広島市職労 第3回中央委員会
物価高騰が続く厳しい情勢
組織拡大に向けた組合の活動
5月24日、ひと・まちプラザにて、広島市職労第3回中央委員会を、オンライン併用で開催しました。
核禁条約無視したサミット 成果と言えるのか
塩見中央執行委員長は冒頭のあいさつで、「被爆地広島で開催されたG7サミットだったが、核兵器禁止条約に一言も触れられなかった。多国間の合意による国際秩序が求められるなか、大国主導の世界からの変化こそ求められている。松井市長が再選されたが、低投票率で有権者比では4分の1の得票。市民生活を守る取組、要求実現に、市職労として役割を発揮していきたい」と、この間の情勢を踏まえ考えを述べました。
物価が高騰するなか 賃上げと格差是正が重要
木下書記長は、民間の春闘状況などに触れ「物価高騰のなかで、物価上昇分を上回る賃上げが求められている。大企業では大幅なベースアップがあった一方、介護・福祉・保育などケア労働の現場は、経営が厳しく賃上げの余力がない。政府による処遇改善策も限定的にとどまった。格差は広がっており、賃上げとともに格差是正も重要。物価高騰や大幅賃上げなどこの20〜30年にはなかった状況のなか、組合運動も対応していかなければならない」と訴えました。
組織拡大に向けて動く各支部の報告
討論では、各職場から現状や課題、組織拡大の取り組みについて発言がありました。
○環境局支部
新規採用職員と2年目の職員に声をかけ組合加入があった。定年延長で60歳を超えた職員の配置ポストなど具体的な課題を当局と協議している。
○給食調理員協議会
新入職員歓迎会としてお好み焼き体験と交流を行ったことや、新規採用調理員に組合加入の呼びかけを行い17名加入したこと。4月28日の可部給食センター移転の説明会に多くの調理員が参加し、現場の思いを伝えた。
○保育園支部
年度当初から6時間勤務の会計年度任用職員が66名の欠員でスタートし、日任用での代替のために、各園での保育士探しがずっと続いている。給食調理員は半数の園が正規不在園となっており、調理の知識や技能を育てるため実技講習会を開催した。
それぞれの職場で、定年延長に対応するための人員体制で、具体的な課題があることが共有できました。
最後に運動方針を採択し、職場要求実現のため奮闘する決意を固め合いました。
※自治労連共済の改定に伴い、組織慶弔の金額が変更となりました。(金額については下の表をご覧ください)
2023年春闘アンケートそのB
サービス残業是正に向けて
職場改善に取り組もう
2023春闘アンケート結果の報告第3回目です。残業についての質問です。
(1)直近1か月で、何時間分の残業手当を受け取りましたか。
@残業なし | 1007 |
A10時間未満 | 927 |
B10〜20時間未満 | 273 |
C20〜30時間未満 | 116 |
D30〜45時間未満 | 90 |
E45〜60時間未満 | 28 |
F60〜80時間未満 | 15 |
G80〜100時間未満 | 7 |
I100時間以上 | 1 |
残業規定の上限内が増える
質問7(1)は残業時間についての質問です。
80時間超、100時間超の回答は、時間外勤務の上限規定が導入される前と比較すると減少しています。昨年度と比較して、45〜60時間の区分が減り、30〜45時間の回答が増えており、月45時間を超えないよう努力されていることが見受けられます。直近1ヶ月に限った回答ではありますが、45時間以上の長時間残業に該当する方は、減っているとの傾向がうかがえます。ただ、本当に忙しい職員はアンケート回答も難しいということも考慮すべきです。
(2)直近1か月に、サービス残業や不払い残業(持ち帰りも含む)は何時間がありましたか。
@サービス・不払い残業なし | 1592 |
A10時間未満 | 645 |
B10〜20時間未満 | 159 |
C20〜30時間未満 | 41 |
D30〜45時間未満 | 14 |
E45〜60時間未満 | 6 |
F60〜80時間未満 | 1 |
G80〜100時間未満 | 1 |
I100時間以上 | 1 |
サービス残業多い職場 市職労にご相談ください
(2)のサービス残業について、サービス残業があると答えた方は、35%です。月10時間を超えるサービス残業をしているとの回答は9%です。
かなりの時間分について時間外申請していないという回答が、相変わらず見受けられます。サービス残業を是正したい職場の方は、ぜひ、市職労にご相談ください。是正に向けた職場改善の取り組みにつなげたいと思います。
(3)サービス残業や不払い残業が生じた主たる理由はなんですか。
@残業手当の制度がない | 73 |
A申請しづらい雰囲気がある | 321 |
B手当を申請してもカットされる | 20 |
C手当額・残業時間の上限設定がある | 57 |
D36協定の時間を超えている | 13 |
E事前申請できなかった | 109 |
F自分の仕事が遅いため | 178 |
G短時間の残業だから | 377 |
H自分の勉強や研修だから | 63 |
I持ち帰りの残業だから | 182 |
Jその他 | 53 |
時間外申請をためらってはいけない
(3)では、サービス残業があったとの回答をされた方に、その理由を聞いています。
最多の回答「短時間の残業だから」、2番目が「申請しづらい雰囲気がある」、3番目が「持ち帰りの残業だから」となっています。
比率については、前年とほぼ同様です。いずれの理由も、勤務時間に該当するのであれば、違法な未払い残業であり、きちんと時間外申請をすべきものです。なお、仕事の準備や片付けも勤務時間に含まれます。
時間外申請しやすい職場づくり
広島市職労では、当局と勤務時間管理適正化の検討会を持ち、サービス残業の是正の取り組みなどについて協議しています。
窓口の開始・終了時間と職員の始業・終業時間が同じという課題、昼休憩を取りにくい・取れない職場の改善、実際の勤務時間と時間外の申請時間に差がある場合の実態調査など、組合から課題を示していますが、管理職への周知徹底など取り組みが限定的です。
例えば20〜30分程度の時間外勤務をきちんと申請するルールづくり、住民対応が時間内に終わらないことを見越して、短時間でも事前命令を申請するなど、職場での取り組みを進めていく必要があります。
会計労組調理員支部 新規歓迎会
こどもたちのために
仲間と力を合わせよう
5月27日、会計年度任用職員 学校給食調理員支部は、コロナが落ち着いてはじめての新規採用歓迎会を開催しました。
新規採用者6名の参加を含む13名で、ささやかですが自己紹介や、給食が始まって2ヶ月経った感想などを話し合いました。
竹之上支部長は、組合の活動についての必要性や成果を説明し、「6Hに与えられた権利を上手に使って、一番大切な、子ども達に安心安全な給食を作っていけるよう力を合わせて頑張りましょう。また、何か悩んだり困った時にはいつでも相談して欲しい」と声掛けをしました。
なかなか同期で集まる機会のない中、短い時間でしたが交流できたのではないかと思います。
今後も情報交換の場を設け、日々の仕事の向上に役立てられるよう組合活動を続けていきます。