急性中耳炎(痛い中耳炎です)   

●どうして起こるの?

 鼻の奥と耳の奥とはトンネル(耳管)でつながっています。そのトンネルは本当にたったの数センチしかないのです。鼻の奥は健康な状態でもバイ菌がたくさん住んでいますが、普通は病気にはなりません。しかしすぐとなりの耳の奥(中耳といいます)はバイ菌は住んでいなくて、カゼをひいたりして、鼻を強くかんだり、鼻すすりをしたりしていると、ふとしたひょうしにバイ菌がそのトンネルを通って中耳に入り急激な炎症を起こすのです。その炎症で出来た液体の圧力で鼓膜が破れ、汁がでる様になるのですが、汁が出るまでがとても痛く感じます。鼓膜切開して圧力を正常化すると、すぐに楽になる事が多い様です。その他にも原因はありますが、この原因がやはりダントツでしょう



●どんな治療をするの?

 程度の軽いものは薬で治します。抗生物質をつかってバイ菌を退治するのですが、症状がとれてからもしばらくはバイ菌が残っているので、2週間以上は薬を飲んだ方が良いでしょう。 中途半端な治療や自己判断は滲出性中耳炎の原因になりますので注意してください。
 程度の重症なもので、鼓膜が破れていない場合は積極的に鼓膜切開を行った方が、早く本人も楽になりますし治りも早い様です。抗生物質の服用ももちろん必要です。


●その他どんな事に注意したらいいの?

 一度急性中耳炎をするとクセになりやすいとは良くいいますが、確かにそれはあると思います。個人の免疫の問題とか、慢性の鼻炎(アレルギー鼻炎も含んで)があって、鼻すすりや鼻のかみ方等の生活習慣の問題もあるかと思います。カゼをひいて鼻水が出だしたら耳鼻科に直行....と言う生活習慣が、予防に最も良いかもしれません。


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