第2学年の「時こくと時間」の第3時である。
大阪書籍「しょうがくさんすう」2年上 P.7
最初に、学習用提示時計を持って、時刻の読みをさせる。テンポよく5問ほど出し、テンポよく答えさせる。
次に、時計で9時を示しておき、
と問う。子ども達、「8時50分」と答える。学習用提示時計を使って確認する。
次は、8時50分を示したそのままの状態から、
と問う。しばらくして子ども達、「9時5分」と答える。学習用提示時計を使って確認する。
次、9時5分を示したそのままの状態から、
と問う。しばらくして子ども達、「8時35分」と答える。学習用提示時計を使って確認する。
次、8時35分を示したそのままの状態から、
と問う。しばらくして子ども達、「9時15分」と答える。学習用提示時計を使って確認する。
次、9時15分を示したそのままの状態から、
と問う。しばらくして子ども達、「8時15分」と答える。学習用提示時計を使って確認する。
次、8時15分を示したそのままの状態から、
と問う。しばらくして子ども達、「10時15分」と答える。学習用提示時計を使って確認する。
ここまできて、イルカの2番の問題である。今日はこの問題だけで1時間かかってしまった。
(指示1) イルカの2番、指で押さえなさい。先生が読みます。目で追いましょう。
「右のとけいを見て、こたえましょう。」はい、「右の時計」とはどれですか。
指で押さえてご覧なさい。
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まずしっかり「見る」ということを徹底させる。
(指示2) その時計の時刻を読みましょう。午前、午後をつけて言いなさい。
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午前10時10分であることを確認する。
(指示3) @を読みましょう。
教科書、@の下に、自分の考えを書きなさい。
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大体の子が書けた頃、「言ってみようと思う人」と言って、発表したいものに発表させる。学習用提示時計を使って、10時50分であることを確認する。
(指示4) 合ってた人は赤鉛筆で丸をしなさい。違ってた人は直しなさい。直した人は
赤鉛筆で丸をしていいですよ。書いてなかった人はキチンと書いておきなさ い。キチンと書いた人も赤鉛筆で丸をしていいですよ。 |
(指示5) 次、Aを読みましょう。
教科書、Aの下に、自分の考えを書きなさい。
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大体の子が書けた頃、「言ってみようと思う人」と言って、発表したいものに発表させる。そこからがおもしろかった。Aでは5種類の意見が出たのである。
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(1)午前12時10分 (2)午前9時15分
(3)午前1時50分
(4)午前1時10分 (5)午後1時10分
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(発問7) この中で、絶対違うというのはどれですか。絶対違うというのを言ってご覧
なさい。
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多数の子が立って意見を言った。結局、(1)〜(5)全てに、何人かずつが「違う」と言った。このままでは収拾がつかない。そこで、
(指示6) 言える人は「理由」も一緒に言ってご覧なさい。
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と指示した。(1)(2)については上手に理由を言えた子もいたが、何ともあやふやなのもあったし、忘れましたというのもあった。うまく伝えられずもどかしげにしている様子もあった。やっぱりこのままでは収拾がつかない。発問を変えることにした。
(発問8) では、正しいのはどれなのですか。1つだけ正しいのがあります。それは
どれですか。理由も一緒に言えたらとっても素晴らしいよ。
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違うものではなく正しいものを言わせるようにした。
理由はうまく表現できない子もいたが、
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・10時10分から3時間経ったら1時10分で、昼の12時過ぎたら午後
だから(5)の午後1時10分が正しい。
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という類の理由を述べた子が5〜6人いた。クラスの1/6〜1/5である。これで決まりかな、とも思ったが、念のためである。挙手によって調べた。3人ほどがあやふやな態度だったが、あとの子は全員(5)であると挙手した。さらに念のためである。学習用提示時計を使って確認した。子ども達は「ヤッター」と言って喜んだ。
発表の練習、発言の練習、と思い、とにかく「言わせる」ように心がけた。いい練習ができたように感じた。
