TOSSランド : 授業・教科等/基礎学力定着/算数/2年生
2年 「ひきざん(2)」 第2時
-「向山型」算数での筆算指導-
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福山市立水呑小学校
教諭 粟村啓史 |
「向山型算数」での指導を心がけた。
本時は、十の位に繰り下がりがある「(3位数)−(1,2,3位数)」の学習であった。日付9月19日、ページP.60と書かせ、ページ数は赤鉛筆で、物差しを使って線を引くよう指示した。
続いてすぐ復習の練習問題を2問出し、すぐ始めるよう指示した。
@は前時の復習、Aは本時の学習内容に関わる1学期内容の復習である。
2名の子を前に出させ黒板に書かせた。その後全員で「筆算の読み」をさせた。
@ (1)567−243は、 A (1)62−27は、
(2)7−3は4 (2)2から7は引けないので、十の位から1借
(3)6−4は2 りてくる。
(4)5−2は3 (3)12−7は5
(5)こたえ、324 (4)十の位が1繰り下がって5
(5)5−2は3
(6)こたえ、35 |
@ 567 A
62
−243 −27
324 35
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@はスラスラできた。しかしAが危うい。1学期のことなので忘れてしまったのであろう。要所要所が曖昧になっていたのである。上記Aの(4)が特にあやしい。そこで、Aの言い方(読み方)をしっかり定着させることから始めた。何度か練習させた。やはり上記Aの(4)には多少不十分さが残るのだが、本時の練習問題を進める中で克服できるであろうと判断し、次の問題に進むことにした。
P.60(鉛筆番号2)には、次の3問が載っている。
(1) 452 (2) 276 (3)
324
−134 − 29 − 8
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そして、その次のP.60(イルカ2)には、次の5問が載っている。
671 854 345
−436 −146 −317
592−78 254−5
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(指示1) 今まで習ったことを同じようにしていけば自分でできます。この2問、やって
ご覧なさい。
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と言って、上記P.60(鉛筆番号2)の(1)と(イルカ2)の最初の問題の2問を出した。
しばらくして2名を指名し、黒板に書かせた。その後「筆算の読み」をさせた。まずはBである。全員で何度か練習させた。その後、列ごとに立たせ、言わせることにした。(教室には6列あるが、時間の都合上2列ずつ言わせることにした。)
(指示2) 廊下側2列起立。・・・はい、座って・・・。
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「起立」とは言ったものの子どもの反応が全くダラッとしていたのだ。すぐに座らせた。そして、その2列には何も言わず、すぐ次の2列に対して指示した。
(指示3) 運動場側2列起立。・・・これも、はい、座って・・・。
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廊下側2列の時よりか少しは違っていたが、まだダラッとした立ち方である。同じように、その2列には何も言わず、すぐ次の2列に対して指示した。
(指示4) 真ん中2列起立。・・・おしい!
でもこれも、はい、座って・・・。
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幾分気がついてサッと立とうとする子がいた。だが、全く反応しようとしない子もいたので座らせた。また同じように、その2列には何も言わず、すぐ最初の2列に対して体を向けた。もう立とうとして腰を浮かしている子もいるのである。
今度はサッと立った。
元気よく言えた。しかしやっぱり前述(4)のところで声がしぼむのである。
運動場側2列もサッと立った。前記2列よりも元気よく言おうとしている気持ちが伺えた。しかしやっぱり前述(4)のところで声がしぼむのだった。
真ん中2列。ほとんどの子はサッと立ったのだが、2名だけ極端に遅く、みんなが立った後にやっと腰を浮かせるような立ち方をしたのだった。私はその2名だけを座らせ、その2名だけに「号令と共に席を立つ」やり直しをさせた。
(指示7) ○○君と△△君、座りなさい。二人だけやり直しです。
○○君と△△君、起立。
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今度はサッと立った。「みんなと同じように立つのですよ。」と言うと、「はい。」と返事した。その後この2列に「筆算の読み」をさせた。元気よく言えた。しかしやっぱり前述(4)のところで声がしぼむのである。
私は全員に(4)のところだけ練習させた。教師が先に読む。その通りを子ども達が言う。何度かそれを繰り返した。1回やるごとに、「うん、段々よくなってきた。」「前よりかとってもいい。」と言いながら、出きる限り誉め言葉になるように心がけた。
何とか言えるようになったと判断し、Bの筆算を全員の声がそろうように読ませた。前よりよくなったと判断し次に進めた。Cの筆算を全員の声がそろうように読ませた。後は何度も練習するしかない。「みんな、とーってもよくなったよー。」と言って、この問題の読みを終えた。
そして、次に進めた。
これも同じような進め方をした。読み方も大体同じだが、引く数に百の位がないところが、先の問題とちょっと違うところである。読み方は次のようにした。
D (1)276−29は、 E
(1)592−78は、
(2)6から9は引けないので、
(2)2から8は引けないので、
十の位から1借りてくる。 十の位から1借りてくる。
(3)16−9は7
(3)12−8は4
(4)十の位が1繰り下がって6
(4)十の位が1繰り下がって8
(5)6−2は4
(5)8−7は1
(6)2−0は2
(6)5−0は5
(7)こたえ、247
(7)こたえ、514
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2名の子に黒板に書かせ、その後別の2名の子に読ませた。そして、全員の声がそろうように読ませた。ここは比較的スムーズにいった。
そして、次に進めた。
これも同じような進め方をした。読み方の大体同じだが、引く数に百の位と十の位がないところが、先の問題とちょっと違うところである。読み方は次のようにした。
F (1)324−8は、 G
(1)254−5は、
(2)4から8は引けないので、
(2)4から5は引けないので、
十の位から1借りてくる。 十の位から1借りてくる。
(3)14−8は6 (3)14−5は9
(4)十の位が1繰り下がって1 (4)十の位が1繰り下がって4
(5)1−0は1 (5)4−0は4
(6)3−0は3 (6)2−0は2
(7)こたえ、316 (7)こたえ、249
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これも、2名の子に黒板に書かせ、その後別の2名の子に読ませた。そして、全員の声がそろうように読ませた。ここもスムーズにいった。
その後、(イルカ2)の次の2問をさせて持ってこさせた。
(指示8) イルカの2、緑色が掛かっていない2問を指差しなさい。その2問をやったら
先生のところへ持ってきなさい。合格した人から休憩です。
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しばらくすると徐々にノートをもって来だした。物差しで線を引いていないものには、線の引き直しを命じた。違っていたらやり直しさせた。(しかし、ここが我流なのであった。「線」の場合も「答えの間違い」の場合も、大きくバツを付けて全てをもう一度書き直させるということまで徹底していなかった。まずこれらをクリアーすることから、自分自身が「やり直し」しなくてはならないなと反省した。)
次時の最初に、上のHIを黒板で確認し、読ませるところから始める。
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