Sights-EPの製作(M氏の2号機)


M氏2号機にあたるSights−EPを製作しましたのでご紹介します。
まずは垂直尾翼。ラダーのファブリックヒンジ部の削りだしが必要です。
ラダーはちゃんと切り離されていませんので下面の余分なところを削っていきます。
ここまで処理しておきます。(ファブリックヒンジの面まで)
これが、筋状にファブリックヒンジ部分を削るツール。
ルーターで使う砥石の丸い1mm程度の厚さのものを半分に割り、ルーターの砥石で角をV字におとし
金尺に当てて削ります。
実際に削った状態です。これでスムーズに曲がるようになります。
こんな感じに、きっちり曲がるところまで削ります。
ラダーホーンとリンケージを通す穴を加工します。また、隙間に透明ギャップシールを施します。
Vマウントは説明書どおり、角を丸く落とします。
さて、これが今回私が使っている尾翼ベースです。
1mmベニア一部2枚あわせで製作。
裏から見るとこんな感じです。
これを水平尾翼に当てて2mmの穴あけを3箇所。
2mmビス3本で簡単に水平尾翼を脱着出来るようにしたものです。
ワッシャを接着しておくといいです。

■胴体の加工
胴体ポッドにテールパイプを通すにはいくら内面を削っても無理です。
写真のような溝を切ってパイプで少し広がるように加工します。
実際にパイプを通したところ。少し広がってフィットします。
胴枠も付いてはいますが、外周をかなり削らないと指定位置まで入りません。
また、パイプも先まで入りませんので穴の削り直しが必要です。
主翼止めねじ台座は良く出来ていますので、指定どおりできっちり位置が出ます。
キャノピーの後ろラッチの穴を2mmきりで加工。
前側も写真のようにしっかりと削ってください。
キャノピーの固定はピアノ線で固定する方法です。後ろより24mmの位置に一旦グラステープで固定。
前側から30mmの位置までをエポキシで固めてしまいます。
そうすると、前川の浮きも無くきっちりフィットします。
ついでに冷却用の排気穴を加工します。
テールパイプにVマウントを後方から180mmの指定位置に接着するためには寸法が
合っていませんので、グラステープ10mm幅を巻いてサイズを合わせます。
中央翼を胴体につけて水平のアライメントを出しVマウントをエポキシ固定します。
また、この時テールパイプ内にラダー用のリンケージパイプの後ろエンドをバルサ材を
加工して固定しておきます。
垂直尾翼もアライメントを見てエポキシで固定。
Vマウントへのリンケージパイプを胴体に2mm幅の溝を切って固定。
胴体内部にはリンケージパイプ固定用の台座を固定します。
サーボマウントは航空ベニアから切り出して造りましたが、サイズは胴体上部の大きさでぴったり来ます。
ラダーにリンケージをL型にまげてパイプを瞬間で止めて固定します。
このように固定して胴体リンケージは完成です。
リンケージパイプはしっかりと引っ張って緩みが内容に台座に接着するのがコツ。
次にモーターマウントのアライメントを出します。
150mmの金尺をシャフトをはさんで挟み込み隙間が開かない位置でモーターを固定。
瞬間で仮付けして、エポキシで固めます。
スイッチの穴を加工しますが、JRのスイッチプレートをテンプレート代わりに使用すると簡単。
ねじで仮止めして1mmドリルで写真のように加工し、カッターで切り落とし、鑢で整形。
こんな感じになりました。
アンプは左側面に固定。
受信機はアンプ後ろ、バッテリーは右側に固定します。
■主翼加工
まず、ホーンを切り出します。ロットによって差があるようで、前回製作の2機はカーボン製の写真の
ようなホーンが付いてきましたが、今回はアルミの2.5mm棒タイプ。
好きでないので1.2mmカーボンから切り出しました。
エルロンのヒンジラインの位置を中央翼のフラップの罫書がある位置にあわせてしるしをつけます。
(中央翼には上面カット位置がマジックで書かれています。)
次に中央翼のフラップヒンジラインを罫書ます。48mmの位置です。
例の砥石と金尺でエルロンヒンジラインを削りファブリックヒンジを出します。
こんな感じでスムーズに動くようにします。また、エンドの加工も写真のようにしっかりと削ってください。
フラップ上面のカット作業です。
既存のカット罫書から3mmほど後縁側にしるしを付けます。
先に後縁側をカットし、最終位置をさらにカット。3mmの隙間を設けます。
こうしないと、がっぷシール加工もで来ませんしフラップを上に上げられません。
続いてフラップは下面ヒンジですのでエルロン同様、砥石と金尺でファブリックヒンジが出るまで削ります。
こんなにスムーズに動くのが普通です。
ギャップシールを貼ります。テプラーのテープを使っています。
45度下げた隙間+1mm+のりしろ3mm幅でカットし翼側には張り付き防止用にマスキングテープを貼り、
フラップ側はのりしろの基準線でマスキングテープを貼っています。
基準線側にあわせてギャップシールテープを貼り、翼側はマスキングテープ上からはがしてフラップを45度
以上下げてテープを翼内に収めていきます。
で、ギャップシールが張り終わった状態です。
翼端から見るとこんな感じです。しっかり翼端の加工が必要です。
エルロンのギャップシールもフラップ同様で作業を進めます。
出来上がり状態です。
各翼端の接合部分にリード線用の穴加工をします。まずは位置だし。
加工後の状態。
また、中央翼のリード線取り出し穴を加工。
エルロンサーボを取り付けていきますが、アライメントをしっかりと出して固定します。
5分間エポキシでかっちり固定。
アライメントラインにホーンの取り付け溝を加工。
ホーンをしっかり埋め込んで低粘度瞬間で固定。リンケージロッドでつないで完了。
フラップも同じ要領でサーボ固定、ホーンの溝を掘り込み。
フラップリンケージ完了。
ちょっとぼけていますが、エルロンのリードを差し込むメス側を中央翼に固定しリード線を中央部
から出して作業完了です。(ここまででおしまい)
サーボカバーはM氏が加工したいそうなのでこれにて終了です。
サーボは見てのとおり主翼から出ませんので、サーマル工房の小型サーボカバーでOKです。

以上、製作記録です。


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