当、退職手当など諸手当を制度化することは難しいが、できる限り手厚い処遇となるよう協議していきたい。
休暇制度  育児休業制度について、国の制度改定(下表参照)が施行されることを踏まえ改正したい。育児休業の取得可能回数を現行の原則1回から、2回まで取得可能とする。(下表参照)今年の10月1日から実施。
 また、結婚休暇の取得可能期間を、コロナ禍で取得困難な状況が続いているため、さらに半年間延長し、令和5年1月31日までとしたい。

休暇制度で改善提案
育休取得可能回数を2回に

 市当局は、国や他の政令市等の動向を注視しながら、市人事委員会の勧告を尊重する基本的な考えに変更はないとし、各要求項目について回答・見解を述べました。

よりよい職場のために
現場・職員の声の尊重を

 当局の回答を受け、広島市職労からは塩見委員長が発言しました。
◆定年延長交渉は決着したが、60歳を超えると給料が7割になることについて納得しているわけではない。人員増の計画を具体的にどう進めていくのか。現場の声を聴いて増員を進めてほしい。
◆保育園はフルタイム会計年度が導入されたが、毎年30人が退職していて、定着していない。6時間パートの保育士は50人の欠員。事故当時、配置基準は守られていたというが、こうした体制のなかで、死亡事故が起きている。検証委員会に現場の保育士の意見が反映されるのか。
◆障害がある職員の活躍推進プランについて、職場の改善やプランの見直しのため、組合・職員が参加する検討会を設けて、当事者の意見を反映したものにしてもらいたい。
 本格的な交渉は、11月の賃金確定交渉になりますが、交渉に向けての組合からの問題意識を当局に伝えました。

育児休業分割取得について
<参照資料>厚労省 民間事業者向けリーフレットより
育児休業分割取得について

3年ぶりの対面開催
フランスパンとサラダのつどい

「フランスパンとサラダのつどい」

 5月27日、保育園支部は新規保育士歓迎会「フランスパンとサラダのつどい」を西区民文化センターと安佐南区地域福祉センターの2か所で行いました。この2年間、対面での開催が難しかったため、今年は1〜3年目の保育士までを対象とし、11名の参加がありました。

クイズを通して組合説明

 若い保育士たちに広島市の公立保育園について知ってもらうために、保育園にちなんだ〇×クイズを行いました。解答の補足として組合運動の成果を役員が紹介しました。「2005年の公立保育園民間移管方針発表の際に、市民団体とともに署名活動を行い、1園も移管させなかった」「2022年2月から保育園の会計年度任用職員の賃上げを勝ち取った」など、参加者は初めて聞くことばかりで、頷きながら組合の重要性を感じとっていました。

「フランスパンとサラダのつどい」

制作や手遊びを通して交流

 明日からの保育に取り入れることを目的として、牛乳パックや厚紙などを使ったおもちゃをづくりに挑戦しました。参加者同士で作ったものを見せ合ったり、どんな遊び方ができるかを考えたりして、アイデアを出し合いました。また、クラスの子どもたちと楽しんでいる手遊びを披露しあい、保育の引き出しを増やしました。
 コロナ禍では、対面で集まることが難しい状況がありましたが、これをきっかけに感染対策を行いながら、保育内容を高めるための活動にも力を入れていきます。

オンラインブロック集会

ブロック集会のようす

 5月26日はオンラインでブロック集会を行いました。こども家庭庁や5歳児架け橋プログラム、広島市幼児教育・保育ビジョンなどの保育情勢を学習しました。また、ブレイクアウトルームを使って少人数のグループに分かれ、働き方や体制上の問題などの各園の状況を出し合いました。

2022年春闘アンケートそのB
休暇制度が活用できる
余裕のある人員体制の確保を

質問8 昨年度、あなたは年休を何日、取得しましたか
年休取得日数のグラフ

年休取得日数 若干増

 質問8は有給休暇の取得状況です。回答の分布については、グラフをご覧ください。
 これまで、年間取得日数が11日未満の回答が半数を超えていましたが、今年度は11日以上、16日以上の項目が数%ずつ増え、11日以上取得されている方が半数を超えました。
 とはいえ、広島市は職員の年休の目標取得日数を14日としており、喜んでいる場合ではありません。コロナ禍の影響で、なかなか評価が難しいところもあります。
 2019年度の労基法改正により、年間最低5日の年休取得が義務付けられているものの、6日未満の回答があまり減っていないのが気になるところです。

心身の疲労についてのグラフ

疲労の蓄積は危険 日々の疲れの回復を

 心身の疲労について尋ねた質問9では24%、4人に1人の方が「毎日非常に疲れる」と回答しています。次の日に疲労が回復できるからこそ安心して働き続けられますし、仕事の効率も上がります。強い疲労感が持続するようだと、心や体の健康が保てない状態と言えます。
 コロナ対応等で厳しい職場もありますが、持続可能な体制を取ることが、結局は市民の生活を守ることにつながります。無理は禁物です。

人員が足りているかのグラフ

懸念される欠員との悪循環

 質問10は人員が足りているかです。
 ここのところ、一定の増員が図られてはいますが、コロナ対応のために業務が急増する部署が多くあります。また、コロナ対応の部署への応援体制が敷かれて、負荷の分散が図られています。会計年度任用職員は職種によっては年度当初から欠員が生じるなどしており、人員不足を感じる背景には欠員問題も大きいかも知れません。
 前の2つの質問とも関連し、人が足りないから、仕事の負担も重く、休みも取りづらいという構図が続いています。これが、中途退職につながり、さらに負荷が増すという、悪循環にならないよう、当局には人員体制の確保にしっかり取り組んでもらう必要があります。
 アンケート実施時期以後、オミクロン株の流行により、職員や家族への感染も拡大し、気を付けていてもコロナ感染は避けて通れない状況になっています。
 今後、新型コロナ感染症がどういう方向に向かうのか、見通しはつきませんが、災害対応も含め、余裕のある人員体制の確保が求められます。

参加者からも大好評
学校給食調理員協議会
オンラインしゃべり場を開催!

 学校給食調理員協議会は、5月14日、20日の2回にわたり、しゃべり場≠開催しました。オンラインと会場参加とのハイブリットで行い、参加したのは、二日間で19名でした。この春、新規採用で調理員になった人も、2人、参加してくれました。

楽しく盛り上がったしゃべり場

 自己紹介から始まり、職場の様子や、仕事の質問、ヒヤリハット事例など、おしゃべりは多岐にわたりました。新規採用者への自治労連共済プレゼントの話から、たすけあい共済の話になり、加入を希望する人もいました。
 参加者からは、「自分を見直す機会になった」「こういう場は大事。継続してほしい」「幅広い話が聞けて勉強になった」といった感想が寄せられました。

オンラインでいろいろチャレンジ

 コロナ禍で、集まって何かをすることが憚られる現在、組合活動も滞りがちです。そんな中、調理協は、役員会、定期総会、学習会、しゃべり場と、オンラインで仲間と繋がることにチャレンジしてきました。参加者の中には、オンラインだから逆に参加しやすくなったという意見もあります。
 6月には、職種ごとのしゃべり場を計画しています。たくさんの意見を吸い上げ、要求に反映するためにも、多くの人の参加を期待しています。