学校検診などで、扁桃肥大のところへチェックをつけられた子供さんも多いのではないかと思います。口の中をのぞくと、のどちんこ(失礼)の両側に扁桃腺(口蓋扁桃と言います)がありますが、左右がほとんど、くっつくくらいに大きい子供さんがいます。ただ大きいだけなら良いのですが、これが原因でいろいろ不都合な事がおこることがあります。
- 1.慢性の呼吸障害をおこし、心臓に悪影響を与える事があります。アデノイドも大きいことが多く、睡眠障害やいびき、まれに突然死の原因になる事もあります。睡眠時に無呼吸になったりするのは要注意です。
- 2.食事が極端におそくなるのは、飲み込みにくいせいです。どうしても食が細くなりやすいので、身体の発育に影響を及ぼす可能性があります。
- 3.大きい扁桃がじゃまをして、言葉がはっきり発音出来ない事があります。
以上の様な症状が強ければ、手術をしてとってやる事を考えなくてはなりません。症状がなかったり、あっても軽いものなら、成長に伴って扁桃は小さく(絶対的にも相対的にも)なって行くものですから、ひとりひとりの顔が違う様に、単なる個性と考えて放置しても良いのではないでしょうか?