広島市職労 第3回中央委員会
人手不足では 市民のくらしが守れない
仕事の質を守るため 職場の声を当局に届けよう
5月23日、国際交流会館にて、広島市職労第3回中央委員会を、オンライン併用で開催しました。
国民生活優先の政治へ転換を
開会あいさつに立った塩見中央執行委員長は「自民党をめぐる政治資金の裏金問題は、主要全派閥が関わる組織的犯罪。政権を担う資格のない政党が、軍事費に多額の税金を投じる一方で、住民生活を支える公務公共職場は、人員不足で働く者と住民の安全・安心が脅かされている。いま、金権腐敗の根を断ち切り、国民のいのちとくらしを守る政治を取り戻すことが求められている」とこの間の情勢を踏まえ考えを述べました。
厳しい状況続く賃上げの実態
木下書記長はこの間、3月に新年度の要求書を当局に提出し、賃上げの課題をはじめ、長時間労働是正やハラスメント防止対策などについて、当局に職場課題を伝えていることを説明。現在、夏季一時金や夏休について交渉していること等を報告しました。また、国が検討を進めている国家公務員の「給与制度のアップデート」について現時点の状況を説明し、市労連として当局に申入れていることも報告しました。
各職場からの報告
討論では、各職場から現状や課題、組織拡大の取り組みについて発言がありました。
○環境局支部
新規採用職員3名全員組合に加入した。今年度から実施予定の「ふれあい収集事業」は全市での実施に向け勉強会を行うなど課題を整理していきたい。「紙芝居」の再開も予定しており人員体制について当局と協議していく。
○学校給食調理員協議会
新規採用調理員に組合加入を呼びかけ、歓迎会として「スクールランチのつどい」を5月18日に行い27名が参加。組合員の交流や各職場の情報交換を行った。7月28日に、給食まつり実行委員会で「給食まつりぷちぷち」を高陽公民館で開催すよう準備を進めている。
○保育園支部
ブロック集会を行い各職場の状況を報告し合った。職場の人手不足で、子どもが怪我をしないよう見守ることしかできず、保育が監視のようになっている。保育の質が担保される人員配置を求めていきたい。5月18日に保育まつりを開催し、約800人の参加があった。
〇児総センター支部
欠員状況が深刻化している。事業団採用の嘱託職員の処遇改善が課題となっている。来年度、広島で全国集会を開催することが決まったので、組合の協力をお願いしたい。
〇学校業務協
職員の高齢化が進み、業務の実施体制の確保が困難になっている。こうしたなか8年ぶりに正規職員採用(3名)が実現した。技術の継承や経験が必要と粘り強く要求してきた結果。今後も人員体制の確保を要求していきたい。
あそんで たべて ともだちつくろう!
第41回保育まつり 808人が集う
5月19日、第41回保育まつりが尾長小学校で開催されました。「あそんで たべて ともだちつくろう」を合言葉に、遊びの文化を継承していく、参加者みんなで作っていくまつりです。
公立・民間の保育園職員を中心とした実行委員が業務後に会議や準備を行い、当日はあそびにきた子どもたちや保護者に、手作りのあそびのコーナーで一日たっぷり楽しんでもらえるように運営を行いました。昨年よりも200名以上も多い808人の参加で、会場や園庭は大賑わいでした。
調理員の手作りドーナツが復活 お腹も心も大満足
オープニングでは絵本「ぐるんぱのようちえん」の主人公のゾウに扮した保育士が登場して、各コーナーの遊びの紹介をすると、子どもたちのワクワク感が高まりました。
保育園支部ではスライム、牛乳パック人形、シャボン玉、びゅんびゅんゴマのコーナーを担当しました。また、保育園調理員による手作りドーナツや児総センター支部によるボールプールも5年ぶりに復活しました。子どもたちの目がキラキラと輝く遊びのコーナーばかりで、親子で一緒になりながら、シャボン玉を膨らませたり、スライムの感触の気持ちよさを味わったり、製作をしたり色を塗ったりしながら楽しみました。たくさん遊んで、手作りドーナツを食べ、お腹を満たしてまた遊びに行く姿もあり、一日を通して楽しめる内容でした。
主体的にあそべるまつり 保護者から大好評
後日、参加した保護者から「テレビやスマホから離れて遊べることができてよかった」「子どもが家に帰ってもつくったおもちゃであそび、さらに工夫して進化させていた。保育まつりっていいですね」などの感想が寄せられました。
子どもたちがいきいきと、そして主体的にあそびを楽しむことができる保育まつりを今後も続けていきます。
ようこそ保育園へ 新しい仲間たち
フランスパンとサラダのつどい
保育園支部 新規職員歓迎会
新規職員歓迎会「フランスパンとサラダのつどい」を5月24日に、鷹野橋の広島市男女共同参画推進センター(ゆいぽ〜と)にて行い、新規職員・先輩職員合わせて15名が集まりました。
保育園支部では毎年、「フランスパンとサラダのつどい」の開催に向けて、保育園支部役員を中心に保育園で楽しんでいるあそびなどのアイデアを出し合い、企画しています。
当日は畑野支部長の歓迎のあいさつから始まり、軽食を食べながら、リラックスした雰囲気の中で会が進んでいきました。自己紹介をしたり、5月19日に行われた保育まつりで公立保育園が担当した、牛乳パックを使ったびゅんびゅんごまをつくりました。先輩保育士からつくるときやまわすときのコツを教えてもらい、新規職員が実際にコマが回せるようになると、「びゅんびゅん」と音が鳴ることに感動し、何度も繰り返して楽しむ姿がありました。
今後も楽しい会を企画し、組合員同士のつながりをつくっていきます。
2024春闘アンケートC
休暇取得率や人手不足で改善も
まだまだ大変な職場状況
今回も春闘アンケートの回答について掲載していきます。
年休取得日数改善
取得日数が少ない職員が減ったか
質問8は有給休暇の取得状況です。回答の分布については、グラフをご覧ください。
年休取得日数が11日未満の方は6日未満と合わせて33%で、3人のうち2人は11日以上になり、昨年のアンケート回答より10%増えています。年休取得状況が改善していることがうかがえます。
年休取得日数向上の取り組みのなかで、年間数日しか取得しないような方がかなり減ってきており、平均を上げていると見られます。
質問9 あなたは普段の仕事で心身に疲労を感じますか。
@毎日非常に疲れる | 648 |
Aたまに非常に疲れる | 697 |
B毎日、多少疲れる | 726 |
Cたまに多少疲れる | 492 |
D毎日疲れを感じない | 76 |
Eどちらともいえない | 82 |
「非常に疲れる」4人に1人
心身の疲労について尋ねた質問9では「毎日非常に疲れる」と回答された方が、昨年は選択項目の中で最多でしたが、「毎日多少疲れる」と順位が逆転しました。とはいえ、4人に1人が強い疲労感が持続し、心や体の健康が保てるか心配な状態と言えます。毎日仕事で能力を発揮するには、次の日に疲れが残らないくらいの疲労にとどめることが大切です。
改善傾向みられるが 依然職場は大変
質問10は人員が足りているかです。
「人員が足りない」が依然過半数を超えていますが、昨年と比べると4%減っています。
アンケートの時点が今年の2月で、その前年との比較ではありますが、アンケートの回答の全般にわたって、業務の過重負担や人員不足が減ってきていることがうかがえます。とはいえ、まだまだ大変な職場も多いことも回答結果が示しています。