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調理協 第44回定期総会
知ってもらいたい
調理員の現状と学校給食のすばらしさ

学校給食調理員協議会(調理協)第44回定期総会

 6月22日、学校給食調理員協議会(調理協)は、第44回定期総会を開催し、39名が出席しました。

子どもたちのための給食
どう続け どう守るか

 開会にあたり調理協平野議長は「たくさんの問題を抱えながらも、子どもたちの安全安心な学校給食をどう継続していくのか、調理員≠フ仕事をどう守っていくのか、しっかり現実を知り、将来を見据え、運動を広げていかなければならない」と挨拶。来賓の広島市職労塩見中央執行委員長から、ドラマのセリフを引用し、「自校調理を守る運動は正論であり純度が高い。市民に広島市の給食の素晴らしさを理解してもらう運動を継続しよう」とエールを受けました。その後、総会議長に選出された戸山小の松下さんによるスムーズな議事進行で、議案は全て採決されました。
 その後、現業評全国学習交流集会特別報告の内容を、参加者に伝えることから後半がスタート。全国の給食現場の状況、自校調理場の必要性などを学習しました。

調理員の人員不足
現場からの意見を要求に盛り込んで

 フリートークでは、正規調理員が長期にわたって休む場合の問題点、栄養教諭不在校にパソコンが必要であること、センター受配校になる学校からは年休取得の重複で人員不足が起こりうる問題、調理員≠フ職を若年層に勧めることへの葛藤など、意見が出されました。これに対し執行部は、こうした現場からの具体的な意見を精査し、7月に提出する要求書や今後の運動に盛り込むことを約束し、総会を終えました。
 調理協はこれからも、入ってよかったと思ってもらえるような組合活動を展開しますので、みなさんご期待ください。

第44回 現業評議会 定期総会
儲けのためではなく 住民のために仕事をしよう!

 現業評議会は2024年6月26日、市労連室において第44回定期総会を開催しました。

儲け優先では安全・安心を守れない
いま「公共を取り戻す」運動を

 冒頭、平野議長が「今年の自治労連のスローガンに《公共を取り戻す》とある。今、現業職場に限らず、公務職場や業務の一部が民間委託され続けている。公務が儲けの対象となればサービス低下は免れない。そして一度民間に手放したら簡単には戻らない。私たちは、市民に、子どもたちに近い場所で働いている。そのことを忘れることなく、誰のために、何のために働いているのか?仕事に誇りを持ち続けているか?考えながら業務にあたろう」とあいさつしました。

採用勝ち取った現業職場
民間と協働した運動が大切

 来賓の広島市職労塩見中央執行委員長からは、「昨年度、すべての現業職場において新規採用を勝ち取れた。中でも、学校業務員は8年、保育園調理は5年正規の採用が無かった。これは、ずっと訴え続けた成果で全国的に見てもすごい事。もちろん退職補充とはならなかったが、これからも採用を求め続けていく事が大切。また、非正規においては、同一労働同一賃金を求めてきた。今年のボーナスから勤勉手当が付くようになったが、まだ充分とはいえない。公共、民間ともに経費削減のために正規は非正規に置き換えられている。労働力が安く使い捨てられる事態は異常。民間とも協働した運動を繰り広げていくことが大切」との激励がありました。

「給食まつり」は市民に業務を
知ってもらう大切な取り組み

 2023年度活動経過報告、2024年運動方針案、役員案提案ののち行われた各支部協議会の報告でも、正規の採用を勝ち取れた喜びと、欠員についての深刻な現状の報告がありました。また、市民とのかかわりを持ち続け現業職場をアピールするためにも、7月28日に開催される給食まつりぷちぷち、来年度に開催を計画している「第19回給食まつり」成功のために奮闘していこう、という決意表明がなされました。

直営だからこそ業務の質が保てる
安心して仕事ができる労働条件を

 私たちの現業職場は地域に密着した仕事で、業務の質と安全が守れるのは自治体直営だからこそです。安上がりな業務委託は、儲けを出すための賃金引き下げになりかねず、雇用の破壊に繋がります。住民のために働きがいのある仕事をするために、安心して働ける労働条件を求めて現業評議会一致団結して取り組もうと決意を新たにしました。最後にみんなで「団結がんばろう!」と総会を締めました。

第39回網の目平和行進
核兵器 使わせてはならない
市民の運動で 核廃絶へ

第39回網の目平和行進 平和公園での集結集会

 6月28日、第39回網の目平和行進が、市内4カ所(稲荷橋西詰、池田銅像前、御幸橋西詰、旧福島生協病院前)から平和公園噴水前まで約250人が参加しました。
 網の目平和行進は、被爆41年を機に、平和と核兵器廃絶を願うヒロシマの教職員が、その思いを伝えようと始めました。今では8月6日に向けたヒロシマの平和運動のスタート集会として位置づけられています。
ネコバスやカオナシとともに行進 「核兵器なくそう」「軍事費減らせ」などのシュプレヒコールを行い、市民にアピールしました。南コースでは、おなじみの猫バスが小トトロを引き連れて、さらに今年はカオナシも登場しパワーアップ。沿道の注目を集め、手を振る子どもたちやスマホで写真を撮る若者たちの姿もみられました。
 平和公園での集結集会で広島県原水協高橋信雄代表理事は「ロシアもイスラエルも核兵器を使うと公然と言い放っている。しかし被爆から79年、被爆者をはじめとした市民運動で核兵器を使用させていない。私たちはこのことに自信をもって、核兵器のない世界でこそ平和を維持できるというヒロシマ、ナガサキの訴えをかかげよう」との呼びかけに、これからも奮闘する決意を参加者全員で共有し、集会を終えました。